ATCガイド

2006-05-27 18:22:55 | クライミング
YOSHIKIスポーツのサイトでポチッとして、未だに到着していないATCガイド。さっき文句をしこたま書いていたのだが、操作ミスで消えてしまった(涙)。長文だったのでもう面倒だからいいや。

とにかくルベルソの欠点であるロックの解除がしにくい、というところを改善したビレイ器具らしいのだ。早く試してみたい。写真を見るかぎりあまり期待できそうもないが、ルベルソのロック解除は大変なので、少しでも改善されているのなら購入する価値はある。

こーも悪天が続くと、ほんとにネタがなくなるなぁ。最近少しづつではあるが、肩の痛みが少なくなってきた。梅雨が明けるころには痛みも消えるかもしれない。早くガンガン登れるようになりたい。でないと、ストレスがたまりっぱなしだぁ。


高層天気図の記号

2006-05-15 23:25:47 | 天気予報
高層天気図中の風向きの横の数値は湿数というものだった。気温から露点温度を引いた数値らしい。

露点温度というのは湿気を含んだ空気が凝結を始める温度。天気の話でいうと雲が出来る温度ということだ。当然水分を多く含んでいる空気は露点温度が高い。

高層天気図では湿数3以下の地域を湿域とし、メッシュで表している。天気が崩れる、または崩れている地域だ。メッシュの個所はすぐに視認出来るので分かりやすいが、そうでないところをどう読むかである。

寒冷な空気が近づいてきても、湿数が大きい地域は雲が出来にくい。逆に湿数が小さい地域は少し気温が下がっただけで、天気が崩れやすい。その辺りを考えながら天気図を読まなくてはいけない。

湿数。とても重要な数値でした。



富士山-③

2006-05-10 10:12:17 | 登山
頂上直下の下り始めは、さすがに緊張。何が緊張するかって、ぐずぐずの雪。日が高くなって気温が上がり、ところどころ雪がぐずり出している。

表面がカチカチに凍っていれば、ザックザック!と研いだアイゼンで踏みつけて行ける。だがグズグズの雪は足を取られ流されてしまう。全部がぐずなら止まる事が出来るけど、流された後にカチカチの氷の上に乗ったが最後、二度と止まらない。前日亡くなられた方も午後1時過ぎだったらしいから、もしかしたらそんな状況で落ちたのかもしれない。

慣れてくると雪を見るだけで、どんな状態か分かってくる。緊張したのは最初の数十メートルだけで、後は快調に高度を下げていく。八合目付近から雲が湧き出し、そのうち辺り一面ガスだらけになった。ほんとにホワイトアウト。足元しか見えない。それでも快調に高度を下げてゆく。富士山だもの道を間違えるこたぁないだろう(道は埋まってるが)、なんて勝手に思い込んで・・・・

ホワイトアウトの中を20分も下っただろうか。ちょっと心配になって地形図とコンパスを出した。下るべき方向と自分の歩いている方向が45°くらいずれている。「もしかしたら富士山ではコンパスが狂うのか!」なんて、真剣に考えたりしてた(それって樹海だろ)。方向を修正しようと思っていたら急にガスが晴れだし、数十メートル先に人の姿が見える。「なんだこっちでいいのか。やっぱりコンパスは狂っているかも」なんて、その人達も間違えているとは知らずに気楽について行ってしまった。

標高2500mくらいまで下ると、すっかりガスが晴れた。正面の眼下に山中湖が見える。山中湖!?えっ!?そう、ここで間違いに本気で気がついた。

富士山は起伏に乏しいため読図が難しい。しかしその分どこでも歩けるので、トラバースしていけば、いつかは登山道にぶつかるはず。でもそれでは体力も時間ももったいない。きっちり読図をして佐藤小屋を目指す。2時間ほど歩いて佐藤小屋の上の登山道まで出ることが出来た。さすが俺。でも吹雪いてたら危ないね。

テントを撤収してから馬返しまでが長かった。行動時間12時間だからね。その間、破裂バナナとブドウ糖とチョコしか食べてないから、シャリバテしてたかも。でもそのおかげで、帰宅時の体脂肪率が数年ぶりの一桁台(9.8)になったのはうれしい。通常は15前後。

ジャンダルムが中止勧告されたのは腹立たしかったけど、おかげですばらしい富士山登山ができた。初めて夏に登った時は富士山は見る山だと思ったけど、雪のある富士山ならまた登りたいと思う。




富士山-②

2006-05-09 10:08:28 | 登山
スヌーズ3回目の3時10分に起床。風もほとんどなく、テントの中としては結構眠れた。

すぐに朝食の支度を始める。この日の朝食はビビンバご飯に石狩風味噌汁。すべてお湯を入れるだけなので、とても簡単。こういうのがなかった頃は大変だったんだろうなぁ。

4時半過ぎに出発。あたりはもう明るくなり始めている。佐藤小屋のすぐ上からアイゼンを着けた。暖かい季節になり日中はグズグズの雪で結構融けたりしているが、早朝は融けた雪がカチカチに凍って意外と危ない。

写真を撮りながらのんびり歩いていると、単独者と二人組みの計3人に抜かれた。まあ先は長い。のんびり行こう。雲海がとてもきれい。夜景が見られなかったが、このきれいな景色で帳消しだ。

登山道はすっかり雪に埋まってしまっている。傾斜がゆるいうちはどんどん直上し高度を稼いでおきたい。今日も体調はバッチリだ。今回「食べる酸素」というサプリメントを初めて試してみた。調子がいいのはこれのおかげもあるのだろうか?私を抜かしてからずっと上を歩いていた3人を快調なペースで抜き返した。15・6年前の夏に登った時は9合目くらいがとてもきつく感じたはずだったが、今回は特に苦しさも感じずあっさり頂上到着。佐藤小屋から4時間半。この日の調子なら4時間を切ることも可能と思われた。

お鉢巡りの予定はなかったが、早く登頂したので時間がたっぷりある。せっかくだから日本の最高地点を踏んでくることにした。とにかく風もおだやかで最高の天気だ。

剣ヶ峰で写真を撮って下ろうとすると、ちょっといやらしいトラバース個所を発見。雪の状態が悪い時は少し戻って火口側(内側)を回った方が安全らしいが、せっかくのおいしいところを巻いてしまってはもったいない。斜面に正対してトラバース開始。表面はカリカリの氷で、中はしまった雪。表面の氷が剥がれればあの世へ行ってしまうので、研ぎなおしたアイゼンの前爪をガシガシと蹴り込み、しっかりとスタンスを作る。5mほどのトラバースだったけど、高度3770mでは心地よい緊張感を味わえた。

吉田口の鳥居に戻り軽く行動食を摂る。そんなに気温も低くないだろうと思ってバナナを持ってきていた。袋から出すと、な、なんと破裂している!これほどまでに平地と気圧の差があるのかっ!! いえ、そうではありません。途中ザックを座布団代わりにして休憩をとっていたので、ケツ圧でつぶれたようだ。気持ち悪かったが、仕方なく食べた。もぐもぐジュルジュル・・・

さて下山だ。富士山は下山が一番危ない。気をつけて下ろう。



富士山-①

2006-05-08 12:44:53 | 登山
いつかは真っ白な富士山に登ってみたい。山を始めてからずっと心のどこかで考えていた。いよいよその日がきたのである。

とはいえすでにGW。五合目から下は黒々とした裾野が広がっている。本当は厳冬期に登ってみたいが、単独なのでこのくらいの時期の方がいいかもしれない。例年がどの程度か記憶してないが、六合目から上はほぼ真っ白な富士山だ。

3日の早朝、家を出発。高速は渋滞するだろうから馬返しには昼ごろ到着かな、と思っていたら、たいした渋滞もなく8時には着いてしまった。あまり早くテン場に着いてもする事もないだろうし、早起きで眠たかったので少し車で寝ることにした。1時間ほど寝てからゆっくり準備。10時に出発する。

ほぼ20kgの荷物だが、登山道の傾斜もゆるいので快調に足が前に出る。ここを歩くのは2年半前の会の雪トレ以来だ。ちょっとなつかしい。少し寝たせいもあって体調はばっちり。のんびり歩いたのに昼過ぎには佐藤小屋に着いた。

佐藤小屋も営業を始めたばかりらしく、色々な作業で4人ほどいるスタッフが忙しそうに働いていた。この時期に富士山に登る人も少ないらしく、テントを張る人はほとんどいない様子。ちょっと奥のくらいテン場ではなく、登山道側の広い場所を薦められ、そこにテントを張った。

暇なのでスバルラインの駐車場まで散歩などしてみる。やたら中国人が多いのはなぜ?いつものことなのだろうか?テントに戻ると上空にやたらヘリがうるさい。あとで知ったのだが、この日滑落者2名。一人は単独の年配の人で、頭を強く打って亡くなられたそうだ。もう一人はスキーヤーで命は助かったらしい。富士山での滑落で、よく命が助かったと思う。とにかく事故があったことだけは分かったので、気持ちを引き締めていこうと思った。

日が暮れてくる。裾野に広がる夜景を撮影したかったのだが、夕方から雲が広がり雲海となって、とうとう夜景を見ることは出来なかった。ここ佐藤小屋付近でもFOMAがなんとか繋がるので、天気図を確認。若干高気圧の動きが早まっている様子だ。雨にならずとも高気圧が東南東に抜ければ南西の風が強まり、湿気を含んだ空気がガスとなって富士山を取り巻いてしまう(もちろんこの予想は当たらない)。少しでも早く行動しようと思い、起床時刻を予定の4時から3時に変更し、早く眠りにつくことにした。

初めての単独テント泊。やっぱりちょっとさびかったりする・・・



高層天気図

2006-05-01 20:39:39 | 天気予報
9:00と21:00の1日に2回、高層天気図というのが発表される。山に関係するのが特に700hpの高層天気図だ。

谷川ビバークの一件依頼、天気予察能力の向上に努めてる。散々叩かれたからね。覚えてやろーじゃんかよって勢いで始めたんだけど、これが難しい。とほほ・・・って感じです。それじゃなくても忙しい日常に、また仕事増やしちゃって、バカか俺は。

毎日仕事の前に高層と地上の天気図を印刷して、翌日にその日の実際の天気を書き込む。専門書でお勉強しながら、印刷した図を元に予報する毎日。それを繰り返し訓練することで、天気図と観天望気からその後の天気を予想する力がつく、らしい。今は携帯から天気図が取れるので(有料)、iモードがつながる場所なら、外でも予測可能。うちの会長曰く「ある程度予測できるようになるまでに、何年も掛かりました」とのこと。何年も続けるのか、こんなこと・・・

ま、何事も継続は力なりだからね。辛抱辛抱。

ところで、高層天気図中の記号の意味が未だ分からない。風向きの記号の横の数字。上は気温だけど、下は何だ?ネットで探しまくったが、あるサイトでは気圧の変化と書いてあった。でも、この図の数字は気圧の変化ではないように思う。ふぅ先が思いやられる。