蒸し暑い日が続いています、
梅雨空にアジサイが映えます。
緑の葉が、梅雨の細い糸のような雨に打たれ、
すくすくと伸びてきた木々たちも
雨をふくんで、重たそうに頭を垂れています。
ご近所の大きな梅の木も
まるでお庭全体に覆いかぶさって
お庭を隠してしまうかのように、育って雨に打たれています。
梅の木、柿の木、アジサイなどは、
懐かしい昭和 という感じがして、目に入るとホッとします。
柿や梅の木は、
それぞれに収穫も出来て、
その上、初春のお花や初夏の青葉…
昭和の時代、それらの木々は
親しみやすく、実用的でもあり、
色々な意味を持って、お庭に植えられていたのかもしれません。
ご近所の古いおうちには、今も見かけます。
ずうっとそこのお庭で、
長い日々を過ごしてきたのだろう、と敬意を感じて拝見します。
かつて父にとっても
それらの木々は、特別な存在だったようで
窓辺に立っては
柿、梅、桃の実の育ってゆくのを、楽しみに眺めていました。
幼いころ、青葉に隠れている青い実の数を
父と競って、数えたことを思い出します。
先日、ご近所のおばあちゃまは
今年もいっぱい梅の実が取れたよと
嬉しそうにお話していました。
雨にぬれた梅の木をみて
昭和のお庭、
昭和の懐かしい日々を、思い出しました。