What A Wonderful World

毎日の暮らしの中で、心惹かれたことを語ります。

昨日の収穫♪

2006年12月12日 11時23分54秒 | 
 家人の希望に合った本を探すという難問に、自分の好み+時間が無いから短編やエッセイを主に選んで来ました。

 結構好評だったから良かったんですが、遂に恩田陸さんの「夜のピクニック」を借りれた事が、満足です!長かったなァ(笑)

▽借りた本

 三浦しをん 「しをんのしおり」「三四郎はそれから門を出た」

 「三四郎~」の中で、”講談社のミステリーランド”について書かれてある文章を読んで、そうそう!とようやく言いたかった言葉を言って貰った気持ちになりました。作家さんは、やはり文章を書くプロであって欲しいです。
それと三浦さんも、俳優のルドガー・ハウアーさん好きで、「レディ・ホーク」を激賞されているのが大笑い!(何故かは読むと判ります)私も、この映画で彼が大好きになりましたので、お気持ちよ~く判りました(涙)

 中村 航 「夏休み」
 北野勇作 「クラゲの海に浮かぶ舟」
 牧野 修 「忌まわしいハコ」
 いしいしんじ 「絵描きの横田さん」

 いしいさんのお話は、大人の為の童話という感じでした。

 ビートたけし 「頂上対談」
 筒井康隆 「笑犬楼の逆襲」

 このお二人の作家さんはもう(笑)毒を楽しむ大人の為の嗜好品ですね。

 特に、筒井さんの本の「阿修羅ガールを推すー第16回三島由紀夫賞選評」の中での、この下り

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 その中で、十七歳でデビューした人だが、佐藤智加”壊れるほど近くにある心臓”の前半は、逆に若い人の感性でしか書けない作品としての高いレベルを維持していて~あいにく陳腐な芝居のくだりとなって若さが露呈し、それまでのよさが水の泡になってしまった。
 (中略)
 近年、某社からやたらに若い女性の書き手が登場するが、本来的に二十歳以前の文学は無理なのである。~売り出すとすればまさにその年齢でしか書けない感性によるしかないのであろうが、そんな才能だけでいつまでも書けるわけがなく~出版社はホリプロではない。~大人の読者を馬鹿にした所業としか思えず、架空の設定による彼女たちの追っかけめいた若い文学愛好者など当てにしてはならない。

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 伸たまきさんの漫画「青また青」内で、作家である主人公とファンである男性が語る場面でのセリフを思い出しました。

「全部そうとは限らないけど、本ていうのは不思議だろ。自分じゃ言葉にできなかったけど確かに思ったり感じたりしたことが書いてあるんだ。」

(うろ覚えだから違ってたらごめんなさい)

 私の中では、やはり「創作」にプライドを持っている人が「作家」さんだと思います。




 全然違う話ですが、同じくプライドを持っている漫画家さん、西原恵理子さんについての小話。

>黒い天使のブログ http://s03.2log.net/home/angel/archives/blog682.html

 流石だわ~(笑)西原さんの漫画もエッセイも「確かに血と肉を持って生きてる女だ」という強烈なエネルギーを感じるんですが、これは若い人には書けないでしょう。かといって、西原さんと同じように生きろとは言いません。

>カモのがんばらないぞ http://www.ozmall.co.jp/entertainment/kamo2/vol1/

 その西原さんの作品の中で、何度も登場する「酒癖が悪い、別れた旦那さん」の新連載。生きろ生きろ。  
コメント
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