What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

今日の収穫♪

2008年02月06日 10時02分12秒 | 図書館で借りた本
 長男が北村薫さんの短編を、アンソロジーで読んで面白かったというので、北村さんの作品をいろいろ図書館で借りて来ました。

○北村 薫 「街の灯」「玻璃の天」(文藝春秋)
 以前読んだ対談集で、”シリーズ物を三部作で書き進めるスタイル”と仰っておられたので、たぶんこのシリーズもあと一冊書かれる予定なんだと思います。まず題名が巧くて映画ファンはにやりとしてしまうんですが、中身は重厚なミステリーです。

同じく北村さんの「1950年のバックトス」(新潮社)も借りたのですが、こちらは23篇もの短編が詰まった一品でした。僅か3Pで終わるお話もあるんですが、思わずため息が出るような日常の細やかな人の心の揺れが描かれていて、疲れた時にゆっくり味わうと良い、心に染みるお話ばかりです。

○海堂 尊 「ブラックペアン1988」(講談社)「夢見る黄金地球儀」(東京創元社)
 人気作家さんなのでなかなか借りられず、作品の順番とか既読なのかが判らなくなってしまいました(汗)どれを読んでも面白いというまさに油の乗った作家さんなんです・・・(小さい声で)私は食傷気味。

○三浦しをん 「きみはポラリス」(新潮社)
 あぁ、三浦さんらしいなぁという味わいの恋愛短編です。この本を読むと、三浦さんの作品が好きか嫌いかがはっきり判るんじゃないでしょうか?私は「秘密の花園」(新潮社)をぱらっと読んで、あぁこれは読めないわと思ったので、この本が限界です(笑)三浦さんのエッセイは大好きですが、恋愛小説はてきめんに重くなって読むのがめんどくさくなるんですよ。なんだろうなぁ・・オタクの独り語りを聞かされるような?でも私もここで延々独り語りを書いてるんで、同属嫌悪なのかな?(苦笑)それだけ本当に男も女も生きてる話、飲み込んでる言葉がたくさん詰まってます。

○アンソロジー「七つの危険な真実」(新潮社)
 作家陣:赤川次郎・阿刀田高・北村薫・夏樹静子・乃南アサ・宮部みゆき・連城三紀彦
○アンソロジー「エソルド座の怪人」(早川書房)

 長男が、この間借りた恩田陸さんの「いのちのパレード」がすごく面白かった!というので、同じように味わい深い短編を借りてみました。私は「いのち~」は、正直こんな感じの短編集は、昔いっぱい読んだなぁという読後感想でした。その点は、恩田さんが狙ったコンセプト”~かつて「幻想と怪奇」というジャンルのくくりでお馴染みであった、奇妙でイマジネーション豊かな短編群には、今なお影響を受け続けている。あの異色作家短篇集のような無国籍で不思議な短編集を作りたい、という思いつきから~”という思惑に、バッチリはまったって事なんでしょうね。

そして「エソルド座の怪人」は、ハヤカワが大昔に出したその「異色作家短編集」の復刻版の第20巻です。このシリーズは私的に堪らん!ライナップで、どしどし借りて長男に読ませているのです(笑)リチャード・マシスンの「13のショック」なんてもう、いま読んでも転がりたくなります(危)

 あ~、中・高校生の頃に古本を探して歩いた、東北大近くの古本屋さんに行きた~い。たぶん、もうお店は無いと思うけど、まさに「宝探し」だったあの場所にもう一度行きた~い。

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