WBCヘビー級タイトルマッチ
WBCヘビー級王者ビタリ・クリチコ選手(Vitali Klitschko)がポーランドからのアルバート・ソスノフスキー選手(Albert Sosnowski)の挑戦を受けた一戦はドイツで行われ、ビタリ選手が10回TKOで勝利してタイトル4度目の防衛に成功した一戦でした。
ビタリ選手の磐石の勝利でした。圧倒的な体格差を利した左ジャブ、左フックのリードでソスノフスキー選手との距離を終始コントロール。
この日は序盤から右ストレートも多く見せながらじわりじわりと相手の戦力を削ぎ続けるいつも通りの「なぶり」でした。
ビタリ選手の右クロスを真正面から良いタイミングで食う場面を見せながらも勇敢に戦っていた挑戦者。3回に決めた左フックやビタリ選手が一瞬慎重になった8回の右フックなどソスノフスキー選手の良いパンチが入る場面もあるにはあったのですが実力の差は大きく、9回終盤にビタリ選手の右ストレートでピンチに陥り追い詰められます。
そして続く10回に右ストレートで動きが止まって倒れかけたもののなんとか踏みとどまる場面を2度見せたポーランド人でしたが、3度目の右で力尽きたようにコーナーに沈まされる完敗でした。
この日の主武器だったフックなんだかアッパーなんだかよくわからない張り手のような左のパンチや、相手の主にボディを狙っていたストレートなんだかフックなんだかアッパーなんだかわからない右。
ガードを一切しないところも相まってこの日はいつもにも増してボクサーに見えなかったビタリ選手。亜流というか我流。この人にしかできないこのボクシングを打ち破るのは誰のどんなスタイルなんでしょう…?
兄とは全く正反対にボクサーとしてのスタイルの完成度を高めている弟、という対戦可能性がゼロの相手しか思い浮かばないのは残念であります。
ビタリ選手は40勝(38KO)2敗。ソスノフスキー選手は45勝(27KO)3敗1分。
Vitali Klitschko Beats Down Albert Sosnowski in Ten(Alexey Sukachev/Boxing Scene)
Klitschko KOs Sosnowski(Karl Freitag/Fightnews)
Vitali Klitschko stops Sosnowski in 10th round!(Harold Kupelle/East Side Boxing)
KLITSCHKO STOPS GAME POLE(Sporting Life)
写真
Photos: Vitali Klitschko Batters a Brave Albert Sosnowski(Boxing Scene)
ビタリ・クリチコ対ケビン・ジョンソン(2009/12/12)
ビタリ・クリチコ対クリス・アレオラ(2009/09/26)
ビタリ・クリチコ対ファン・カルロス・ゴメス(2009/03/21)
サミュエル・ピーター対ビタリ・クリチコ(2008/10/11)
レノックス・ルイス対ビタリ・クリチコ(2003/06/21)
ダニー・ウイリアムス対アルバート・ソスノフスキー(2008/11/08)
WBCヘビー級王者ビタリ・クリチコ選手(Vitali Klitschko)がポーランドからのアルバート・ソスノフスキー選手(Albert Sosnowski)の挑戦を受けた一戦はドイツで行われ、ビタリ選手が10回TKOで勝利してタイトル4度目の防衛に成功した一戦でした。
ビタリ選手の磐石の勝利でした。圧倒的な体格差を利した左ジャブ、左フックのリードでソスノフスキー選手との距離を終始コントロール。
この日は序盤から右ストレートも多く見せながらじわりじわりと相手の戦力を削ぎ続けるいつも通りの「なぶり」でした。
ビタリ選手の右クロスを真正面から良いタイミングで食う場面を見せながらも勇敢に戦っていた挑戦者。3回に決めた左フックやビタリ選手が一瞬慎重になった8回の右フックなどソスノフスキー選手の良いパンチが入る場面もあるにはあったのですが実力の差は大きく、9回終盤にビタリ選手の右ストレートでピンチに陥り追い詰められます。
そして続く10回に右ストレートで動きが止まって倒れかけたもののなんとか踏みとどまる場面を2度見せたポーランド人でしたが、3度目の右で力尽きたようにコーナーに沈まされる完敗でした。
この日の主武器だったフックなんだかアッパーなんだかよくわからない張り手のような左のパンチや、相手の主にボディを狙っていたストレートなんだかフックなんだかアッパーなんだかわからない右。
ガードを一切しないところも相まってこの日はいつもにも増してボクサーに見えなかったビタリ選手。亜流というか我流。この人にしかできないこのボクシングを打ち破るのは誰のどんなスタイルなんでしょう…?
兄とは全く正反対にボクサーとしてのスタイルの完成度を高めている弟、という対戦可能性がゼロの相手しか思い浮かばないのは残念であります。
ビタリ選手は40勝(38KO)2敗。ソスノフスキー選手は45勝(27KO)3敗1分。
Vitali Klitschko Beats Down Albert Sosnowski in Ten(Alexey Sukachev/Boxing Scene)
Klitschko KOs Sosnowski(Karl Freitag/Fightnews)
Vitali Klitschko stops Sosnowski in 10th round!(Harold Kupelle/East Side Boxing)
KLITSCHKO STOPS GAME POLE(Sporting Life)
写真
Photos: Vitali Klitschko Batters a Brave Albert Sosnowski(Boxing Scene)
ビタリ・クリチコ対ケビン・ジョンソン(2009/12/12)
ビタリ・クリチコ対クリス・アレオラ(2009/09/26)
ビタリ・クリチコ対ファン・カルロス・ゴメス(2009/03/21)
サミュエル・ピーター対ビタリ・クリチコ(2008/10/11)
レノックス・ルイス対ビタリ・クリチコ(2003/06/21)
ダニー・ウイリアムス対アルバート・ソスノフスキー(2008/11/08)
ディフェンスは教科書通りのものではありませんが、今のこの人なりのものを完成の域に近づけているように見えます。
さらに仰るようにタフさも全く陰りをみせない…。
年齢を重ねることで失うものと得るものとがあるのが普通ですが、熟練円熟といった得たものばかりが目立つ最近で年をとるごとに強くなっている感すらあり、本当に凄いと思います。
>すじこさん
挑戦者はポーランドのドラゴンだったんですか。
どうあがいても勝ち目はないと見ていた試合で、多くの人も同じ見方だったと思うのですが、その戦前の予想に比べればよく頑張っていたと思います。私も意外でした。
ビタリ強いですねぇ…。決して防御は完璧ではないのですが、強靭な肉体でまれな被弾も無効化されますね。現在のヘビー級で勝ち目がある選手はウラジしかいないというのは同意見です。はっきり言ってヘイじゃどうしようもないかと思います…
攻防ともに現役最強のクリチコ兄弟ですが、(私はタイソン信者ですので、)全盛期のタイソンなら兄弟に勝てると思っていますし、そのような突然変異体がヘビー級に現れることを望みます。
スピードがあってパンチのあるヘイのようなタイプがクリチコ攻略にうってつけだと思います。ただもう1つ、一定以上のタフネスも必要でヘイにはこれが決定的に欠けていますが。
スタミナもあるほうではないヘイの勝ち目はほぼ無いと私には思えます。
>チャルバンチャイさん
対ワル戦は数年前に見たかったです。
数年前であってもワルが不利なのは同じですが、今よりは期待もてたはずですので。
>まっからむさん
おっしゃる通りに好敵手の不在ってのは彼ら兄弟にとっては不運ですよね。
ウラジとビタリが仮に兄弟同士では無かったら、ヘビー級シーンは物凄く盛り上がると思いますし。
>ヴィルさん
最近のウスティノフを見てませんが、彼のようなタイプは今までも多くいた、ただ大きいだけの選手の典型だと思います。
クリチコ兄弟は大きいだけではないからこその現在の絶対的地位でしょう。
>先見の明さん
繰り返しになりますが、クリチコ兄弟は体格に依存しているだけの選手とは決定的に違うと私は思っています。
彼らと同等、あるいはもっと大きな選手は今までに何人もいました。
>プクーさん
ビタリは昔からほとんど何も変わってないと思います。私的には大昔に最初見た時の空手家的イメージそのままです。
>フックなんだかアッパーなんだかよくわからない張り手のような左のパンチ
とありますが弟に比べ変なボクシングになってきましたね。クリチコボクシングは同じ競技、カテゴリーに見えません。
ヘビー級をつまらなくしてる張本人な気がしてならないです
強いんでしょうけど、体格に恵まれてるから強い様にしか見えなくて好きになれないです
どうせ今回も勝つんだろうと思ってました
ヘビー級を盛り上げる意味でもデビットヘイには頑張って欲しいんですけどね……………
体格だけなら、クリチコより上ですよ。
密かにルイスさんファンの私としては、元気な頃(ヘイ戦の2,3戦前)に対戦して苦しめて欲しかったです。
体格差が無いどころか逆に小さくなりますし、どんなボクシングするか興味あります。
よもや負けるとは思いませんが、なんせ規格外の巨人ですから。
倒すにはルイスのように大きくて、フィジカルが強くないとキツいと思います。
今いる選手では、、、
ウラジミールしかいませんね。
ミスマッチだと見ていた試合前で実際その通りでもあったのですが、ビタリが右を多用していたせいか中盤でちょっと疲れた(?)ように見えた時があり、さらに8回に右を食ったときに慌ててた(ように見えた)シーンもあって結構興味深く見ていた試合でした。
ビタリに対抗できるのはウラジ、ウラジに対向できるのはビタリ、しかいないのではないでしょうか。
ヘイやポベトキン、ソリス、アダメクなんかと彼ら兄弟との差はとんでもなく大きなものに見えます。
私はいつもビタリやウラジミールの試合はヘイに比べてつまらないなと思います。
今回もそうでしたが、ビタリはジャブばかりの試合で、全く面白みがありませんでした。ボヴェトキンに期待したいです…。