この盤は、「ケニー・ドリュー」のカルテット演奏、クインテット演奏を収めた、彼の代表作です。
ピアノトリオ演奏には、「ケニー・ドリュー・トリオ」と言う名の超名盤(かつての幻の名盤)が、存在するのですが、ホーンが入ったアルバム演奏の中では、この盤が「ドリュー」のベスト演奏と言えるでしょう。
では、詳細を説明しましょう。
アルバムタイトル…ジス・イズ・ニュー
パーソネル…リーダー;ケニー・ドリュー(p)
ドナルド・バード(tp)
ハンク・モブレイ(ts)1曲目~3曲目のみ
ウィルバー・ウェア(b)
G・T・ホーガン(ds)
曲目について…1.ジス・イズ・ニュー、2.キャロル、3.イッツ・ユー・オア・ノー・ワン、4.ユーア・マイ・スリル、5.リトルT、6.ポールズ・パル、7.ホワイ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー?
1957年3月28日(1~3曲目)、4月3日(4~7曲目)NYにて録音
演奏について…まず、アルバム全編を通じて、どの曲、どの演奏もハード・バップのお手本の様な演奏がなされている。
その中で、クインテット演奏では、特にハード・バップ的な曲調で、3曲目「イッツ~」が特徴が出ていて、メンバー各々も乗った演奏をしている。
「バード」の輝かしい音色のアドリブ、「ドリュー」の知性と感性と、そしてバッピッシュな解釈、技術を全面に押出したピアノソロ、抑えたテナーで渋く決める「モブレイ」、「ウェア」のベースソロも「ホーガン」の華麗なドラミングも古き良きハードバップ時代の規範の様な演奏であり、非常に感銘を受ける。
カルテット演奏では、4曲目「ユーア~」が、取分け「バード」のきらびやかな音色で最初から最後までトランペットを吹き切るバラッドに心を打たれる。
「ドリュー」のピアノは、これぞバップピアノだと言わんばかりに、やや崩したマイナー調をベースにして、相変わらず冴え渡る。
他には、オープニング・タイトル曲「ジス・イズ・ニュー」は、上記2曲と同等かそれ以上の名演である。
リズムは、私の大好きなラテンリズムで始まり、「バード」、「モブレイ」の壷を押さえた、それぞれのソロも良いが、それ以上に痺れるのは、この後のリーダー「ドリュー」のピアノアドリブで、このマイナー調の佳曲には、ドンピシャはまりのもの哀しいトーンとアドリブ・メロディで、正しく「ドリュー節」全開です。
こう言う曲調、それもハードバップの演奏をさせたら、ジャズ界広といえども、「ドリュー」の右に出るやつはいないでしょう。
6曲目の「ポールズ・パル」は、「バード」と「ドリュー」の演奏が素晴らしいのは勿論だが、特にバックリズムの二人、「ウェア」と「ホーガン」のアドリブソロの持分が多く、脇役にもスポットライトをあてた演奏です。
他の曲もハズレはなく、「ドリューの代表作」の看板に偽りはありません。
ピアノトリオ演奏には、「ケニー・ドリュー・トリオ」と言う名の超名盤(かつての幻の名盤)が、存在するのですが、ホーンが入ったアルバム演奏の中では、この盤が「ドリュー」のベスト演奏と言えるでしょう。
では、詳細を説明しましょう。
アルバムタイトル…ジス・イズ・ニュー
パーソネル…リーダー;ケニー・ドリュー(p)
ドナルド・バード(tp)
ハンク・モブレイ(ts)1曲目~3曲目のみ
ウィルバー・ウェア(b)
G・T・ホーガン(ds)
曲目について…1.ジス・イズ・ニュー、2.キャロル、3.イッツ・ユー・オア・ノー・ワン、4.ユーア・マイ・スリル、5.リトルT、6.ポールズ・パル、7.ホワイ・ドゥ・アイ・ラヴ・ユー?
1957年3月28日(1~3曲目)、4月3日(4~7曲目)NYにて録音
演奏について…まず、アルバム全編を通じて、どの曲、どの演奏もハード・バップのお手本の様な演奏がなされている。
その中で、クインテット演奏では、特にハード・バップ的な曲調で、3曲目「イッツ~」が特徴が出ていて、メンバー各々も乗った演奏をしている。
「バード」の輝かしい音色のアドリブ、「ドリュー」の知性と感性と、そしてバッピッシュな解釈、技術を全面に押出したピアノソロ、抑えたテナーで渋く決める「モブレイ」、「ウェア」のベースソロも「ホーガン」の華麗なドラミングも古き良きハードバップ時代の規範の様な演奏であり、非常に感銘を受ける。
カルテット演奏では、4曲目「ユーア~」が、取分け「バード」のきらびやかな音色で最初から最後までトランペットを吹き切るバラッドに心を打たれる。
「ドリュー」のピアノは、これぞバップピアノだと言わんばかりに、やや崩したマイナー調をベースにして、相変わらず冴え渡る。
他には、オープニング・タイトル曲「ジス・イズ・ニュー」は、上記2曲と同等かそれ以上の名演である。
リズムは、私の大好きなラテンリズムで始まり、「バード」、「モブレイ」の壷を押さえた、それぞれのソロも良いが、それ以上に痺れるのは、この後のリーダー「ドリュー」のピアノアドリブで、このマイナー調の佳曲には、ドンピシャはまりのもの哀しいトーンとアドリブ・メロディで、正しく「ドリュー節」全開です。
こう言う曲調、それもハードバップの演奏をさせたら、ジャズ界広といえども、「ドリュー」の右に出るやつはいないでしょう。
6曲目の「ポールズ・パル」は、「バード」と「ドリュー」の演奏が素晴らしいのは勿論だが、特にバックリズムの二人、「ウェア」と「ホーガン」のアドリブソロの持分が多く、脇役にもスポットライトをあてた演奏です。
他の曲もハズレはなく、「ドリューの代表作」の看板に偽りはありません。
ケニー・ドリューは最近気になるピアニストです。
《Kenny Drew Trio》から始まって、《Pal Joy》、《Dark Beauty》、《Undercurrent》と最寄のCD屋にあるものはすべて“大人買い”してしまいました。後期の日本企画のものは手を出さずにいますが、こちらで紹介のアルバムは気になります。存在すら知りませんでした。見かけたら即ゲットすることにします。
毎度毎度のコメント、本当にありがとうございます。
私自身も、「ケニー・ドリュー」は真面目にクラシック好きな方に充分受け入れて頂けるピアニストだと思います。
別に差別するつもりなんて微塵も無いですが、一言で言うなら「黒いショパン」でしょうか?
※ここではショパンと言う言葉に最大限の敬意を表しているつもりです。