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ダンスとか。

ローザス 『デッシュ(ザ・セカンド・パート・オブ・ザ・ナイト)』

2007-04-10 | ダンスとか
Rosas, Desh (the second part of the night).
与野本町・彩の国さいたま芸術劇場(大ホール)。
2005年初演。ドゥ・ケースマイケルがラーガで振付けた四曲に、サルヴァ・サンチス(Salva Sanchis)がコルトレーンの『インディア』に振付けたサンチス自身によるソロで構成。背景に布の幕があって上下し、舞台手前に絨毯、奥は粉がしかれていてしばしば撒き上がる。マリオン・バレスターとドゥ・ケースマイケルのデュオで始まり、シタールのドローンがまったり流れる中でローザス振りを展開。基本ユニゾンだが即興的なカデンツァや装飾音のような動きが意図的に織り込まれているようだ。二曲目はドゥ・ケースマイケルのソロで、速いタブラに、アクロバティックなまでに複雑化したローザス振りや、線やバランスを崩した不安定な動きなどを乗せてくる。その中で、形をなぞっている動きに不意にグッとアクセントが付き、インに入って一瞬いい踊りになるのだが、すぐやめるので、とにかくストレスが溜まる。三曲目はトリオで、群舞の時のようなシャープな雰囲気を出すアンサンブル。ソロを見る目のままで群舞を見ると情報過多になるのか、眠くなってしまった。四曲目がコルトレーン。サンチスは即興を得意とする人のように見受けられた。ヒップホップも少し。音楽が良過ぎて損をしている。最後は再びトリオで、男1と女2に分かれるなど比較的バラけて展開。総じて構造やコンセプトではなく身体をしっかり見せようとしているようであるところが興味深く思った(そしてヨーロッパのダンスは、まず身体とその動きを、星座のような、「点」(支点、起点、到達点など)の配置として捉え、それらの点を空間の中に対応付けるということをしているように思った)。ほぼ最後列で見たがもっと前方に座るべきだったかも。
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