What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

震災と介護は似ていると気づきました。

2019年06月25日 18時50分12秒 | 日常

 実家の家の塀まわりに、有象無象に雑草が生え茂ってしまい、私的にすっごいストレスだったので、草むしりをしてきました。もう草むしりレベルじゃない雑草だけれども、ちっさい鎌を買って一時間くらいかけて草刈りをし、ゴミ袋二つ半くらいになりました。

家は道路沿いなので、そこそこ人が通りすがるんですが、お一人、ご近所の方らしい奥様が声をかけて下さいました。母を見知っておいでのようで、母の体調とか家の様子を気にかけて下さる会話をした後、「あなたも疲れないようにね」と言って下さったのが、すごく嬉しかった。

義母の介護の時も、義父を扱っている時も、ご近所の皆さんがとてもご親切で、私にいろいろ声をかけて下さるのが、本当に嬉しかった。見ていて下さる人が居るんだとわかっただけで、ずいぶんと救われた気持ちでした。

黙々と草むしりをしながら気づいたんですが、親の介護と震災は似ているなぁと。いつおこるかわからないし、いつ終わるかもわからない。これ以上は無理だと思っても、相手はそんなことはお構いなしに次々とダメージを与えてくる。でもなんとかして生きていかなきゃならない。

大昔、学生の頃に古今東西の名言集を読んだ中に、「愛は惜しみなく奪う」という一文があったんですね。長いあいだ男女の愛情の事だと思っていたんですが、親子にもあてはまるなぁと思うようになりました。

東日本大震災に遭った当時は、先のことなどまったく考えられず、今日なんとか過ごす、明日なんとか過ごす、そう思って暮らしていました。いま、まさに同じような状況になって、悪い事ばかり考えて、眠れなくなるし、食欲もなくなるし(あいかわらずの体重44kg)自分が生きている時間が、そればかりにざくざくとに削られていくような気持ちになります。でも、母であって妻であって娘であって妹であっての「私」であるので、震災の時と同じように、「でも負けない」と思って、私なりに立ち向かおうと思います。

 

 


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