薬師岳

2007-03-20 22:33:34 | 登山
久しぶりの縦走。いつ以来だろう?会津駒の計画だったが、会津方面の天候が荒れ気味だったので、急遽鳳凰三山に変更。時間の関係で薬師岳をピストンしてきた。

登攀ではないので比較的軽量なザック。自転車通勤のおかげもあってとても快調に歩けた。会津の豪雪を期待してワクワクしながらこの日を待っていたのだが、鳳凰三山に変更になってちょっとがっかり。それでも歩きたかったので、期待しないながらも夜叉神へ向かった。

同行のメンバーはみなルート経験者で、自分だけが始めて。仕事も忙しく急な変更だったため、ほとんど調べないまま「連れてって君」状態での参加だった。どーもすいません!暖冬、暖冬と騒いでいるものの、やはり高所は寒かった。風はなかったが早朝の気温は-16度くらい。稜線で強風に吹かれればしびれる寒さになるが、ほとんど無風に近い状態だったので、日が出てくると歩くのに丁度いい感じだった。

樹林帯を抜けると、どーん!と目の前に北岳!なんとすばらしい景色!バットレスをこちらに向けて、堂々と構えたその姿は本当にすばらしかった。やっぱり雪山はかっこいいなぁ。今度はあっち側からこっちを眺めたい。もちろん厳冬期に。出来ればバットレスを・・・

あたらな夢が芽生えた山行だった。同行のみなさま、仲間に入れて頂いてありがとうございました。



(写真はもちろん北岳。当日は分かったつもりで知ったか振りしてたが、この角度からだと四尾根がよく分からないね^^;)

 

さよなら ドッポ

2007-03-13 10:05:02 | その他

珍しくトラックバックが来てたので覗きにいった。リンク先はYOH SHOMEI NET SHOPブログ。去年の夏に明月院に行ったときの記事で、こちらからリンクを貼らせて頂いたところだ。

開いた先は「ドッポの悲しいお知らせです」という記事。

あの無愛想な、とても猫らしい猫。鎌倉ハイクの中で、満開のあじさいよりもずっと印象深かった。また今年も会いに行こうかなと思っていたのに。

お別れ会に参加したかったけど、仕事で行けなかった。ご冥福を祈ります・・・
 


環付きカラビナ

2007-03-08 23:25:47 | クライミング

去年の暮れに環付きカラビナをすべてスクリュー式に取り替えた。3本で7千円ほど。いままで使っていたのは2段自動ロック式(環を上にずらしてから半回転させるとゲートが開く)のもの。手袋をした手だとゲートに挟まった時にはずしにくかったりして、とても作業がしずらかったからだ。

結論を言えば失敗!スクリューは凍りつきやすくて冬山には向かない。しかも手袋をした手では回しにくいのだ。あーくやしい!3枚とも買い換えたのに・・・

一番いいのは1段自動ロック式(環を半回転まわすとゲートが開く)のようだ。開きやすい事が欠点にもなるが、本チャンでのスピードの重要性を考えた場合、扱い易さの方が優先する。環付きの扱い易さが支点作りの作業性に大きく影響するので、もったいないがまた買い換えようと思う。

クライミングって金が掛かるなぁ・・・・





(写真は横岳山頂からみた小同心の頭)


小同心クラック

2007-03-05 23:11:29 | クライミング

八ヶ岳西壁へ行ってきた。土曜はジョウゴ沢ナイアガラの滝でアイスクライミングの練習。日曜は小同心クラックへ。

連日の深夜残でくたくたになりながらも、大山ボッカと自転車通勤で少しは鍛えていたが、実際の山はそう甘くはない。22㎏のザックを背負って鉱泉についた時は、もうへろへろ。ジョウゴ沢のF2を登ったところでは息切れがして、とっととテントに帰りたかった。しかしF1から先へは初めてだったので、なかなかの景色に疲れも多少は和らぐ。暖冬で大滝が小さいらしい。ナイアガラの滝もF2の方がりっぱなくらいだった。

まぁ、ナイアガラのアイスはおまけみたいなものなのでよしとして、翌日の小同心が心配だった。こんなに疲れていて歩けるのかどうか。狭いテントの中で何度も足がつりそうになる。アリナミンを2錠飲んで早めに寝た。

4時起床、6時出発。息は切れるものの、昨日よりは体調はいい。アリナミンのおかげか?大同心稜の急登を大汗をかいて標高を稼ぐ。なんと大同心から右手に向かうバンドに雪がついていない。本当に今年は異常だ。7時45分、小同心の基部にたどり着く。たかが小同心だが、ここに辿り着くまでに色々な出来事があり、基部に着いただけでちょっと感動した。しかし目の前の壁を見てすぐに気を引き締める。

1P目。フェースから左寄りに進み、チムニー状にはいる。ガバだらけだが、スタートはやはり緊張。しかし岩には全く着雪がなく、高い気温のせいで手もかじかまない。すぐに体もなれて、快調なペースで1P目を終える。支点にはしっかりとしたペツルのアンカーが打たれてた。

2P目。チムニーの中を進む。とにかくガバだらけなので、ステミング気味にすすみ、すぐに次の支点に到着。

3P目。直上でもよいとの事だが、初めてなので簡単な右上へコースをとる。肩でピッチを切れば良かったが、あまりにも短かったためザイルを屈曲させて次の支点に向かってしまった。これが失敗。ペツルの支点にセットしてザイルアップしたが、全く動かない。渾身の力で引き上げ、10分ほど格闘していたらなんとか少しずつ動き出し、やっとの思いでいっぱいまでこぎつけた。

横岳頂上直下までコンテで進み、頂上直下はスタカットで上がる。本ルートよりもピンがベタベタ。頂上にたどりつき、腰がらみでフォローを確保する。

登攀中はずっとガスっていたが、ザイルを片付けているとガスが取れてきた。今通過して来た小同心の頭を眺めていたら、少し込み上げてくるものがあった。いけない、小同心ごときで感動してるところをみられたら、同行の若手に笑われる。きゅっとこらえた。

登攀中は風を感じなかったが、下り始めと共に少し吹き始めた。硫黄に向かう稜線はやはり強風帯になる。頂上を通過してしばらく歩き、鉱泉への標識の下の急斜面でいつも通りのシリセード。ん?あっ?ぎゃー!!超ハイスピードのシリセードにあわてふためいて制動を掛ける。クラストした雪面が崩れてくれたから良かったものの、そのまま行ったら木に激突して救助隊のお世話になるところだった。危ない危ない。一生県連の笑い者になるところだった(汗

鉱泉から硫黄経由で鉱泉に戻るまで6時間。予定より早かった。3度目の正直の小同心。やはり山は天気だなぁと改めて思う。でも苦労があるからこそ感動もあるのだ。体は疲れているはずなのに、鉱泉からの帰り道はとても体が軽く感じられた。