What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

「新築の家を建てたとしても」

2018年03月16日 14時38分34秒 | 日常
 震災で全壊した家を建て替えてから四年目になるのですが、暮らすようになって一番最初に感じたのは、そもそもの家が綺麗だと掃除が楽だということでした。汚れればすぐに目立つから掃除するし、その逆もしかり。以前の家は私と同じ歳の築年数だったのですが、あまりにも今の基準とかけ離れていてどうにもしようがないことがありすぎて、掃除をする意味があるの?と心が萎えてしまっていました(汲み取りトイレとか、土壁とか、断熱材の入っていない床とか、二層式洗濯機が物置にあるとか、まぁいろいろ。)

そんな家でも20年ちょっと生活していた訳ですが、「家のガタがきている部分=自分の身体のガタがきている部分」で、家なら壊れた部分を取り替えられるけれども、人間の身体は取り替えられないから、ちょくちょくメンテナンスするしか長持ちする方法はないんだなと、頭に染み込む感覚で理解できました。

なので、引用させて頂いた米長さんの言葉が、すごく心に残りました。

★「棋士の名言」( https://twitter.com/Kishi_meigen )より引用

 新築の家を建てたとしても、30年も経てばもうあちこちガタがきて水漏れもします。知識や経験とはこのようなもので、身につけたときは得意に思っても、カビが生えて使い物にならなくなります。

すべきことはたったひとつ、改築。必要なのは、新たな改築プラン。つまり若さなのです。-米長邦雄

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30年前に弾けていた楽譜も、いまの指では弾けないし、そもそもの楽器が廃れていきそうな状況。持っている資格も、生かせる場所はあるだろうけれども、私の情熱が無い。幾つかある焦りのうちのひとつはこれ。「どうにもならないんだ」という呪縛を外すのには、エネルギーを大量に必要とする。

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