今日は、プレスティッジ所属だったが、アーティストとしては過小評価されている、ピアニストの「エルモ・ホープ」がリーダーとして残したアルバムの紹介です。
「ホープ」自体は、我々日本人には、無名かもしれませんが、このアルバムに参加しているメンバーは、「すごいメンツ」なので、聴く価値は充分にありますよ。
アルバムタイトル…インフォーマル・ジャズ
パーソネル…リーダー;エルモ・ホープ(p)
ドナルド・バード(tp)
ハンク・モブレイ(ts)
ジョン・コルトレーン(ts)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
曲目…1.ウィージャ、2.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーン・ビームス、3.オン・イット、4.アヴァロン
1956年5月7日
原盤…Prestige 発売…ビクター音楽産業
CD番号…VICJ-23753
演奏について…ハードバップの1曲目「ウィージャ」では、「エルモ・ホープ・セクステット」登場…の自己紹介的な派手目の演奏がなされる。
「ホープ」の品あるソロ、「モブレー」の温かみがある朴訥なアドリブメロディ、「バード」は煌びやかなソロを吹き、「コルトレーン」はソロを思索しながらも、割とストレートなアドリブを演奏する。
中途では、「チェンバース」の渋い、ボウイング・ソロが入り、「フィリー・ジョー」は所々で、超絶テクのドラムをぶっ敲く。
各人の良い部分を露にした名演奏です。
2曲目「ポルカ~」は、この曲の主役は、誰が何と言っても「バード」が吹き切るバラードの美演奏につきる。
ブリリアントだが、情感もたっぷりと表現して、ある意味、若者らしくない大人が演奏する、バラッドに酔わされる。
伴奏系では、勿論、アルバムリーダーの「ホープ」の知性的なピアノが、聴き所でしょう。
3曲目「オン・イット」では、バック3人「フィリー・ジョー」、「チェンバース」、「ホープ」のスウィング感覚バリバリのリズム・セクションがとにかく素晴らしい。
「バード」は2曲目程吹き切ってはいないが、知的なフレーズを吹く。
この曲のもう一組の主役は、交互に吹く「モブレイ」と「トレーン」だ。
この時代プレスティッジで流行った、交互に吹き合う、所謂テナーバトル演奏が良いねぇ。
この時代の「コルトレーン」のソロには、神掛かったオーラは全く無いが、非常に生真面目にテナーと向き合い、朴訥ながら一生懸命に吹いている事に共感を覚える。
4曲目「アヴァロン」は、急速調の4ビートで、序盤はコロコロ転がす様なシングルトーンでピアノアドリブを弾く「ホープ」と、ブラシでカッツリリズムを刻み続ける「フィリー・ジョー」、そしてこれまた実直ベースの「チェンバース」が主翼エンジンとなって、皆をぐんぐんとドライヴィングして行く。
中間になると、「モブレー」から次々続くアドリブソロも、短目だが、それぞれの才能が溢れていてgoodな演奏になっている。
そして全員でのフィニッシュも決まり、渋い好アルバムが一丁上がりです。
朴訥トレーンも悪くは無いよ!!
「ホープ」自体は、我々日本人には、無名かもしれませんが、このアルバムに参加しているメンバーは、「すごいメンツ」なので、聴く価値は充分にありますよ。
アルバムタイトル…インフォーマル・ジャズ
パーソネル…リーダー;エルモ・ホープ(p)
ドナルド・バード(tp)
ハンク・モブレイ(ts)
ジョン・コルトレーン(ts)
ポール・チェンバース(b)
フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)
曲目…1.ウィージャ、2.ポルカ・ドッツ・アンド・ムーン・ビームス、3.オン・イット、4.アヴァロン
1956年5月7日
原盤…Prestige 発売…ビクター音楽産業
CD番号…VICJ-23753
演奏について…ハードバップの1曲目「ウィージャ」では、「エルモ・ホープ・セクステット」登場…の自己紹介的な派手目の演奏がなされる。
「ホープ」の品あるソロ、「モブレー」の温かみがある朴訥なアドリブメロディ、「バード」は煌びやかなソロを吹き、「コルトレーン」はソロを思索しながらも、割とストレートなアドリブを演奏する。
中途では、「チェンバース」の渋い、ボウイング・ソロが入り、「フィリー・ジョー」は所々で、超絶テクのドラムをぶっ敲く。
各人の良い部分を露にした名演奏です。
2曲目「ポルカ~」は、この曲の主役は、誰が何と言っても「バード」が吹き切るバラードの美演奏につきる。
ブリリアントだが、情感もたっぷりと表現して、ある意味、若者らしくない大人が演奏する、バラッドに酔わされる。
伴奏系では、勿論、アルバムリーダーの「ホープ」の知性的なピアノが、聴き所でしょう。
3曲目「オン・イット」では、バック3人「フィリー・ジョー」、「チェンバース」、「ホープ」のスウィング感覚バリバリのリズム・セクションがとにかく素晴らしい。
「バード」は2曲目程吹き切ってはいないが、知的なフレーズを吹く。
この曲のもう一組の主役は、交互に吹く「モブレイ」と「トレーン」だ。
この時代プレスティッジで流行った、交互に吹き合う、所謂テナーバトル演奏が良いねぇ。
この時代の「コルトレーン」のソロには、神掛かったオーラは全く無いが、非常に生真面目にテナーと向き合い、朴訥ながら一生懸命に吹いている事に共感を覚える。
4曲目「アヴァロン」は、急速調の4ビートで、序盤はコロコロ転がす様なシングルトーンでピアノアドリブを弾く「ホープ」と、ブラシでカッツリリズムを刻み続ける「フィリー・ジョー」、そしてこれまた実直ベースの「チェンバース」が主翼エンジンとなって、皆をぐんぐんとドライヴィングして行く。
中間になると、「モブレー」から次々続くアドリブソロも、短目だが、それぞれの才能が溢れていてgoodな演奏になっている。
そして全員でのフィニッシュも決まり、渋い好アルバムが一丁上がりです。
朴訥トレーンも悪くは無いよ!!
おなじみのフロント2人に、ドラムが相性の良いフィリー・ジョー・ジョーンズなのでだいたいのサウンドは想像出来ますが。
それでは、またお邪魔します。
私は逆に、多分この作品しか持っていないと思います。
棚から引っ張り出せば、もう1~2枚はあるかも知れません。(苦笑)