続・モミソ沢アイゼントレ

2008-11-27 10:18:00 | 登山

2週連続でのモミソ沢アイゼントレ。今回は年末山行を共にするメンバーとの事前練習だ。

同じ場所をそのまま登っても面白くないので、今回は実際に冬山に使う厚手のグローブをつけていった。バリエーションに使うグローブを選ぶのは、なかなか難しい。今までは毛糸の手袋とヘリテイジのオーバーグローブを使用。このオーバーグローブがダブダブで、いつもカラビナのゲートに挟んでしまう。無理やりひっぱって、結局穴をあけてしまうのだ。

今シーズン使うグローブはマウンテンハードウェアのバターライナーという、ネオプレーンを薄くしたような生地で出来たインナーに、ブラックダイヤモンドのグリセードの組み合わせ。家でバイルにぶら下がっている分にはなかなかいい感じだが、こればかりは実際に冬壁に行かないと分からない。このセットでモミソに入った。結構登れる。大滝と、もう一ヶ所だけはずしたが、後はずっとつけたまま登った。なかなか緊張感があって楽しかった。

単独も面白いが、楽しさだけでいうならやっぱり仲間がいた方がいい。このところ単独が続いていたので久しぶりの仲間との山行は楽しかった。この日は相模労山の椎○さんと相模山遊会の河○さんにもあった。しかし今年は河○さんとよく会うなぁ。

稜線に出てから塔まで上がり、表尾根を烏尾山まで歩いて烏尾尾根を下った。下る前に綺麗な夜景を見ながらヘッデンの準備等をしていたら、烏尾山荘のオヤジが近づいてきた。

オヤジ「どこ上がって来たの?」
うちら「モミソです」
オ「こんな時間に気を付けてよ。先週も書策新道で遭難騒ぎがあったんだから」
う「あ、先週は烏尾尾根でも遭難があったんですよ。僕が一緒に下まで下ったんです」

この会話の後から、何故かオヤジの態度が急変。

オ「君らだって言語道断だよ!こんな時間に稜線に出てくるなんて、何考えてるんだ!丹沢をなめてるんじゃないのか?大体沢をやる連中は一般登山者をなめてるんだよ。!沢から上がってきて優越感にひたってるんだろう?バカにしやがって!」


何なんだいきなり?!おーこわっ!こういうのは相手にすると止らなくなるので、黙って聞いていたら、さんざん吠えてその場を離れていった。何か虫の居所が悪かったのかもしれないが、こっちだってせっかく楽しいトレーニングが台無しだ。まったく!

その時は気分が悪かったが、時間が過ぎればいい話のタネになって盛り上がれた。おっちゃんありがとう。そしてこれに懲りずに、また翌週もヘッデン下山をするのであった・・・・






モミソ沢アイゼントレ&遭難救助?

2008-11-21 20:51:25 | 登山

先週の土曜は、一人でモミソ沢へ行ってきた。この時期のモミソと言えば、アイゼントレである。一人の場合、当然寝坊するわけで、アイゼンを付けて入渓したのは11:30を回っていた。塔ノ岳~烏尾山~新茅山荘のコースなので、下りでは夜間歩行トレも出来て一石二鳥だ。

この時期にしては気温が高く、滝を越える度に顔から汗が滴り落ちる。体調もイマイチだ※1。この日は風もなく、歩くのをやめると異常なくらい静か。この静けさがなぜか怖かった。じっとしてると静か過ぎて怖いので、ひたすらギシギシとアイゼンで歩く。大滝は右岸側の尾根で巻いた。    ※1 二日酔いではありません。

大滝を終えてアイゼンをはずすと、予報と違って雨がパラパラと降り出す。さすが雨男。沢を詰めて稜線近くまで行くと、積もった落ち葉がかなりの量で、膝上のラッセル?となる。ズボンが濡れるので、適当なところで右岸の尾根にあがった。大倉尾根の登山道に出たのが14:15。相変わらず足が重く、塔ノ岳頂上到着が15:50。山頂に着く前に雨はあがっていた。持ってきたカップラーメンを食べようと思ったが、箸を忘れる。木の枝で食うのも面倒だし、後2時間くらいで下山だろうと、食べずに歩き出した。

烏尾山に着く前から暗くなり始め、山頂到着が17:10。いつの間にかガスが晴れて、すばらしい夜景が目の前に広がる(写真)。丹沢から見る夜景は、本当にきれいだ。しばし見とれる。

さあ、とっとと下山して、はやく食い物にありつきたい。途中、何度も鹿の鳴き声に脅かされながらも快調に標高を下げていった。50分くらい下ったあたりだろうか、いきなり暗闇から声が聞こえる!「こっちでーす!利○川でーす!」。今度は人間かよっ!かなりあせったが、誰かが身動きがとれずに座り込んでいるようだ。近づいて声を掛ける。

「どうしました?」
「遭難しました!」
「!!!?・・・どこか怪我でも?」
「いえ、怪我はしてません。ライトがないので道に迷い、諦めて警察に救助を要請しました」

おいおい(汗・・・・暗くてよく分からなかったが、40代位の夫婦のようだ。

「林道まであと20分くらいです。救助は断って、一緒に下りましょう」

携帯がつながるので警察に状況を説明し、一緒に下山する事にする。初心者ハイカーで丹沢をなめていたらしく、塔ノ岳ピストンの予定を変更して烏尾山まで足をのばしたらしい。表尾根の鎖場等で緊張して体力を消耗し、下りに入ってからスピードが上がらず、気が付いたら真っ暗になって行動不能になったとの事。本当に気を付けてくださいね。

下山道が悪く、1つのヘッデンを使って3人で歩くのは、結構時間がかかった。駐車スペース近くまで下ると、車のライトが見える。どうやら警察が下まで来たようだ。車に戻ったのが18:50。腹の減った1日だった。



ビックロック

2008-11-10 20:10:03 | クライミング
仕事が終わってから月に3~4回ほど通っているビックロック。11月1日から新館?がオープン。天井が高く、室内も明るく、とてもいい感じだ。今までの場所から歩いて2~3分の場所にある。料金も1度払えば、両方利用可能。

会の人と新館に行くと、あの賑やかで有名な○見さんに良く似た人を発見。話し方も良く似ていて、「世の中、そっくりさんが3人はいるっていうけど、本当に良く似てるなぁ」とその人を眺めていた。すると「あら!町○さんじゃない?まっち?!おひさしぶり~!!」ときた。なんだ、本人じゃんw。

福島に行ってると聞いていたので、本人ではないと思っていたけど、横浜に戻っていたようだ。元気なのはなりより。またお会いした時はよろしくです。


赤岳・天狗尾根

2008-11-04 19:52:35 | クライミング

今の会に戻ってからずっと個人山行ばかりしていたので、11月の連休は誰かの企画に乗ろうかなっと、予定を決めずにのんびりしていた。しかし1週間前になっても何の計画も出てこない。みんな同じ考えだったのだろうか。仕方なく、冬の偵察も兼ねて赤岳・天狗尾根に行く事にした。

美しの森駐車場4:49-出合小屋6:35~6:50-天狗尾根取付7:07-一般縦走路10:02-赤岳山頂10:35-牛首山12:52-美しの森駐車場14:18

とくかく初めての場所は早く出るにこしたことはない。真っ暗なうちから出発。ある意味この暗闇の林道歩きが核心だった。すぐそばの草むらから大きめの鳥が羽ばたいた時には、本当に心臓が爆発しそうだった。

単独のバリエーションなので緊張していたが、夜が明けて辺りが明るくなり始めると、しっかりとした踏跡が確認できて、まるで一般道。小屋には1時間45分で到着。ここでゆっくり朝食にする。ハーネスとヘルメットを身に付け出発する頃には、楽しいハイキング気分になっていた。

小屋からすぐに二股になり、右の赤岳沢へ入る。道標あるのですぐに分かる。二股に入ると、すぐに右岸のピンクテープを発見。ちょっと早すぎる気がしたのでもうちょっと歩く。それでも、そのすぐ先の倒木にまかれた赤テープの地点から尾根に取り付く事にした。小屋から15分程か。なんかこの辺、どこから登っても同じような気もする。

尾根に出てからは深い笹薮の中にしっかりと踏跡があり、そもそも稜線上なのでルートに迷う事はない。樹林帯を抜けてすぐ、目の前に現れた「カニのハサミ」にちょっと感動(写真)。左から巻く方が簡単らしいが、せっかくなのでハサミに挟まれてみる。次の岩峰は右のフィックスロープを伝って、草付きのルンゼを登る。次の岩峰は確か左から巻いたような・・。大天狗はもちろん右側の巻きに入る。しかし出だしがⅢ級程度の岩場で、ソロだとちょっと緊張。じっくりルートを確認してランディング。なかなか楽しかった。次の小天狗は左から巻いて、10:00には一般縦走路に合流した。

岩峰は巻いてしまえばいいので、Ⅲ級の1ヶ所を除けばほとんど一般道みたいなものだった。やはり冬のルートなのだなぁと改めて感じる。体力的にも余裕があったので、下りは駆け足でおりた。調子に乗りすぎて足をくじく。5・10のアプローチシューズなので、足首がない分気を付けなくてはいけない。しばらくしてまたやった。今度は何か(グギッ!)変な感触があったのであせったが、とりあえずは大丈夫そう。念のためテーピングをして、今度は普通に歩き始めた。それでも14時過ぎには駐車場到着。風は強かったが、すっきり晴れたとても気持ちのいい1日だった。