アントニオ・ターバー対チャド・ドーソン(2008/10/11)

IBFライトヘビー級タイトルマッチ

39歳のIBF王者アントニオ・ターバー選手(Antonio Tarver)に26歳の前WBC王者チャド・ドーソン選手(Chad Dawson)が挑む注目の一戦は米ネバダ州ラスベガスで行われ、挑戦者のドーソン選手が大差の12回判定で勝利して世界王座に復帰しています。(体格比較)

若い無敗のドーソン選手がハンドスピードに勝るシャープなコンビネーションブローでターバー選手を乗り越えた見事なパフォーマンスでした。
サウスポー同士の対戦となった試合は立ち上がりからドーソン選手の多彩な右のリードブローが目を引きます。ジャブ、右フック、右アッパーなどのリードから左を返し、さらに右へ繋ぐ、といった鋭いコンビネーションで終始ペースを支配。
ターバー選手も左のアッパー、ストレート、ボディへの左フックなどで優位に立ちかける場面もありましたが(3回、6回)、若き挑戦者の回転力に勝る正確な攻撃に常に後手を踏み、最終12回には右フックでダウンを喫した末の大差判定負けで王座から転落してしまいました。
公式の採点結果は117-110x2,118-109。

ターバー選手の左を浴びて急激に消極的になった3回や、休んだのかほとんど手を出さずブロッキングでのディフェンスに徹した6ラウンドを見ていると、打たれたときの心許なさをちと感じてしまうドーソン選手でありますが、ベテランの実力者ターバー選手相手に見せたこの日の鋭い攻撃は見事なものだったと言って良いでしょう。
ビッグマッチの実現が待たれます。

ドーソン選手は27勝(17KO)1NC。ターバー選手は27勝(19KO)5敗。

試合動画(megavideo)

Chad Dawson Pounds Antonio Tarver, Wins IBF Title
Dawson dethrones Tarver!
Dawson thrashes Tarver to wrest light heavyweight title
写真
Dawson takes out the trash
Photos: Antonio Tarver vs. Chad Dawson in Las Vegas

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