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犬と猫と考える

レスキューした犬猫と考える。。生き物の大切さ。。

獣医がたちあげたアニマルシェルター

2013年10月19日 | アニマルシェルターのこと
私が以前働いてた地元のNO-KILL シェルターの獣医さん、ドクターC.
彼女は自ら立ち上げたというアニマルレスキューがあるのを以前から聞いていたので、ぜひ話を聞きたいなんて思いながら、なかなか彼女の時間がとれず、話もできないまま、時間がたってしまいました。


先週、大学の授業の一環で”ゲストスピーカー”に彼女の名前がでてたので、ようやくゆっくりと彼女の話を聞けると喜んでました。

彼女はもともと獣医になるかどうかってわからなかったそうです。でも子供のころから大の動物好き。 高校からはじめたアニマルシェルターでのボランティアをきっかけにいつか、アニマルシェルターで働けたらいいなぁと思い、そうこうするうちに、大学の卒業。。あるポストに”メキシコのアニマルシェルターのボランティア募集”をみて、彼女はスペイン語も話せるし、動物も好きということで、メキシコにいったそうです。

メキシコでも、かなりの小さい町。彼女が育ったカルフォルニアとはまったく違う発展途上国。
そこに小さいアニマルシェルターがあり、彼女は動物の檻の掃除などを担当することに。

彼女はそのアニマルシェルターをみて、絶句したそう。
小さい檻に何千という犬が動きが取れない状態でいたといいます。

小さい犬は大きい犬に踏み潰されて死んでたり、噛み殺されてたり。。
それはそれは、見るに耐えない状態だったそうです。

その小さいアニマルシェルターには2000匹以上の犬、5百以上のネコがいたといいます。
ほとんどは処分。
メキシコでは動物たちに水をぶっかけ、電気ショックで処分を行うところがほとんどです。

電気ショックで死なない場合は、生きてるまま壁にぶちあてて殺すということもいまだに行われてます。

ドクターCはそこで、呆然とした2週間を過ごし、ある日これではいけないのではないか?!
このままでいいのか?!

処分ではなく、病気を治して、里親に出そうよと職員に話したそうですが、なんせ発展途上国の獣医ですから、治療の仕方もわかりません。
獣医でもなかったドクターCはそこのアニマルシェルターにあるすべての薬をみて、ある1匹の犬を治療し、里親に出したんです。

”私、獣医になってこの国の動物を救うわ”  そのときそうおもい、アメリカにもどり勉強をしなおして、獣医に。

最初はメキシコネイティブの旦那さんとポケットマネーから1ぴきずづ、メキシコの犬をアメリカに連れて帰って来てたそうです。


Compassion Without Boarder 2001年に彼女と旦那さんで立ち上げたアニマルシェルター。

彼女はSonoma Humane Societyのシェルター獣医でもあります。

そして、いまメキシコでは3件のアニマルシェルターでは電気ショックではなく、”安楽死”という方向で犬猫を処分することまで、彼女は彼らに教育をしていったのです。

いまなお、彼女率いるアニマルシェルターはメキシコのアニマルシェルターに何件か事務所をおき、獣医、スタッフを教育し、”避妊、去勢”をすべてさせ、野良犬や野良猫を減らすという運動も盛んになってます。

そして、このアニマルシェルターは子供をターゲットに、教育をしはじめ、それが大成功を放たしています。
絵本をつくり、野良猫、野良犬を減らす勉強や、電気ショックでの処分廃止のことを、絵本で簡単に説明し、あまり子供にショックを与えないように、教育をしていってます。

地元のアニマルシェルターでも年2回、メキシコからの犬を何匹もひきうけ、私が働いてるMarin Humane Societyでも毎回犬を、彼らか引き受けることにしてます。


ドクタークリスティーのような獣医が日本にいたら、どれだけの犬猫を助けられることでしょう。彼女は本当に心から、動物を愛し、”助けたい”という理由で獣医になったに違いありません。 
彼女をみて、本当の獣医とはこうあるべきではないのか?と思います。


最後にドクタークリスティー率いる、アニマルシェルターのビデオです。






日本の獣医に彼女の爪を煎じて飲ませてあげたいぐらい。


今日もお付き合いありがとうございました。


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