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サウル・アルバレス対オースティン・トラウト(2013/04/20)

2013-04-21 13:26:17 | ボクシング

WBC・WBAスーパーウェルター級王座統一戦

22歳のメキシコ人WBC王者サウル・アルバレス選手(Saul Alvarez)と27歳の米国人WBA王者オースティン・トラウト選手(Austin Trout)とによる無敗の王者同士の注目のSW級王座統一戦は米国テキサス州サンアントニオで行われ、トラウト選手のサウスポースタイルからの速い攻撃に大いに苦しめられたもののアルバレス選手が3-0判定を掴んで王座統一を果たした一戦でした。(体格比較)

トラウト選手が繰り出し続ける右ジャブや軽くシャープに伸ばす左ストレートを前に接近を阻まれるカネロ・アルバレス選手。左ジャブを伸ばし、右ストレートや右フックで強く踏み込んでトラウト選手を後退させる場面も度々見せるものの止まることのないWBA王者のジャブで距離を掴めないラウンドを重ねます。
6回にはラウンド開始からプレッシャーを強め、右フックや右アッパーで好機を演出しますがラウンド後半に入ると手が出なくなってしまったカネロ選手。7回開始早々にも右ストレートでトラウト選手にとってキャリア初となるノックダウンを与えたカネロ選手でしたが、ここでも詰め切れずスタミナが落ちてしまった様子を見せてしまいます。
ダウンを喫して以降、明らかにパンチのシャープさが落ち足元の安定も失って見えたトラウト選手でしたがこのピンチを凌ぐと8回からは再び右リードからのコンビネーション、ポジショニングで若いWBC王者をコントロール。9回や11回などのカネロ選手の強い攻めが見られるラウンドもあったものの最後までトラウト選手の「ボクシング」に翻弄され続けていた、ように私には見えた12ラウンズでした。

CompuBox: Trout Busier, Canelo's Power/Defense Key


しかし公式のスコアは118-109、115-112、116-111の3-0カネロ。シロート採点115-112トラウト。
Showtimeのアル・バーンスタインやマリナッジさらには信頼出来る(と私は思っている)スティーブ・ファーフッドまでもが接戦だけれども僅かにカネロ、とスコアしていて首を傾げていた試合途中だったのですが、8回終了時にオフィシャルの途中採点の情報(80-71,78-73,76-75全員カネロ)が入った時点でなんだか白けてしまいました。

アラモドームでサウスポーの米国人技巧派選手とメキシコの英雄が戦うという図式に苦い記憶を呼び起こしたファンは少なくなかったと思うのですが、20年前と同じなんとも言えない気分になってしまった大一番でした。

カネロ選手は42勝(30KO)1分。トラウト選手は26勝(14KO)1敗。

Golden Boy Flashback: Canelo Alvarez vs Austin Trout (FULL FIGHT)



CANELO DEFEATS TROUT VIA UNANIMOUS DECISION TO UNIFY WBC AND WBA JR. MIDDLEWEIGHT TITLES(Ben Thompson/FIGHT HYPE)~114-113カネロ
WBN Scorecard: Saul Alvarez v Austin Trout(World Boxing News)~116-112カネロ
ESPNのKIERAN MULVANEY115-112カネロ
ESPNのDan Rafael114-113カネロ

Alvarez-Trout: Live round-by-round updates(Lem Satterfield/Ringtv)~114-113トラウト
Canelo's Stock Continues To Rise With Alamodome Win(Cliff Rold/Boxing Scene)~116-111トラウト



Scorecard Treatment: Canelo Alvarez vs Austin Trout(Bad Left Hook)
James Foley (Bad Left Hook): 115-112 Alvarez
Kory Kitchen (Bad Left Hook): 115-112 Alvarez
Bart Barry (15 Rounds): 115-114 Alvarez
Jake Donovan (Boxing Scene): 115-112 Alvarez
Adam Abramowitz (Saturday Night Boxing) 115-112 Alvarez
John Whisler (San Antonio Express-News): 117-110 Alvarez
Michael Rosenthal (RingTV): 114-113 Alvarez
Bob Velin (USA Today): 114-113 Alvarez
Tim Dahlberg (Associated Press): 114-113 Alvarez
Alex McClintock (Queensbury Rules): 115-112 Alvarez
Ryan Burton (Boxing Scene): 115-112 Alvarez
Paul Magno (Boxing Tribune): 114-113 Alvarez
Ishe Smith (American fighter): 116-111 Alvarez

Lee Wylie (The Sweet Science): 115-112 Trout
Patrick Connor (Queensbury Rules): 117-110 Trout
Brian Campbell (ESPN): 115-112 Trout
Mark Ortega (RingTV): 114-113 Trout
Tom Gray (Seconds Out): 114-113 Trout
Steve Zemach (Queensbury Rules): 114-113 Trout
Ryan Maquinana (Boxing Scene): 114-113 Trout
Steve Lillis (BoxNation): 115-114 Trout
Raymond Markarian (The Sweet Science): 115-112 Trout
Stephen Smith (British fighter): 115-114 Trout


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (先見の明)
2013-04-21 15:46:34
見てないので、なんとも言えませんがゴールデンプロモーションの興行だったのが判定に影響しましたかな?




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Unknown (CAMARO)
2013-04-21 18:37:20
見てないですが118-109はありえない数字みたいですね。
ジャッジはどこを見てるのやら。
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Unknown (11mm)
2013-04-21 18:55:50
中盤でいきなりガス欠しちゃったカネロには首を傾げますが、内容はカネロの勝ちで問題なかったと思います。
トラウトは途中からカネロに完全にさばかれて、試合を作れませんでした。
ただこの採点はねえ・・・トラウトが気の毒です。
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Unknown (すとれいと・くーがー)
2013-04-21 21:02:24
さすがにあの一戦ほど不可解な判定だとは思いませんが以外にカネロ支持派が多くて驚きます。
見事なディフェンスを発揮してはいましたが、いかんせん消極的過ぎてポイントのふりようがない回も結構あった様に思いました。
私的には中盤までは明らかなトラウトで、ダウンがあったからといって巻き返せたとは到底思えないんですが・・・。
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Unknown (K)
2013-04-22 08:57:25
見れてないのですが、これだけ管理人氏とポイントが離れた試合は珍しいですね。
ほとんど全ラウンドで割れてるというか
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Unknown (ろーれん)
2013-04-22 17:19:18
関係ないですが今サーシャが引退するという情報をききました!!
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Unknown (Unknown)
2013-04-22 19:45:07
前から思ってたんですが管理人氏は少しアウトボクサーにポイントを振り過ぎでは?
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Unknown (Unknown)
2013-04-22 20:52:02
この試合、管理人さんがいうようにカネロが「トラウト選手の「ボクシング」に翻弄され続けていた」とは自分には見えませんでした。
どれほどトラウトが手数を出してもカネロのパワーショット一発でチャラどころかペースを持っていかれてるように見えましたけどね。
逆にトラウトの方がやりにくいと感じているようにも見えました。
なぜカネロが中盤で急激にガス欠したのかはわかりませんが、あれがなければもっと一方的な展開、KOもあったのではないかと思います。
できればKOで文句なしに勝ってほしかったところですが、個人的には115-112でカネロ勝利で問題なしと思います。
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Unknown (管理人)
2013-04-22 21:37:38
>先見の明さん
海外記事なんかを見ると、接戦だったけれどもカネロ勝利、というのが大方の見方のようです。

>CAMAROさん
私もクリストドーローさんのスコアには驚きました。
ただ彼がスコアした12ラウンド中11ラウンドは同じ見方をした他のジャッジがいたラウンドでもあったそうです。(http://www.fightnews.com/Boxing/canelo-outboxing-the-boxer-188097)
ボクシングの採点の仕組み上こういったことはよく起きる、またスコア差が大きいこととがイコール一方的な試合だということではない、ということなんでしょう。

>11mmさん
中盤以降のカネロの見せつけるかのようなディフェンスでのアピールとかは私にはスタミナ切れをうまくごまかしているつもりにしか見えなくてあまり肯定的には見れませんでした。
こういう部分での見方感じ方が私自身のスコアに影響してしまったのかもしれません。

>すとれいと・くーがーさん
とにかくトラウトのジャブが試合をコントロールし続けていたように私には見えた試合でした。

>Kさん
クリストドーローさんのスコアが結果的にああなったけれど、ラウンド毎の見方は他の小差と見たジャッジたちとほぼ同じものだった
というこの事実が全てを物語っているんじゃないでしょうか。
クロスファイトにはよくあることだと思います。

ただ私にはクロスファイトには見ませんでしたけれど。


>ろーれんさん
そうですか。事実なら残念です。

>Unknownさん
そういう傾向みたいなものは自分ではよくわからないところではあります。
自分としては的確なヒット、有効なヒットを最重視しているつもりではあります。

>Unknownさん
そういう見方が多いようですね。特にダウンがあって以降はトラウトは苦しかったように見えました。
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Unknown ()
2013-04-24 04:20:32
僅差にしろ、カネロの勝利で問題ないと感じました。
ちなみに、先日のリゴンドー対ドネアも個人的には接戦だと感じました。
どちらが正しいとかではなく、個人のブログなどを拝見すると見方が色々とあって興味深いです。
だからこそ、ジャッジの採点が大いに割れることがあるんですし。
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