錫杖岳・前衛壁左方カンテ -1-

2009-03-23 20:52:25 | クライミング
12月はほとんど着雪がなく冬期登攀とは言えない状態だったので、再チャレンジで来たのだが・・・

アプローチはさすがに12月よりは雪は多い。かといってラッセルが酷いというほどでもないので、比較的楽に歩けた。連休だったので他パーティーも入っているかと思ったが、北沢の中央稜の1パーティーのみ。ベルグラが岩から剥がれ掛けていて、危ないから撤退して来たとのこと。

前夜は横浜を遅く出たので、槍見温泉の駐車場で仮眠を取って、ゆっくりと出発。左方カンテの取付で準備をし、登攀を開始したのは11時半くらいだっただろうか。

1ピッチ目(まっちー)
12月と同じような状態。特に難しくはないが、やはりスタートは緊張する。動きが硬いのが自分でも良く分かった。まあ、出たしは慎重に。前回ビレイした太い木の根?の上の潅木1本でビレイ。さらに10m程上に整備されたビレイポイントがあった。50m一杯伸ばせば届いたかも。

2ピッチ目(おか○さん)
岡○さんは比較的スムーズに抜けているように感じたが、フォローで登り始めると結構きつい。前回は楽しく登れた記憶があるのだが、今回はビバーク道具を背負っているからか。ナッツのようなプロテクションがなかなか回収できず、腕がパンプしそうになる。なんとかA0で抜けたものの、ビレイポイントに到着した時は息が上がっていた。

3ピッチ目(ま)
前回練習しているので、何も考えずアブミで登りだす。ビレイポイントのピナクルから1段上へ這い上がった。そうだ、ここはバランスが悪かったのだ。上がってしまうと振り返ったりかがんだり出来ないので、1ピン目に掛けたアブミが回収出来ない。だいたい1ピン目はアブミなど必要なかったのに、うっかり掛けてしまった。仕方がないので、岡○さんにはずしてもらい、ロープに結んでもらって回収した。あとは特に難しくはなく、掛け替えで進む。前回苦労した記憶のある、ガバの先の乗っこし。上がってから上の支点にアブミを掛けて、それにつかまって回収したが、今回はガバに届いた時点で先にアブミを回収。慣れたのか、特に悩まず登れた。

4ピッチ目直下まで移動。

4ピッチ目(お)
核心ピッチ。チムニーに入り込むが、ザックがじゃまで体の向きを変えられない。仕方がないので、一旦ザックを下ろして空身になる。スリングが掛かるハーケンにアブミをセット。左側にある、長さ1m程しかないベルグラをスタンスに、だましだましズリ上がる。なんとかハングの先に体を上げて、上の雪氷にバイルを打ち込む。「決まった!」と声が聞こえた瞬間、ベルグラ全体が岩から剥がれ、数十センチずれて止った!リードが落ちるのではないかという心配と、ベルグラが落下してくる恐怖で一瞬息がとまる。なるべくベルグラに荷重を掛けぬよう、そーっと体を持ち上げて、なんとか切り抜けた。

自分の番。落ちそうなベルグラに、お祈りしながらアイゼンをかける。このチムニー、ベルグラがなければ、ほとんどゴボウ状態でないと抜けられないような気がする。はがれてずれた氷が、意外と粘って落ちずに耐えてくれた。その後も結構いやらしい。ビレイポイントまで必死に登った。

5ピッチ目(ま)
アブミの掛け替え。ちょっと遠いポイントがあったので、自作のチョンボ棒を伸ばす。(あれ?)途中で蝶ネジがはずれてしまったようで、使い物にならない。仕方がないので、バイルを使う。掛け替えが終わってからトラバースに移るところが、ちょっとバランスが必要。緩い雪壁を登って、灌木でビレイ。

6ピッチ目(お)
テラスまでの移動だと思っていたら、意外と悪かった。1・2手だが、要バランス。雪が多ければ、問題ないような気がする。

テラスでビバークの準備をする。氷雪をカッティングして、やっと二人が横になれるスペースを確保。まだ明るかったので、7ピッチ目の行けるところまで、岡○さんが向かう。結構厳しそうだ。







大同心・雲稜ルート -敗退-

2009-03-15 23:31:02 | クライミング

パートナーは半年振りの山○さん。この半年の間にも鍛えていたようで、鉱泉までの歩きについて行くがやっと。美濃戸の駐車場から鉱泉まで1時間20分。大同心稜では遅れがちになる。情けない。

鉱泉から見る大同心は着雪も多く、無理かなぁ・・・と思っていた。しかし近づいてみると結構岩肌が出ているように見える。もしかしたら、と淡い期待を持っていた。しかし取付から見ると、ホールドにはカチカチの雪がびっしりと張り付き、払うというよりカッティングが必要なくらい凍り付いている。明らかに自分の技量では太刀打ち出来ない。 「出直してきな!」と、壁に言われているような気がした。ただその感覚は取付に立ったからこそ感じることが出来たものなので、それを謙虚に受け止め、来シーズンにつなげていきたい。

鹿の湯で一杯やり、一眠りしてから帰宅。山へ行けば行くほど、課題が増えていくよう気がする。3年もやると課題の中で溺れてしまうのではないかと、不安になるくらいだ。きっと敗退が多いからだろう。今週末はビシッと決めたい。




三ツ峠・アイゼントレ

2009-03-10 02:24:58 | クライミング
会の入○田さんに声を掛けて頂き、三ツ峠のアイゼントレに行ってきた。天気予報では降水確率が高かったので、雪の中、本番に近いトレーニングが出来るかなぁなんて期待していたが、予報は大きくはずれて快晴。

三ツ峠でのアイゼントレは初めてだ。あんな岩場をアイゼンで登れるかなぁ、なんて心配していたが、意外と登れるし楽しい。そしてとてもいいトレーニングになる。Ⅳ+を何本か登ったが、アイゼンと厚手の手袋だと結構厳しかった。しかしこのくらいを楽に登れないと、本番で苦労するのは見えてるので、来シーズンに突入する前はしっかりここでトレーニングしようと思う。時間を掛けても来る価値は十分ある。

アブミの練習をしたあと、中段のバンドまでマルチを登って終了。自分にとっての課題もいくつか見つかり、とても実のある練習が出来た。入○田さん、ありがとうございました。




四十八滝沢

2009-03-06 02:13:20 | クライミング

前の週に間違えていたため、きちんと確認しておこうと、またしても四十八滝沢へ。今回は間違えることなく、ちゃんと見つけられた。というか、なんでこんなにはっきりとした道標を見つけられなかったのか。それが不思議だ。



場所は分かったものの、結局上部の滝まですべて未氷結で、御巣鷹山へのハイキングで終わってしまった。来年また来よう。

下は四十八滝沢上部の滝。