今日は旧暦8月15日にあたる十五夜ですね。
十五夜として6年ぶりという満月が、とても美しく輝いています。
五穀豊穣を感謝し月にお供えするという風習を、今年は又違った意味で、
願っている方が沢山いらっしゃると拝察しています。
以前、定期的に自宅へ届けられるのを楽しみにしている郵便物として
私の母方の従兄Tさんが綴っている「週間金曜日」の事を少し記させて頂きました。
小中学校教諭を経て日本福祉大学で教鞭を執っていらしたのですが、
現在闘病中で視線の先の文字をご家族が確認し文章にされるという、
気の遠くなる作業をされ出来上がったものは胸に迫って来ます。
2011年5月27日(金曜日)のタイトルは「未完は可能性」
「斉藤はフォームの改造、沢村もストレートで空振りが取れず悩む。
悩みは誰にでもある。しごとはやりながら覚える。
最初から上手くはいかない、未完のものが大きいことを確信できれば大丈夫だ。
マスコミは見切りが早いので無視。」
野球好きなTさんならではの愛情が伝わってきます!
そして、6月に発行された著作集を贈って頂き更に度肝を抜かれました。
335頁の大作をお店にも置いてありますので、社会科教育にご興味のある方は
ご覧になってみて下さい。
「はてなの社会科」 石井建夫著 国土社 ISBN 978-4-337-79012-4
ご自分の進まれて来た道、お仕事が本当にお好きなのだなと、
大変羨ましくさえ思いました。
店奥の部品用品類を置いている白い三連棚は、開店にあたりTさんと奥様Hさんから
頂いたお心遣いで店主と日曜大工で組み立たものでとても気に入っています。
一緒に頂いたお手紙は、今でも気分が盛り下がりそうな時読ませて頂いています。
尊敬する人生の先輩として、沢山のエールを本当に有難うございます。
古来より月には不思議なパワーがあると言われていますが、
Tさんをはじめ皆さまに、十五夜の月の平穏さと力が与えられると
いいなと願っています。
新しい週が始まりました。今週もよい週であります様!!Bonne semaine ! !
以前拝聴させて頂いた、帝京平成大学で行われた講義
「ベッドから生を考える」(2009.12.16)は、真剣にノートを取っていた
学生さん達と同じく多くの事を考えさせられました。
講義資料中「旅団坂」などの懐かしい坂が出ていましたが、
高校時代は遅刻ギリギリ坂ダッシュの常連でした。
丁度Tさんがご近所の中学で激務をこなされていらした頃、
私は化学を愛するが故大量の宿題プリントを出される先生を
orbitalなどとあだ名で文句を言ったりする思慮の足りない学生でした。
もうすぐTさんのお誕生日ですね。
沢山のエールをもらっている身として、自分がTさんやHさんの年齢に
なった頃何ができるのかよく考えます。
不出来な従妹ですが、今後ともよろしくお願いいたします!
今年も暑い夏でした。
お身体に気をつけて、ご講義はくれぐれもご無理のないペースで
なさって下さい。又伺わせて頂きます。[E:clover]
追記
大変悔しいですが、Tさんの旅立ちを10月9日にお見送りしました。
ALSという疾病の治療法が確立される日が来る事を願って止みません。
本当に沢山の事を教えて頂き有難うございました。