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毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

有川浩 「別冊 図書館戦争 Ⅱ」 

2008年08月19日 14時18分19秒 | 図書館で借りた本
 図書館で、ハリポタ最終巻よりもこっちが先に回って来ました。予約を入れたのは、ハリポタの方が先だったんですけどね。子ども+大人が読んでるぶん、ハリポタは時間がかかりそうです。


 さて「Ⅱ」を読み終えて、あァ「別冊Ⅰ・Ⅱ」は図書館戦争シリーズファンの為の、有川さんからの贈り物だったんだなァと、しみじみ思いました。「別冊Ⅰ・Ⅱ」が無くとも、シリーズの完成度は満たされていたと思うんです。でも、この二冊があるおかげで、ファンの皆さんは更にハッピーになれたと思います。

同人を読みたいと思う理由のひとつに、「主人公や脇役の皆さんの、その後はどうなったんだろう?」または「書かれていない時間には、なにがあったんだろう?」という強い想いがあります。「別冊Ⅰ・Ⅱ」には、そんな飢えを満たして頂いた気持ちになりました。原作者さんが、そんな手が痒いところに届くような作品を書いて下さるなんて、そうそう無い事ですよねぇ~(苦笑)

「Ⅰ」同様、「Ⅱ」も甘~いオンリーだけじゃなく、人間の持つ醜い部分をみっしり書いてあるので、やっぱり有川さんは厳しい人だな、という印象が強まりました(苦笑)でも、今回の犯人の心理には、私はなれないと思いました。甘ちゃんだと言われると思いますが、他人にそんなに憎しみのエネルギーを向ける気持ちになれません。そうなる前に、自分の至らなさを反省する方にエネルギーを消耗しますからね・・・。

でも、現実に作中にあるような嫌な思いや体験を、いままさにされている方もおられるのです。やっぱり、とことん戦うべきだと思います。自分らしく生きられる時間って短いですよ、そんな卑劣な人の為に消耗する時間なんて無いんですよ。後悔ばかりして老いて行く前に、自分の時間をのびのびと生きられるよう、戦ってみて下さい。大勢の人たちを巻き込むと思いますが、きっと手立てはあると思います。

それともうひとつ、やっぱり大切な人たちに祝福されて結婚するって、大事だし幸せだと思います。自分たちだけの幸せじゃないんですよ、自分が大切にしてる思っている人たちも、幸せに出来るんだもの。


 さぁ、これでたぶん図書館戦争シリーズは、区切りがつきましたね。ずっと続いて欲しいと願った作品に久しぶりで出会えて幸せでした♪「三匹のおっさん」など、まだまだ有川さんの作品は読み続けられそうですが、図書館戦争シリーズ以上の創作が拝見出来るのを、愉しみにしています。

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