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今日は私個人の中では、ジャズ史上最高の名演であり、コルトレーンの代名詞的曲と言われ、彼のコンボで数多の名演がある「マイ・フェイバリット・シングス」の中で、超絶的な最高の演奏を紹介しましょう。
アルバムタイトル…「セルフレスネス」
パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts、ss)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
ロイ・ヘインズ(ds)…1曲目&2曲目 カルテット
録音…1963年7月7日 ニューポート・ジャズ・フェスティバルでライブ録音
リーダー;ジョン・コルトレーン(ts)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
ファラオ・サンダース(ts)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)
ドナルド・ギャレット(b、b-cl)
フランク・バトラー(perc)
ジュノ・ルイス(perc)…3曲目のみ 8人
録音…1965年10月11日
曲目…1.マイ・フェイバリット・シングス、2.アイ・ウォント・トゥ・ノウ・アバウト・ユー、3.セルフレスネス
演奏について…まず、このアルバムについて解説させて頂くと、最大の聴き物である1曲目の「マイ・フェイバリット・シングス」と2曲目「アイ~」がニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音であり、3曲目のみ「ファラオ」が加入後の、新生コルトレーンクインテット+ゲスト(コンボ)での演奏で、録音時期が全く異なる演奏が収められている。
アルバムタイトルは3曲目から取っているが、このアルバムで演奏されている「マイ~」こそ、コルトレーンの代名詞である同曲のベスト演奏であることは、殆どの方々も異論のない所だと思う。
では、1曲目「マイ~」だが、まず注目すべきは史上最高(最強)のジャズコンボである「ジョン・コルトレーン・カルテット」のメンバーから一人違うメンバーが演奏している。
そう、その人こそドラムスの「ロイ・ヘインズ」であり、この時「エルヴィン」の代役としてジャズ・フェスにタイコを敲きに来た人物である。
今回の超絶的名演を生んだのは、実は「ヘインズ」の力量に負う所が大である。
と言うのは、エルヴィンは超絶技巧で且つパワフルな、史上に名を残すスーパー・ドラマーなのだが、どちらかと言うと粘着系のドラミングであり、タイム・キーピングにも気を使って敲く知性的な部分も充分に持ち合わせたプレイヤーなのだ。
しかし、ヘインズは違う。
テクニックは勿論素晴らしいのだが、彼の長所はとにかく周りを煽り、トランス状態にしておいて、バンド全体の高揚感をどんどん推進するタイプの言わば燃える(燃やす)ドラマーなのである。
このジャズ・フェスでは前述の通り、ヘインズがコンボ全体に火を点けて、正しく烈火の如く燃えるコルトレーン・カルテットが疾走する。
序章としてトレーンが奏でている数小節のテナー演奏からしてすさまじい迫力ある名旋律で、聴くもの全てをこの数小節でトレーンの世界へと一瞬にして引き込む。
その後は、モーダルな演奏に終始する「マッコイ」とラインをキープする職人「ギャリソン」にて、この「トレーンワールド」に閉じ込められている間に、演奏場を灼熱の太陽の様な烈火に燃やし続ける「ヘインズ」のドラム演奏がマジ熱い!
灼熱の太陽の中で、「神」はソプラノ・サックスの超人的演奏(シーツ・オブ・サウンド)を魂を搾り取る様に吹き続ける。
空前絶後の17分31秒の演奏がそこにはある。
演奏後にいかにもライブらしく、アナウンサーが「ジョン・コルトレーン」、「マッコイ・タイナー」、「ジミー・ギャリソン」、「ロイ・ヘインズ」と4人のミュージシャンの名前をアナウンスする時、パッと目の前に明るい光が見える。
2曲目「アイ~」も素晴らしいミディアムテンポの演奏だが、このようなバラード調の曲の場合は、ドラムスはやはり煽る「ヘインズ」より「エルヴィン」の方が、何倍も3人にはしっくりくると思うので、演奏ランクから言うと、良演(80点)ぐらいのレベルかな。
3曲目「セルフレスネス」はライブの前2曲には若干及ばないと思うが、後期コルトレーンの演奏としては、それ程聴きにくくはなく、万人にもお薦めできる佳演であろう。
絶叫演奏をしているのは、やはりフリー派に属す「ファラオ」と「ギャレット」が顕著だが、元祖コルトレーン・カルテットの4人とパーカッションの2人は、興奮はしてはいるが、かなり知性も持ち合わせた、合わす演奏もしている。
いずれにせよ、「コルトレーン」の「マイ・フェイバリット・シングス」と言えば、この盤に止めを差される。
コルトレーンが好きで、まだこの盤を聴いていない方、一生に一度で良いので聴いて下さい。
アルバムタイトル…「セルフレスネス」
パーソネル…リーダー;ジョン・コルトレーン(ts、ss)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
ロイ・ヘインズ(ds)…1曲目&2曲目 カルテット
録音…1963年7月7日 ニューポート・ジャズ・フェスティバルでライブ録音
リーダー;ジョン・コルトレーン(ts)
マッコイ・タイナー(p)
ジミー・ギャリソン(b)
ファラオ・サンダース(ts)
エルヴィン・ジョーンズ(ds)
ドナルド・ギャレット(b、b-cl)
フランク・バトラー(perc)
ジュノ・ルイス(perc)…3曲目のみ 8人
録音…1965年10月11日
曲目…1.マイ・フェイバリット・シングス、2.アイ・ウォント・トゥ・ノウ・アバウト・ユー、3.セルフレスネス
演奏について…まず、このアルバムについて解説させて頂くと、最大の聴き物である1曲目の「マイ・フェイバリット・シングス」と2曲目「アイ~」がニューポート・ジャズ・フェスティバルでのライブ録音であり、3曲目のみ「ファラオ」が加入後の、新生コルトレーンクインテット+ゲスト(コンボ)での演奏で、録音時期が全く異なる演奏が収められている。
アルバムタイトルは3曲目から取っているが、このアルバムで演奏されている「マイ~」こそ、コルトレーンの代名詞である同曲のベスト演奏であることは、殆どの方々も異論のない所だと思う。
では、1曲目「マイ~」だが、まず注目すべきは史上最高(最強)のジャズコンボである「ジョン・コルトレーン・カルテット」のメンバーから一人違うメンバーが演奏している。
そう、その人こそドラムスの「ロイ・ヘインズ」であり、この時「エルヴィン」の代役としてジャズ・フェスにタイコを敲きに来た人物である。
今回の超絶的名演を生んだのは、実は「ヘインズ」の力量に負う所が大である。
と言うのは、エルヴィンは超絶技巧で且つパワフルな、史上に名を残すスーパー・ドラマーなのだが、どちらかと言うと粘着系のドラミングであり、タイム・キーピングにも気を使って敲く知性的な部分も充分に持ち合わせたプレイヤーなのだ。
しかし、ヘインズは違う。
テクニックは勿論素晴らしいのだが、彼の長所はとにかく周りを煽り、トランス状態にしておいて、バンド全体の高揚感をどんどん推進するタイプの言わば燃える(燃やす)ドラマーなのである。
このジャズ・フェスでは前述の通り、ヘインズがコンボ全体に火を点けて、正しく烈火の如く燃えるコルトレーン・カルテットが疾走する。
序章としてトレーンが奏でている数小節のテナー演奏からしてすさまじい迫力ある名旋律で、聴くもの全てをこの数小節でトレーンの世界へと一瞬にして引き込む。
その後は、モーダルな演奏に終始する「マッコイ」とラインをキープする職人「ギャリソン」にて、この「トレーンワールド」に閉じ込められている間に、演奏場を灼熱の太陽の様な烈火に燃やし続ける「ヘインズ」のドラム演奏がマジ熱い!
灼熱の太陽の中で、「神」はソプラノ・サックスの超人的演奏(シーツ・オブ・サウンド)を魂を搾り取る様に吹き続ける。
空前絶後の17分31秒の演奏がそこにはある。
演奏後にいかにもライブらしく、アナウンサーが「ジョン・コルトレーン」、「マッコイ・タイナー」、「ジミー・ギャリソン」、「ロイ・ヘインズ」と4人のミュージシャンの名前をアナウンスする時、パッと目の前に明るい光が見える。
2曲目「アイ~」も素晴らしいミディアムテンポの演奏だが、このようなバラード調の曲の場合は、ドラムスはやはり煽る「ヘインズ」より「エルヴィン」の方が、何倍も3人にはしっくりくると思うので、演奏ランクから言うと、良演(80点)ぐらいのレベルかな。
3曲目「セルフレスネス」はライブの前2曲には若干及ばないと思うが、後期コルトレーンの演奏としては、それ程聴きにくくはなく、万人にもお薦めできる佳演であろう。
絶叫演奏をしているのは、やはりフリー派に属す「ファラオ」と「ギャレット」が顕著だが、元祖コルトレーン・カルテットの4人とパーカッションの2人は、興奮はしてはいるが、かなり知性も持ち合わせた、合わす演奏もしている。
いずれにせよ、「コルトレーン」の「マイ・フェイバリット・シングス」と言えば、この盤に止めを差される。
コルトレーンが好きで、まだこの盤を聴いていない方、一生に一度で良いので聴いて下さい。
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