犬と猫と考える

レスキューした犬猫と考える。。生き物の大切さ。。

アニマルシェルター便り

2014年06月05日 | アニマルシェルターのこと
ほんまに、ご無沙汰もええとこのアニマルシェルター便りでございます。

前と違って今はアニマルシェルターではオンコールとして働くようになりました。
オンコールとは、人が足りないときにコールがかかりその日働くということ。

今はほとんど家でシニアの犬達の面倒をみることが多くなったため、シェルターの方では働けませんなんていうと、せめて、人が足りないときだけでも来てくれるようにお願いされました。仕事を失う人が多い中、”いてください”なんて言われるのは本当にうれしい事です。 感謝。


で、最近のアニマルシェルターというと。。まぁ。。変わりなく。。処分も多い現実。。




飼い主の放棄によってきたピットブル。 まず、ピットはこのシェルターではよっぽどじゃなければ助かりません。
口に黒いのでまかれてるのは、予防接種をしようとしたら、私たちに噛み付いてきたので、綱でとりあえず、口をふさいだものの、今度はとれなくなり、あまり無理をして口のあたりに触れると、かまれたりするので、少し時間がたってから外そうということになりました。

2週間後、この子は処分されました。 その2週間、この子と私はお友達になったのですが、ピット、そしてほかの人には凶暴。。
飼い主を恨みます。。



15歳の老犬。。 飼い主が自ら処分をと持ち込まれた犬。
わたしからしたら、”まだ生きれる”状態ではありました。
”あきらめるの早いぞ”と本当に言いそうになったぐらい。。
最後は私の腕の中で静かに逝かせました。。



5歳のハスキーミックス。

ハス好きのわたしにしたら、毎回ハスキーがくるとすぐに愛情がわいちゃいます。。
この子もそう。。

窓口で私が自ら飼い主の言い分を聞いてるうちに、”どつきたくなった” 
泣きながら、”新しい家に引っ越ししたら、すべての家具をかみ家の中でおしっこもするようになって。。”

”で?” と私。
”私たち夫婦は共稼ぎで。。8時時間以上は家に帰らない”と。。

”で?”と私。
”え?”と飼い主。

”それだけであきらめるの? 子犬のときから飼ってて新しい家具を壊したから? 新しいカーペットにおしっこしたから?  はい、じゃ、ここにサインして。 行動問題のテストで落ちたら、この子は処分だからね。そのこともサインしてね。はい、さようなら。”と私。

かなりの恐がりだったこのハスキー。
でも、なぜか私にはなついてた。
私がくると、しっぽふりふり。。

先週、処分のリストにこのハスが入った。。そして、処分された。
理由は、”行動問題”  
食べ物にたいしての凶暴? ほかの犬への凶暴? 人への凶暴?
わからない。
私が知らない間に事がすまされてた。
助けれなかった命。。助けたかった命。。あまりにも多すぎる現状です。。




寂しい事ばかりではありません。  

うちのメイと同じタキシードキャット。メイもこんな小さいときがあったんだよね。。いまはもう2歳で、犬も怖がるほどのすごい猫。。笑



 
家畜もレスキューします。 この子は生まれてすぐにママが育てず、死にかけのところをレスキューされてきました。


  

チワワミックス。  レスキューしたときになんだか歩き方がおかしいね。。と獣医さん。。
レントゲンを撮ったらなんと。。左足のももに銃弾が入ってた?!
いつなんだか、わからないけど、とにかくすぐに手術。。

痛かっただろうに。。ほんと人間ってなぜこんなかわいい犬を虐待するんだ?! 
手術も無事終わり、彼は貰い手もついて今では幸せにしてることでしょう。。




ネズミもレスキューします。
ペット用のネズミの寿命は2年。たった2年間も育てれず、捨てにきます。
もう、ため息。。ネズミもなかなかかわいいですよ。
暖かい場所がすきで、袖の中とかにいれてるとずっといます。
掃除してても服の中にいれておくと、じっとしててくれたりします。
うちの家に連れて帰りたいけど。。猫犬の餌食になるので、それだけはやめておきます。。苦笑



スーパーシャイなシェパード。。スーパーシャイな犬のほとんどは、処分になります。
なぜ? シェルターではこのような犬をリハビリする時間がないため。 もし、ボランティアの人でいたら話は別。
残念ながら、なかなかそういう人もいません。。



アニマルシェルター、今日もたくさんの人たちが里親になってくれて、そして、その裏側では処分をし、たくさんの人が捨てにもくる。。

もし、みなさんの周りで犬猫がほしいなってひとがいたらまず最初にアニマルシェルターを訪れるよう話してみてください。
たくさんの動物達が里親を待ってます。


今日もおつきあいありがとうございました。


にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ
にほんブログ村


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物愛護(アニマルライツ)へ
にほんブログ村



子犬物語 ”Arashiの旅立ち”

2014年02月10日 | アニマルシェルターのこと

去年の暮れごろにアニマルシェルターからの一時預かりのハスキーの子犬、ARASHIことちょびが無事、もらわれました。
それも、去勢をした次の日に引き取られたということです。



シェルターに戻したときのちょび。。


そしてちょびはハスキーとマラミュートのMIXだったこと!!
というのも、ハスキーにしては大きいとずっとおもってたんです。
だんだん、大きくなるにつれ、尻尾がカールしてきて、”あ。マラミュートもはいってる!”と実感しました。
でも、目はブルー。マラミュートで目がブルーの子はいない。けどハスキーには存在しますよね。

ちょびはきっと60キロちかく大きくなるとおもますね。。

うちの家にもう1匹飼うスペースがあれば。。ほんとひきとりたかったなぁ。。

今頃どうしてるのかな。。ちょび。。なんて名前なんだろう。。 おおきくなっただろうなぁ。。
子犬にしては、おちっこもうんちもめったに自分の小屋ではせず、ちゃんと外でしてたちょびです。
シェルターに戻したときにも、職場の人にも必ず、外でだしてあげてと念をおしたほど。。

いままでの、数々のちょび写真です。。

ほんと、すごい撮ったなぁ。。と自分でも苦笑い。。。はははは



すやすやと寝るちょび。。  


お泊り犬の、Dukeじーちゃんのことも、大好きだったちょび。。  


動画はこちらで。。  




パパのひざの上で。。  




Sageはいいお姉ちゃん犬です。。 




はじめて、階段をあがれたとき!   

お泊りわんこベッツぃーちゃんとも大暴れ! 


まだまだ動画が携帯に入ったまま。。早くYoutubeにいれなきゃとおもいつつ。。(^_^;)


今日もお付き合いありがとうございました。

にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ
にほんブログ村

にほんブログ村 その他ペットブログ 動物愛護(アニマルライツ)へ
にほんブログ村



なすアニマルクラブって?!

2013年11月13日 | アニマルシェルターのこと
最近、日本の動物愛護の行動が気になるなぁ。。

なすアニマルクラブ”という栃木県で小さいNPOの団体があるそうですが。。


その代表のブログがこちら。。


んでもって、元スタッフによる暴露?のブログがこちら。。




そしてある方のコメントが。。


私はアニマルクラブの支援をしておりました何の疑いもなく。。。土佐犬の散歩の騒ぎが始まってから代表の
態度 言葉づかいに疑問を感じて以来 何も送っておりません

両方のブログを読むうちにようやく代表が間違っていると分かりました   最近のこの沢山の写真のアップで
言葉に出来ないほどの衝撃を受けています

写真の白い子がどうなってるのか気になってコメントしたら 掲載はされましたがお返事はありません

あの子がどうなったのかご存知でしたら教えてください   マロ母さんはマロは元気だと言われて信じてますが
お気の毒で仕方ありません  元スタッフの皆さんご存知だと思いますがクラブを解散したら 尚美さんを代表にしてやるような感じです  尚美さんは獣医さんにも挨拶に行ったようです





日本に住んでないし、とやかく言うつもりもありませんが、こういった動物愛護の行動ってほんと残念でなりません。
日本には、私が働いてるような規模の大きい愛護団体もなく、個人でやられてる方がほとんどみたいなんですが、それがどうも私毎回、寄付を送るたびに不思議におもったりすることがあります。 ちゃんと届いてるのか?とかね。。

私が働いてるアニマルシェルターでは、寄付をいただいたらとにかく毎回”Thank you "カードを送るといのが常識なので、日本にいろいろと寄付をしてもなんの連絡もないので、本当に届いてるのかが不安でしょうがないのは、確かですね。 なんだか、こういう言い回しをすると、”おんきせがましい”とか、”礼がほしいのか?”とか言われそうですが、そうではなくちゃんと届いてるかどうかって事が知りたいのであって。。
だから、私はこういう団体さんにはもう、寄付するのはよしました。

日本の動物たちも助けたいという思いもありますが、こういう団体が多いし、アメリカまで犬猫をおくる?なんていうとどこも協力的ではなく。。

日本でも、がんばってやられてるところもあるんだろうけど、こういうのみるとほんと、残念でなりませんね。。

早く日本にもHumane Societyとか名前だけではないちゃんとしたSPCAみたいな大きい団体ができればいいのにね。。

今日もお付き合いありがとうございました。


にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へにほんブログ村



にほんブログ村 その他ペットブログ 動物愛護(アニマルライツ)へにほんブログ村




獣医がたちあげたアニマルシェルター

2013年10月19日 | アニマルシェルターのこと
私が以前働いてた地元のNO-KILL シェルターの獣医さん、ドクターC.
彼女は自ら立ち上げたというアニマルレスキューがあるのを以前から聞いていたので、ぜひ話を聞きたいなんて思いながら、なかなか彼女の時間がとれず、話もできないまま、時間がたってしまいました。


先週、大学の授業の一環で”ゲストスピーカー”に彼女の名前がでてたので、ようやくゆっくりと彼女の話を聞けると喜んでました。

彼女はもともと獣医になるかどうかってわからなかったそうです。でも子供のころから大の動物好き。 高校からはじめたアニマルシェルターでのボランティアをきっかけにいつか、アニマルシェルターで働けたらいいなぁと思い、そうこうするうちに、大学の卒業。。あるポストに”メキシコのアニマルシェルターのボランティア募集”をみて、彼女はスペイン語も話せるし、動物も好きということで、メキシコにいったそうです。

メキシコでも、かなりの小さい町。彼女が育ったカルフォルニアとはまったく違う発展途上国。
そこに小さいアニマルシェルターがあり、彼女は動物の檻の掃除などを担当することに。

彼女はそのアニマルシェルターをみて、絶句したそう。
小さい檻に何千という犬が動きが取れない状態でいたといいます。

小さい犬は大きい犬に踏み潰されて死んでたり、噛み殺されてたり。。
それはそれは、見るに耐えない状態だったそうです。

その小さいアニマルシェルターには2000匹以上の犬、5百以上のネコがいたといいます。
ほとんどは処分。
メキシコでは動物たちに水をぶっかけ、電気ショックで処分を行うところがほとんどです。

電気ショックで死なない場合は、生きてるまま壁にぶちあてて殺すということもいまだに行われてます。

ドクターCはそこで、呆然とした2週間を過ごし、ある日これではいけないのではないか?!
このままでいいのか?!

処分ではなく、病気を治して、里親に出そうよと職員に話したそうですが、なんせ発展途上国の獣医ですから、治療の仕方もわかりません。
獣医でもなかったドクターCはそこのアニマルシェルターにあるすべての薬をみて、ある1匹の犬を治療し、里親に出したんです。

”私、獣医になってこの国の動物を救うわ”  そのときそうおもい、アメリカにもどり勉強をしなおして、獣医に。

最初はメキシコネイティブの旦那さんとポケットマネーから1ぴきずづ、メキシコの犬をアメリカに連れて帰って来てたそうです。


Compassion Without Boarder 2001年に彼女と旦那さんで立ち上げたアニマルシェルター。

彼女はSonoma Humane Societyのシェルター獣医でもあります。

そして、いまメキシコでは3件のアニマルシェルターでは電気ショックではなく、”安楽死”という方向で犬猫を処分することまで、彼女は彼らに教育をしていったのです。

いまなお、彼女率いるアニマルシェルターはメキシコのアニマルシェルターに何件か事務所をおき、獣医、スタッフを教育し、”避妊、去勢”をすべてさせ、野良犬や野良猫を減らすという運動も盛んになってます。

そして、このアニマルシェルターは子供をターゲットに、教育をしはじめ、それが大成功を放たしています。
絵本をつくり、野良猫、野良犬を減らす勉強や、電気ショックでの処分廃止のことを、絵本で簡単に説明し、あまり子供にショックを与えないように、教育をしていってます。

地元のアニマルシェルターでも年2回、メキシコからの犬を何匹もひきうけ、私が働いてるMarin Humane Societyでも毎回犬を、彼らか引き受けることにしてます。


ドクタークリスティーのような獣医が日本にいたら、どれだけの犬猫を助けられることでしょう。彼女は本当に心から、動物を愛し、”助けたい”という理由で獣医になったに違いありません。 
彼女をみて、本当の獣医とはこうあるべきではないのか?と思います。


最後にドクタークリスティー率いる、アニマルシェルターのビデオです。






日本の獣医に彼女の爪を煎じて飲ませてあげたいぐらい。


今日もお付き合いありがとうございました。


にほんブログ村 その他ペットブログ 動物愛護(アニマルライツ)へ
にほんブログ村



にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ
にほんブログ村

アニマルシェルター便り

2013年10月04日 | アニマルシェルターのこと
すっかり秋模様に変身してしまった。。

大学、仕事、ボランティア、友達の結婚式、日本から妹が訪れてたりとなんとまぁ、ばたばたした9月でありました。。
おかげで、疲れのせいか、風邪をひいてしまった。。


久しぶりに勉強意外でPCの前につきようやくブログのUP..

アニマルシェルターも相変わらず、いろいろな人が動物をいろいろな理由で捨てにきます。。

中でもまじでぶちきれそうになった若いばかっぷるが持ってきたピュアブリードの生後6ヶ月のハスキー。

”ハスキーってぇ~吠え方がぁ~うるさいしぃ~アパートで飼えなくなっちゃったんだよねぇ~。高いお金だしたのにさぁ~”  

ご存知のとおりハス好きの私は最初見たとき、一目ぼれ。。おもわず、”あんなバカップルに飼われないでよかったよ。あんたはもっといいところにもらわれるから安心しな”

そういってなでてあげると、尻尾をふりふり。 職員の一人がちょうど祭日も重なったのでそのハスキーを休日だけ家で預かるとのこと。
休日が終わった翌日、彼の知り合いが気に入ってもらってくれたそう。。

”ね、あのハスキーどうったの? 家でかなり吠えた?” ってきいたら、
”僕の犬と遊んでるときは、もちろん、犬だからな。吠えるけど。 それ以外はまったくおとなしい犬で遊びにきてた友達が気に入って連れて帰ったよ!”

まぁ、そんなもんさっ! よかった。とほっとしてしまった。。 笑



さて、さて、ネコのケージの掃除。。  

のびぃ~~~~ と腕を伸ばしてきては、私の髪の毛で遊ぼうとする子猫。。かわいい。。 


あそんでぇ~~~~~~  


ちょいデブネコさん。。 


相変わらず、子猫も多い。。  

パルボウイルスだった子犬。 見事生還! 元気になってたみたいでおもちゃを首にかけて遊んでおりました。


ダックもレスキュー。。  



悲惨な皮膚病の犬    うちのクーも4年前。。同じ病気で処分のリストだったんです。。




 地元のアーティストがデザインした新しいシェルターのTシャツ。 犬用もあります。


そしてそして、シェルターのイベントが先日行われまして、ちょうど日本から妹も来てたのでお休みをもらい、そのイベントに行くことにしました。



その中でDoggie Dashという項目がありまして、いわゆるリレーですね。 コナさん、ダントツ1位!  

商品ももらいましたよ~  


イベントであったかわいいわんちゃんと。。  



働かしてもらってて言いたくはないけど、いつかアニマルシェルターがこの世の中からなくなればいいなぁ。。とおもいつつ毎日働いてる私。。



今日もお付き合いありがとうございました。




にほんブログ村 海外生活ブログ サンフランシスコ・ベイエリア情報へ
にほんブログ村



にほんブログ村 その他ペットブログ 動物愛護(アニマルライツ)へ
にほんブログ村