ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

ブログ上で大野病院・加藤医師の支援の動き広がる(医療タイムス、長野)

2007年02月22日 | 報道記事

コメント(私見):

福島県立大野病院事件の第2回公判は、明日(2月23日)開催される予定です。

最近は、ブログ上での大野病院・加藤医師支援の動きなどがマスコミでもよく取り上げられるようになってきました。1年前にはなかった現象で、マスコミの論調も明らかに変わってきているように感じます。

私自身、1年前に自分でブログを始めてみるまでは、ブログなんてものの存在すら全く知らなかったんですが、今では、毎日お気に入りブログを巡回する新しい習慣ができ、全く面識のないブログ仲間の方々と、日々、いろいろと議論したり、楽しく情報交換したりするようになりました。今までは存在しなかった全く新しい社会現象だと思います。

参考:あれから1年

大野病院事件について(自ブログ内リンク集)

公判概略について(06/7/28)

公判概略について(06/9/23)

公判概略について(06/10/19)

公判概略について(06/12/19)

第一回公判について(07/1/30)

****** 医療タイムス、長野、2007年2月21日

ブログ上で大野病院・加藤医師の支援の動き広がる

~県内の産科医師らが企画

 福島県立大野病院で04年に女性が帝王切開手術中に死亡した事件で、業務上過失致死と医師法(異状死体の届け出義務)違反の罪に問われている加藤克彦医師を、長野県内の産婦人科医師が開設しているブログなどで支援する動きが広がっている。「我々は福島事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します」と銘打った企画には、医師や看護師などの医療関係者のほか、医学生や一般市民などから「(この企画に)賛同する」との書き込みが続いている。

 加藤医師の支援企画を進めているブログ「ある産婦人科医のひとりごと」には、企画スタートの18日からこれまでに150を超える「賛同の声」が寄せられている。コメント欄には「日本の将来の医師像について、日本国民全員が真剣に考える日が来るのを祈っている」や「産婦人科医にとって、誇りをもって行っていた医療行為をすべて否定された事件。K医師が無罪を勝ち取るまで支援する」、「この判決で、無罪になれば、ある程度産科崩壊のスピードが減速する可能性がありますが、有罪になれば、想像を絶する加速度がかかる」などの書き込みが後を絶たない。このブログ以外にも同じ企画が進められており、企画への賛同者は医療関係者を中心に日に日に拡大している。

 先月26日に行われた初公判で加藤医師は「胎盤の剥離を続けたことは適切な処置だった」などと述べ、起訴事実を全面否認。一方、検察側は「直ちに剥離を中止し、子宮摘出に移る注意義務を怠った」などと主張した。この事件をめぐっては、全国の医師会や産婦人科医会などが「不当逮捕」との抗議声明を発表している。

(医療タイムス、長野、2007年2月21日)