オリンピック日本代表メンバー内で唯一の大学生として注目を浴び、鳴り物入りで楽天に入団し、ファンや監督の期待を一身に背負っていたのに、膝の怪我から手術。言葉を絶するようなリハビリをへての登板、6回3安打無失点。勝敗はつきませんでしたが、まったくもって見事なピッチングでした。良かった、よかった。
なんかねぇ、こうやって浮き沈みを何年も見続けるって、ファン冥利ってことなんでしょうけれども、泣けてきますね。楽天は若い球団だけど、他球団のファンの皆さんは、何十年もこういう思いを抱いて応援しているんだろうなぁと、ため息がでます。
そして、私は「長谷部君」と呼んでいるですけど、もう結婚されていて一児のパパさんなんですよね。あ~、時間の流れを感じます。
★「日刊スポーツ / 楽天長谷部2年ぶり先発6回0封」
( http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20130716-1158176.html )より引用
先発の舞台に帰ってきた。左膝の手術から復帰した楽天長谷部康平投手(28)がオリックス戦で今季初先発。6回を3安打無失点に抑えた。打線の援護がなく勝ち星はつかなかったが、先発として十分な仕事を果たした。0-0の9回には、枡田慎太郎内野手(26)が決勝ソロを放った。球団初の前半戦首位が決まった。
☆「日刊スポーツ / 長谷部お帰り635日ぶり1軍 4回完全救援」
( http://www.nikkansports.com/baseball/news/p-bb-tp0-20130706-1153098.html )より引用
左膝の手術を受けたのは昨年5月7日。自身の軟骨を移植する手術だった。長谷部は「軟骨を、横から取って、下に入れる感じです」と軽い口調で説明するが、簡単な手術ではなかった。患部に体重をかけられず、3カ月は歩行も禁止。単身千葉の病院でのリハビリだった。夕方、病院近くの公園のベンチで1人、少年たちのサッカーを眺める日々。少年たちのような自在な動きを取り戻すべく「膝以外を鍛えよう」と誓い、単調なリハビリとトレーニングに没頭した。
8月に仙台に戻り、歩行解禁。だが「歩き方を忘れてました」。左右の足がリズムよく順番に前に出ない。歩行練習から取り組み、キャッチボールまでに、また3カ月かかった。
今春2月、キャンプの終盤、ついにブルペン入り。その頃には、肉体に変化があった。「長年、左膝をかばっていて、グチャグチャだった体が、フラットになった感覚。変なクセがなくなった。やっとスムーズに腕が振れるようになった」と話す。新人の08年に左半月板を手術して以来の違和感が、消えたと言う。手術前は135キロがやっとだった直球が、147キロまで回復した。
(2013年7月6日11時12分 紙面から)
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