おばあちゃんのお薬のことを聞きたくて、近所のお医者さんに行きました。
お医者さんは、私が生まれたときからお世話になっている先生。なので、安心感があります…。
ここへ戻ってきて、自分の子供たちを連れて、そのお医者さんで…
再び診てもらうことになった時は、
時間がグルっと一回りしてしまったような、不思議な気持ちになりました。
…雨の日が続いて、今日はやっと一日、良いお天気となりました。
しかし、太陽が出れば、暑くて暑くて…まだまだ、夏は終わっていないのですね。
今日は母を連れてきていません。 会計は…母のほうの会計になりました。
お金を払うときに、先生といつも短い会話をします。
「…年寄りには、そういうこともあるから、ゆっくりゆっくり付き合ってあげて。」
…そうですよね、
…しかし、なかなか我慢のいることもあります。 …しかし、仕方ないことです。
白髪になった先生の言葉は、キュッとなった私の気持ちを、いつもゆるめてくれるようで…
自然にココロからの、お礼の言葉がでてしまうのです。
20年あまり、お留守にしていたこの町へ戻ってきてから…
過去と自分をつなぐものは、街の風景を除いては、あまりありませんが、
この医院を訪れると…
この街で生まれて育った自分と、今の自分との接点を、ほんの少し、見つけることが出来るように思います。