dm_on_web/日記(ダ)

ダンスとか。

(トリのマーク) 『なにもしない農夫』

2004-02-10 | ダンスとか
吉祥寺・にじ画廊。
初めて見た。会場は小さなギャラリーの二階。画家と、奥さんらしき人の素っ気ない会話と、画家が描いた「角の生えた生き物」および農夫のやり取りという二つの世界が交錯するというもの。セリフが少なく、主に間(ま)とか仕種、アクションによって牧歌的でファンタジックな雰囲気を作り出すのだが、そういう手法にさえも「演劇」臭いそれとそうでないそれとがあって、これは前者。衣装や所作が強烈に様式化されていて、「無農薬野菜」とか「ハンドメイド家具」とか例えばそういうものを好む人々の「装われた無垢」が横溢している。「角の生えた生き物」(柳澤明子)の「目をパチクリとさせる」紋切り型なまばたきなど。そんなものは好みの問題だともいえるが、じゃあ好みの問題を超えて何か革新的なものがあるのかどうか。
コメント    この記事についてブログを書く
« 「円山応挙」展 | トップ | 第47回日本舞踊協会公演(第... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ダンスとか」カテゴリの最新記事