What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「今は願うしかない。魂の4分30秒が、未来ある19歳の選手生命に影響しないことを――。」

2014年11月10日 10時40分09秒 | スポーツ
 私はフィギュアスケートを観るのが大好きなので、事故が起きたのもリアルタイムで観ていました。怪我をした二人が、棄権せずに競技した事に対して、さまざまな意見がネットに書かれていますが、私の気持ちは(おそらく、多くの皆さんがそうでしょう)この記事のラスト一行に尽きます。

★「スポニチアネックス / 羽生の悲劇で連盟動く 医療態勢改善へ…遠征にドクター帯同検討」
( http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141110-00000045-spnannex-spo )より引用

 フィギュアスケート男子のソチ五輪金メダリストで8日のGPシリーズ第3戦・中国杯で頭部、顎などを負傷した羽生結弦(ゆづる、19=ANA)が9日、上海から成田空港着の航空機で帰国した。フリー直前の6分間練習で閻涵(エンカン、18=中国)と正面衝突して流血したが、強行出場して2位。この日のエキシビションを欠場した羽生は、都内の病院で精密検査を受けた。検査結果は10日にも発表される。また、日本チームは中国杯にドクターを帯同していなかったため、日本連盟が医療態勢の改善について検討することが判明した。

(中略)

今は願うしかない。魂の4分30秒が、未来ある19歳の選手生命に影響しないことを――。

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 もうひとつ、この中国大会で1位になった、ロシアのマキシム・コフトン選手の事がとても気の毒でした。演技順番は羽生選手の次でラストだったんですが、TV画面ですら動揺が手に取るようにわかって、素晴らしい四回転ジャンプや演技構成を滑るはずだったろうに精彩を欠いてしまい、よほど辛かったんだろうなと思っていました。

そのコフトン選手の試合後のインタビューを翻訳して下さったブログがあって、

>質問:キスアンドクライで座って点数を待っているとき、何を考えていましたか?1位のままでいられると想像しましたか?

>コフトン選手:そんなことはなんの意味もなかった。頭にあったのは、1つだけ。「ああ、やっとこの地獄が終わった」って。

と語っていたのを読んで、他の選手の皆さんに、あの事故の与えた影響の大きさを感じました。

インタビューアが、「コフトン選手が競技途中で滑れなくなるんじゃないかと思いました」という言葉に対しての答えが、たぶん羽生選手があそこまで酷い状態でも棄権しなかった心情と重なる部分があると思います。

お時間があれば、ぜひお読みになって見て下さい。

★「ロシアン・フィギュアスケート・フォレヴァ / マクシム・コフトゥン:「最初のエレメントで「死んだ」」 ~羽生・ハンヤン衝突の影響」
( http://moscowm.blog61.fc2.com/page-1.html )

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