北岳バットレス四尾根

2005-09-22 12:17:33 | クライミング
bガリーから登って四尾根の取り付きテラスに行くには、踏跡をたどってcガリーに降り、少し上へ詰めてから(見ずらいが、赤いペンキの案内がある)三級程度のスラブを登るのが一番早くて楽だ。なのに・・・ちょっと手前をすいすいと登ってしまった、3級くらいをフリーソロで(汗 行き詰まったらどうせ上からお助けヒモ出してもらおうか、なんて考えていたので、行ってしまった。無線で呼びかけるも無情な返事。「支点作れないから、ロープ出せないよー!」・・・・・・・!下向きの危ない這松しかなくおそるおそる支点を作って、なんとか懸垂でCガリーへ降りた。あー怖かった。

四尾根の取り付きへの間違いって、結構多いんだよね。リーダーが最後にテラスに到着。ちょっとかっちょ悪いぜ。
登攀はとても快適。天気も最高!2ピッチ目の支点のハーケンが1箇所はずれてた。安い軟鉄ハーケン打ち込もうかと思ったが、ちょうど良いリスがない。仕方なくBDの高いクロモリハーケン打ってきたよ。記念残置さ。みんな使ってくれ。

写真はマッチ箱の先端。やっぱ28mmの画角って好きだなぁ(涙

墜落!

2005-09-21 10:10:08 | デジカメ

この3連休に北岳バットレスへ行ってきた。本チャン初めての人4名を含む、総勢8人の大所帯。天候もばっちりで、最高の3連休だった。リーダーとしてはこの企画が無事終わって、ほっとしたというのが正直なところ。やっぱ本チャンは天気だよなー。クライミング自体はとても充実してたんだけど、マッチ箱を懸垂して次のピッチを登ってる時、やっちまったよカメラの墜落(T_T) ほんとに下の人に当たらなくて良かった。後続Pの人が親切で、マッチ箱とフェースの間から拾ってくれた。SDカードは無事なので写真は死ななかったけど、カメラは即死したようだ。そうそう金もないのでしばらくEX-S100で我慢しなくちゃ・・・ でも広角28mmが忘れられないよぅ~。
RICOHからR2の後継機、CaplioR3が発表された。これっきゃない!発売は来月中旬。最初は5万くらいだろうなぁ。買えないなぁ。ボーナス時期くらいには4万くらいに下がるだろう。その頃まで我慢がまん・・・ 出来るかな(^^)?


一ノ倉沢・衝立岩中央稜

2005-09-06 10:06:00 | クライミング
土曜日に中央稜に行って来た。去年は全く雪渓などなかったのに、ヒョングリの滝の高巻きが終わった位置まで雪渓が残っている。おどろき!今年はほんとに雪が多かったんだね。

テールリッジも乾いていて、問題なくテラスに到着。時刻は7時だったけどなんと2番手!やったねって感じで気持ちよく登ってきた。ほとんどリードで登ったのでちょっと疲れたけど、天気も良くとても快適だった。のは、登ってる間だけだった・・・
北稜を下降し始めて2ピッチ目で猛烈な雨!あっと言う間にあちこちのガリーが滝に変身していた。衝立前沢も増水で、下降にとても苦労した。あと少しで本谷というところで、なんとまた雪渓!もうあたりは暗く、ここで行動を中止しビバークする事に決めた。同行者の家族が心配すると思い無線で連絡を取ろうとしたが、ゴルジュのような沢の中では全く交信不能。145も433も、サーチ掛けても何の反応もなし。深い沢で大怪我したら、無線あっても助からないね。こわっ!
急な豪雨で下着までびしょびしょ。そんな状態でツェルトをかぶって10時間も震えていた。ビバーク訓練で、雪の中、ツェルトをかぶってシュラフで寝た事はあるけど、濡れたままで一晩過ごす方がしんどい!前日も2時間くらいの睡眠で、ビバーク中は寒さで寝られず、それでも翌日はしゃきっ!と行動出来るのだから、山にいる時の人間って強くなれるんだなぁとつくづく思った。こういう経験をすると、ただ布団で寝られるって事だけでも、とても幸せに感じられるんだよなぁ。やっぱ人生は辛い事もないと幸福感を得られないんだって、改めて感じた。

写真はヒョングリの滝の下あたりから見た衝立岩。三角形の岸壁の部分だけで、横浜ランドマークタワーくらいの高さかな。りっぱだね。