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ダンスとか。

Dance Seed 2004 ―わたくしの森羅万象―(第二日・夜)

2004-05-09 | ダンスとか
千駄木・ブリックワン。
はじめに出演者三人が客席後方からお客をかき分けて登場、床に耳をつけて何か音を聞くような動きや、手で床をなでるような動きなどを即興でやる。以後、メインのダンサー以外は上手隅にハケていて、出番が来るのを待ち、ソロとソロの間も段取りとして構成されている。
▼アナイス・ルカクス 『ecoutons voir! 聞いてみよう!』
Anais Lukacs、初めて見るフランスの若い女性。モダンおよび若干のバレエ、すなわちヌーヴェル的な振りを、狭いのにやる。基本的には「動いている」だけなのだが、この無根拠にして無内容な明朗さ、ポジティヴさは、若さゆえなのか、それともフランス人だからなのか。
▼国枝昌人 『虫』
ノマドに出ている人。彼は決して「動いている」だけではないが、「暴れている」だけと言われてしまう恐れは十分にある。動きにはかなりのキレがあるけれども、そのキレでもって何をしているのかというところがピンと来なかった。動き続けていくうちに徐々に衝動が高められていくさまは確認できた。
▼高橋佳也子 『とおるぬけるかぜ』
初めて見る人。今日の中では最も身体への意識がクリアであるように感じた。比較的新しめのヴォキャブラリーで構成されている。丁寧でごまかしのないダンスではあったが、何にこだわっているのかがぼくにはよく見えないまま終わってしまった。
最後にもう一度ルカクスがミュゼットのような歌でひとしきり踊って終了。
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