WBOスーパーバンタム級タイトルマッチ
マルコ・アントニオ・バレラ選手(Marco Antonio Barrera)のスーパーバンタム級王座5度目の防衛戦は、元IBF王者のケネディ・マッキニー選手(Kennedy McKinney)との大熱戦をバレラ選手が最終12回TKOで制した一戦でした。(体格比較)
今見ても興奮する素晴らしい試合でした。
当時39戦全勝のバレラ選手に挑むマッキニー選手は88年ソウル五輪金メダリストの元IBF王者(28勝1敗1分)。しなやかなストレートパンチが強い選手で、この日の試合でもスナップの効いた正確なジャブ、強烈な右ストレートで若き王者を大いに苦しめていました。
また、この試合でも印象的なのがバレラ選手のイケイケっぷりで、フォロースルーを効かせまくる左フック、右ストレートでビュンビュン攻める攻撃が迫力満点でした。
マッキニー選手の強いパンチを浴びても全くひるまずに、必ず強い攻撃を返すバレラ選手。激しく強打を交換し合った4回、6回の攻防はボクシング史上に残る素晴らしいラウンドでした。
8回に2度、9回に1度ダウンを喫しながらも最後まで逆転の威力を秘めた右ストレートでチャンスを演出していたマッキニー選手の強打も鮮烈な印象を残しました。
10回にこの右を再三クリーンヒットさせてバレラ選手の失速を呼んだ場面など、試合を終始スリリングなものにしていたのはマッキニー選手のハードパンチでした。
11回にはスリップ気味ではあったものの、バレラ選手からキャリア初のノックダウンを奪ったマッキニー選手でしたが、最終回に強烈なボディで痛めつけられた後に右ストレートでフィニッシュされて激闘に終止符が打たれました。
会場のカリフォルニア州イングルウッドのグレートウェスタンフォーラムの盛り上がりは最高潮でした。
数々の名勝負、番狂わせを生んだこの会場。最近聞きませんがどうなったんでしょうねぇ?
Marco Antonio Barrera vs Kennedy McKinney
マニー・パッキャオ対マルコ・アントニオ・バレラ(2007/10/06)
マルコ・アントニオ・バレラ対ファン・マヌエル・マルケス(2007/03/17)
マルコ・アントニオ・バレラ対ジュニア・ジョーンズ(1996/11/22)
2008-10-13 17:51:03
気になっている選手ですか、
今一番好きな選手は誰かと聞かれれば、やっぱりパックって事になってしまうんでしょうねぇ。彼の試合は冷静に見ることが出来ません。
基本的に強いパンチを打てる選手が好きなんですが、マリナッジ選手も好きです。
節操が無いんですw
ゆえに好きな選手、気になっている選手ってのはいっぱいいて返答に困るんですが、
「今」気になっている選手といえば、初の世界アタックを間近(11/1)に控えているホエル・フリオ選手でしょうか。
当ブログで一番最初に紹介した選手でもある彼の天才的強打は素晴らしいです。
相手のジンジルク選手は強いチャンピオンなので非常に難しい試合になると思うのですが、なんとか頑張ってもらいたいと願っています。