What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

直木賞 受賞該当作なし

2007年01月17日 09時30分08秒 | 
 「思い切った事をしたな~」と言うのが、結果を知った第一印象でした。

 もう一度、直木賞の選考基準を確認すると、

>各新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品中最も優秀なるものに呈する賞(応募方式ではない)。無名・新進・中堅作家が対象となる。

 「大衆文芸」ですよ?この候補作の中からでは、大衆が喜ぶ力量を持ちえた作品を選べなかったと言う事です、そうかな~???


>MSNの記事から引用

 また直木賞の選考は、異例の長さに及んだ。選考委員の阿刀田高さんは「抜きんでている作品がないというのが共通した認識。2作品が最後まで残ったが、注目を浴びる賞として妥協はしないという判断に至った」と話した。

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 この最後まで残った「2作品」ですが、池井戸さんと三崎さんだったそうです。

 北村さんと荻原さんと白石さんは、話題作りか~!と突っ込みたくなりました(自分が面白いと思った作家さんが選ばれなかった、やっかみです)

>追記・iza!1月17日の記事から

 一方、3時間にもわたる選考の末、該当作なしの直木賞。候補作は最終まで残った池井戸潤氏の「空飛ぶタイヤ」、三崎亜紀氏の「失われた町」など6作品。
 選考委員の阿刀田高さんは、「最終的に過半数の支持を得るものがなかった」と説明。その過程では、選考委員の投票の記号の〇、×をめぐって、「あんたの〇は軽い〇だろう。オレの×は命をかけてるんだ。相殺されるようなものじゃない」といった“激論”があったことも明かした。
 そして、「直木賞はどうあるべきか、レベルが下がっているという声もないではないので、選考委員はえりを正して考えてみようと。権威づけというと語弊があるが、今回は出さないことがこの賞の円満な発展になる」と話した。

(やっぱりね)

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 でも、最近では「本屋さん大賞」や「ネットの書評」などが支持され、作品を素人さんが評価する事に価値があると言う風潮を感じます。それは、出版社の思惑を嫌う動きがあるからだと思うんですが、一方で”プロ”が選ぶ「文学としての完成度やストーリーテーラーとしての技量を問う」という姿勢を、選考委員の方は示したかったのかな?とだんだん思うようになってきました。



 さて、今回同様受賞作なしだった四年前の第128回の候補作は、この五作品です。

・石田衣良 『骨音』・ 奥田英朗 『マドンナ』・ 角田光代 『空中庭園』・京極夏彦 『覘き小平次』・ 松井今朝子 『似せ者』・横山秀夫 『半落ち』

*「直木賞のすべて」より引用 http://homepage1.nifty.com/naokiaward/

 今回の候補作を含め、貴方ならどう思われますか?この作家さん名と作品名をご覧になって、「該当なし」に納得されますか?ここが素人とプロの基準の分かれ目です。

 いや、でも腹の虫が治まらん!とお思いの方はこちらをご覧になって、スッキリなさって下さい(笑)

>文学賞メッタ斬り! http://www.nikkeibp.co.jp/style/life/topic/literaryawards/070109_1st/



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