引き続き、ダ・ヴィンチ2月号を細か~く読み返しています。
その中に”斎藤家の人びと文庫ガイド”という、ちっさい特集があるんですが、確かに
・祖父 斎藤 茂吉 (歌人)
・祖母 斎藤 輝子 (猛妻)
・叔父 斎藤 茂太 (エッセイスト)
・父 北 杜夫 (作家)
・孫 斎藤 由香 (エッセイスト)
の親子三代が、それぞれヒット作を持つ文字書き業というのは異色ですよね(笑)
実兄が北 杜夫さんの作品が好きで、北さんの交友つながりで、遠藤周作さんや阿川弘さんの作品も集めていて、黙って借りて(笑)読んでいました。北さんは無類の虫(蝶々だったかな)好きで、阿川さんが海軍コレクターで、茂太さんもコレクターなんですが、それぞれの凝りまくった収集家ぶりを、遠藤さんが「狐狸庵先生」の中で書かれていて、作家さんの横顔を知ることが出来て面白かったです。
でも、実は輝子さんの華々しい海外旅行記や茂吉と過ごした人生を語られた作品が、一番エキサイティングで好きでした。次男の北 杜夫さんとの対談という形なんですが、もう絶版でしょうか?もし目にする事があれば、ぜひ読んでみて下さい。
お友達の島津家のお姫様のお家に泊まるのに、お布団が羽二重なのはいいとして、奥女中の方言がすごくて何を言っているかさっぱり判らなかったとか、パリの有名劇場にノミがいたとか、仰天するような逸話がいっぱいです。もう今となっては存在しない、本物の高貴な生まれ故の感性が、素晴らしい女性でした。
同じ時期にはまっていたのが、「ムツゴロウ」こと畑 正憲さんのエッセイや写真絵本です。相当数作品をお持ちの方ですが、動物王国関連の本やTV番組は、たぶんほぼ読んだり観たりしていたハズです。
残念ながら、東京に移転した動物王国は営業不振で閉鎖され、今はまた北海道に戻られているそうですが、1934年生まれの74歳。長い作家人生をおくられていると、賞を受賞されたり、映画を作られたり、TVシリーズが大ヒットしたり、訴えられたりと、いろんな事があるものですねぇ。(ため息)
ムツゴロウさんは、人生まだまだ!と思っておいでかもしれませんが、子どもの頃から親しんできた作家さんが、どんどん年を経ていくのを見るのは、実の親が年をとって行くのを見る時と同じ想いを抱きますね。
う~ん、伊坂幸太郎さんや三浦しをんさんを見送る日が来るのかな~(その前に自分がどうなるかの方を考えろって話。)
★MSN 産経ニュース内「ムツゴロウのいのちの万華鏡」( http://sankei.jp.msn.com/culture/arts/090105/art0901051609002-n1.htm )
2009年1月5日掲載の、8Pにわたるアシカとの初泳ぎのエッセイです。
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【コラム】趣味的第一種接近遭遇 (4) ムツゴロウ! あの動物王国の本当の魅力を教えますの巻(前編) | ホビー | マイコミジャーナル
閉鎖される前の、東京の動物王国のレポです。的確に経営上の問題が挙げられて、王国の良い部分も悪い部分も含めて書かれていて、なるほどなと思いました。
★ムツゴロウ(畑 正憲)公式HP( http://mutsugoro-okoku.com/ )