WBCヘビー級タイトルマッチ
ナイジェリアの悪夢、サミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)が臨むWBC王座3度目の防衛戦。約4年ぶりのリング復帰で即世界挑戦となった元WBO王者ビタリ・クリチコ選手(Vitali Klitschko)との一戦はドイツで行われ、挑戦者ビタリ選手のアウトボクシングに王者ピーター選手が手も足も出ない一方的な展開の末に8回終了後のインターバルで王者がギブアップし、ビタリ選手が3年10ヶ月ぶり3度目のヘビー級王座獲得を果たしています。
ビタリ選手のイージーな勝利でした。
ピーター選手の射程外から放つ長いジャブ、左フックのリードブローで王者の接近を阻み、機を見て右ストレートを打ち下ろす。非常にリラックスした動きから力を抜いて放つビタリ選手の遠距離攻撃にピーター選手はほとんど何も出来ずじまいでした。
立ち上がりは意識的に上体を振っているように見えたものの、回を追うごとにその動きは失われ、また攻撃が届かないためか手数も減っていったピーター選手。ビタリ選手のパンチがとにかくよくヒットしていました。
全く見せ場を作れない展開を打開しようと7回8回と被弾覚悟でプレスを(それまでよりは)強め勝負に出たピーター選手でしたが、ここでも局面を変えることはならず、8ラウンド終了後にギブアップして試合は終わっています。
8回終了時のスコアは80-72x2,79-73の大差3-0でビタリ選手を支持していました。
約4年ぶりのリング復帰で世界王座に返り咲いたビタリ選手の快挙は賞賛に値するものです。しかし、それよりも王者ピーター選手の不甲斐無さ、策の無さが残念に感じた一戦でした。
クリチコ兄弟が同時に世界を制するという前代未聞の事態となったヘビー級。今後どうなっていくんでしょうか。
ビタリ選手は36勝(35KO)2敗。ピーター選手は30勝(23KO)2敗。
Vitali Klitschko gegen Samuel Peter_2
Vitali Klitschko gegen Samuel Peter_3
ボクシング史上最高かもしれないビタリ選手入場時の神演出はこちら
Klitschko TKOs Peter!
KLITSCHKO REGAINS TITLE
Klitschko jabs way to WBC heavyweight title
Klitschko stops Peter to reclaim WBC title
V. Klitschko stops Peter to reclaim WBC title
Vitali Klitschko Returns, Makes Samuel Peter Blink
ビタリ完勝、ヘビー級史上初の兄弟世界王者に
写真
ビタリ・クリチコ 復帰戦で王座奪取
Photos: Vitali Klitschko Stops Samuel Peter in Eight-Rounds
オレグ・マスカエフ対サミュエル・ピーター(2008/03/08)
サミュエル・ピーター対ジャミール・マクライン(2007/10/06)
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)
レノックス・ルイス対ビタリ・クリチコ(2003/06/21)
ナイジェリアの悪夢、サミュエル・ピーター選手(Samuel Peter)が臨むWBC王座3度目の防衛戦。約4年ぶりのリング復帰で即世界挑戦となった元WBO王者ビタリ・クリチコ選手(Vitali Klitschko)との一戦はドイツで行われ、挑戦者ビタリ選手のアウトボクシングに王者ピーター選手が手も足も出ない一方的な展開の末に8回終了後のインターバルで王者がギブアップし、ビタリ選手が3年10ヶ月ぶり3度目のヘビー級王座獲得を果たしています。
ビタリ選手のイージーな勝利でした。
ピーター選手の射程外から放つ長いジャブ、左フックのリードブローで王者の接近を阻み、機を見て右ストレートを打ち下ろす。非常にリラックスした動きから力を抜いて放つビタリ選手の遠距離攻撃にピーター選手はほとんど何も出来ずじまいでした。
立ち上がりは意識的に上体を振っているように見えたものの、回を追うごとにその動きは失われ、また攻撃が届かないためか手数も減っていったピーター選手。ビタリ選手のパンチがとにかくよくヒットしていました。
全く見せ場を作れない展開を打開しようと7回8回と被弾覚悟でプレスを(それまでよりは)強め勝負に出たピーター選手でしたが、ここでも局面を変えることはならず、8ラウンド終了後にギブアップして試合は終わっています。
8回終了時のスコアは80-72x2,79-73の大差3-0でビタリ選手を支持していました。
約4年ぶりのリング復帰で世界王座に返り咲いたビタリ選手の快挙は賞賛に値するものです。しかし、それよりも王者ピーター選手の不甲斐無さ、策の無さが残念に感じた一戦でした。
クリチコ兄弟が同時に世界を制するという前代未聞の事態となったヘビー級。今後どうなっていくんでしょうか。
ビタリ選手は36勝(35KO)2敗。ピーター選手は30勝(23KO)2敗。
Vitali Klitschko gegen Samuel Peter_2
Vitali Klitschko gegen Samuel Peter_3
ボクシング史上最高かもしれないビタリ選手入場時の神演出はこちら
Klitschko TKOs Peter!
KLITSCHKO REGAINS TITLE
Klitschko jabs way to WBC heavyweight title
Klitschko stops Peter to reclaim WBC title
V. Klitschko stops Peter to reclaim WBC title
Vitali Klitschko Returns, Makes Samuel Peter Blink
ビタリ完勝、ヘビー級史上初の兄弟世界王者に
写真
ビタリ・クリチコ 復帰戦で王座奪取
Photos: Vitali Klitschko Stops Samuel Peter in Eight-Rounds
オレグ・マスカエフ対サミュエル・ピーター(2008/03/08)
サミュエル・ピーター対ジャミール・マクライン(2007/10/06)
サミュエル・ピーター対ジェームス・トニー(2007/01/06)
レノックス・ルイス対ビタリ・クリチコ(2003/06/21)
ソリス選手はこの日のアンダーに出場していてTKO勝ちでWBCインタ王座を獲得しているので、ビタリ選手の対戦相手として今後注目されていくのかもしれません。
それにしても今日の結果には個人的に相当落胆させられました
ピーター選手に特段の期待を抱いていたわけではないんですが、この結果・内容は残念でした。
強かったらよかったのに。
イベアブチはキャリア半ばで活動停止を余儀なくされた事で、「もし続けていたら・・」との夢を持たせてくれる選手ですよね。
ピーター選手はトニーさんとの連戦で、肉体的ではなくスタイルを壊されてしまったように思えてなりません。(的外れかもw)
ナイジェリアが悪夢になってどうする(失笑)
ピーター選手は「この距離じゃダメだな」と1ラウンド、遅くても3ラウンドまでには気づいてほしかったです。
現役バリバリの王者がずーっとブランク空けの相手の距離でボコボコ・・・
これじゃあ落胆しちゃいます。
ビタリ選手の熱狂的なファン以外にとってはこの結果は残念というしか無いものですよね。
ピーター選手が全くの無策だったのも残念でした。
>プクーさん
タイソンのようなヘビー級史に残る傑出した能力のある選手じゃなくても現在の2人の王者を攻略する事は十分可能だと私は考えています。
こんな事は言いたくないんですが、現在のヘビー級のレベルが低いがゆえのこの2人が抜けている現状なんだと思っています。
ただ現在のゆるい状況のヘビー級シーンも結構楽しんではいます。