富士山-①

2006-05-08 12:44:53 | 登山
いつかは真っ白な富士山に登ってみたい。山を始めてからずっと心のどこかで考えていた。いよいよその日がきたのである。

とはいえすでにGW。五合目から下は黒々とした裾野が広がっている。本当は厳冬期に登ってみたいが、単独なのでこのくらいの時期の方がいいかもしれない。例年がどの程度か記憶してないが、六合目から上はほぼ真っ白な富士山だ。

3日の早朝、家を出発。高速は渋滞するだろうから馬返しには昼ごろ到着かな、と思っていたら、たいした渋滞もなく8時には着いてしまった。あまり早くテン場に着いてもする事もないだろうし、早起きで眠たかったので少し車で寝ることにした。1時間ほど寝てからゆっくり準備。10時に出発する。

ほぼ20kgの荷物だが、登山道の傾斜もゆるいので快調に足が前に出る。ここを歩くのは2年半前の会の雪トレ以来だ。ちょっとなつかしい。少し寝たせいもあって体調はばっちり。のんびり歩いたのに昼過ぎには佐藤小屋に着いた。

佐藤小屋も営業を始めたばかりらしく、色々な作業で4人ほどいるスタッフが忙しそうに働いていた。この時期に富士山に登る人も少ないらしく、テントを張る人はほとんどいない様子。ちょっと奥のくらいテン場ではなく、登山道側の広い場所を薦められ、そこにテントを張った。

暇なのでスバルラインの駐車場まで散歩などしてみる。やたら中国人が多いのはなぜ?いつものことなのだろうか?テントに戻ると上空にやたらヘリがうるさい。あとで知ったのだが、この日滑落者2名。一人は単独の年配の人で、頭を強く打って亡くなられたそうだ。もう一人はスキーヤーで命は助かったらしい。富士山での滑落で、よく命が助かったと思う。とにかく事故があったことだけは分かったので、気持ちを引き締めていこうと思った。

日が暮れてくる。裾野に広がる夜景を撮影したかったのだが、夕方から雲が広がり雲海となって、とうとう夜景を見ることは出来なかった。ここ佐藤小屋付近でもFOMAがなんとか繋がるので、天気図を確認。若干高気圧の動きが早まっている様子だ。雨にならずとも高気圧が東南東に抜ければ南西の風が強まり、湿気を含んだ空気がガスとなって富士山を取り巻いてしまう(もちろんこの予想は当たらない)。少しでも早く行動しようと思い、起床時刻を予定の4時から3時に変更し、早く眠りにつくことにした。

初めての単独テント泊。やっぱりちょっとさびかったりする・・・