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比台風災害 「津波が来ると言ってくれれば」

2013年11月25日 20時57分30秒 | 日常
 比台風被害の映像を観ると、あの高潮は津波と何が違うんだろう?と思うくらいに酷いものでした。恐らく事前に住民の皆さんには避難勧告や「台風が来る、高潮の被害がある」という情報が伝えられていたと思っていたんですが、

>現地語や公用語のタガログ語に「高潮」を明確に意味する単語はなく

これではどうしようもなかったでしょう。きっと今までは、津波や高潮の被害の無い地域だったのでしょうね・・・お気の毒でたまりません。「津波」という言葉が、哀しいですが世界中に認識され役にたつのは、亡くなられた方たちへのせめてものご供養になると思います。

★「毎日新聞 / フィリピン:「津波」なら逃げた 言葉の壁、被害を拡大」
( http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/20131125k0000e030155000c.html )より引用

 台風30号の直撃を受けたフィリピン中部レイテ島では、現地語や公用語のタガログ語に「高潮」を明確に意味する単語はなく、メディアや防災関係者は英語の「ストーム・サージ」をそのまま使って警告した。テレビで流れた高潮を意味する英語「ストーム・サージ」を理解する人も少なかった。地元防災担当者は「大きな波が来る」と警告したが、住民の反応は鈍かった。沿岸集落の責任者は「日本の『津波のような波が来る』と言ってくれていたら」と悔やむ。不十分な避難情報と言葉の壁が、被害を拡大させた。

 上陸前日の7日夜、テレビで「ストーム・サージ」という言葉を聞いたが意味は分からず、深刻には考えなかった。「津波は日本の映像ですべての住民が知っている。津波のような大きな波が来ると警告すれば全員が避難した」と振り返った。人口約3500人のバラスでは自宅に残った住民101人が犠牲になった。

 フィリピンでは高潮が頻発する一部地域で「大きな波」を意味する古語が使われているが、レイテ島のワライワライ語やタガログ語に「高潮」を的確に示す単語は無く、メディアや防災関係者は英語の「ストーム・サージ」をそのまま使った。

 バラスのマルセリーノ・カンティーナさん(52)は単なる「大きな台風」と解釈。自宅にとどまり波にのまれたが、九死に一生を得た。一方、近所の軍人、ロノルフォ・コルドバさん(50)は、パロ市の軍司令部でこの言葉が「大きな波」を意味すると聞き、家族と避難し、難を逃れた。単語の理解が生死を分けたケースもあったとみられる。

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