広河原沢右俣・クリスマスルンゼ

2007-12-25 18:17:17 | クライミング
24日に八ヶ岳広河原沢右俣のクリスマスルンゼに行ってきた。

舟山十字路から約2時間。よく踏まれたトレースがクリスマスルンゼまで続いている。直前の4mほどの滝で軽く練習をする。馬鹿だからベルグラに強烈な一撃を食らわせてみた。きれいに研いだ刃の先端がつぶれた。泣きはしなかったが、かなり悲しかった。

想像していたよりは小振りだったが、クリスマスルンゼはなかなかりっぱ。久しぶりのアイスのリードでふくらはぎがちぎれそうだったけど、はじめてモノポイントにしたサイボーグ(BD)の感触はとてもいい。刃がつぶれているものの、ニューバイパーのバランスはとても良いと思った。次のアイスでは研ぎ直した刃とリーシュレスでやってみよう。

装備の身につけ方や手に負担の掛からない登り方等課題だらけだったが、アイスの面白さを再認識できた。今シーズン何回行けるか分からないが、少し真剣に取り組んでみようと思う。



寒気の動き

2007-12-17 21:55:23 | その他

12月というのは本当に忙しい。仕事の忙しさに加え、忘年会やら年賀状やら暮れに向けてのトレーニングやら、ブログに残したい事が色々あったはずなのに記憶が薄れていってしまう。

正月山行に一緒に行かれる方でこのブログを見てる人。高層天気図(アジア700hpa)をチェックして寒気の動きを確認してみてください。ちなみに私はHBCの専門天気図でチェックしてます。忙しい時は「実況天気図アーカイブ」で過去2週間分をまとめて閲覧できるので、まとてめ印刷すると良く分かります。

さて仕事の続きだ・・・・



 


阿弥陀南陵

2007-12-03 18:54:06 | クライミング
阿弥陀南陵に行ってきた。今回は単独。一人で山に入るのはいつ以来だろう。

腹の具合が悪かったので八ヶ岳PAで仮眠。舟山十字路には5:20到着。朝飯は談合坂PAで買ったおにぎり。前回大同心南陵の時に初めて食べたのだが、大好物のすじこがぎっしり詰まっいる。このおにぎりが旨くてたまらず、これを買うためにわざわざ談合坂によったようなもの。朝は食欲がないけれど、これなら食がすすむ。明太子もうまい。

まだ真っ暗な中、ヘッデン頼りに6:00に歩き出す。最初の徒渉地点に到着。徒渉といっても簡単に渡れる、となめていた。乾いていると思った石の表面が凍っていて、あやうく大転倒するところだった。あぶねぇ~ふぅ~!旭山荘に着く頃にはあたりはすっかり明るくなり、体も暖まってきて1枚脱いだ。稜線に出るまでの急坂で息が切れる。この一ヶ月山を歩いていないのと、仕事がハードなくせに毎週末飲み過ぎてたおかげですっかり虚弱体質になってしまったようだ。暮れまでに体を作っていかないと。

標高2000mくらいからちらほら雪が見え始め、立場山手前から一面の雪景色となる。といってもまだ初冬。積雪は10~20㎝くらい。相変わらずペースはあがらないが、青凪手前くらいから少しずつ調子が出てきた感じがした(というか、下りになったからでしょ)。P1とP2のコルで大休止。雲海から顔を出す富士山がみごとだ。ナッツをほおばりながらコーヒーをすする。風もなく昼寝をしたくなるくらい気持ちがいい。あまりの気持ちよさに20分くらい休んでしまった。ここで登攀具を身につける。

とうとう核心のP3手前に到着。ソロで正面を登れる技量があるはずもなく、ルンゼルートへ向かってバンドを下っていく。今回の山行では緊張感がなかったが、初めてここで緊張した。そう、今日は一人なんだ。気合いを入れなくては!ルンゼに入る一歩が怖いが、張ってあるワイヤーを信じて踏み出す。度胸試しに来たわけではないので、今思えばワイヤーにデイジーでも掛けるべきだった。ルンゼ下部はしっかり凍っていて、ニューバイパーが気持ちよくささる。一発刺さってしまえばもう安心。中途半端な斜度で登りづらいが、途中までは快適にすすめた。上の方はミックス。雪掃除したり、ひっかけで登ったり、ここも緊張したが楽しかった。

稜線に戻ってからはただの歩き。一ヶ所怖いトラバースがあるが、ザックが小さければ問題なし。でも大きなザックだと上がひっかかってすごく怖いだろうなぁと思った。気持ちよく岩稜帯を登りつめ11:30阿弥陀山頂に到着。山頂も無風で暖かい。天気もよく最高に気持ちがいい。なんとなく充実感が湧いてきた。南陵と言えどもやはり単独というのがこの充実感を感じさせるのだろう。この感じ、なかなかいいかもしれない。でもソロを続けてエスカレートしていくと、きっといつか死んでしまうのだろうな。死にたくないからほどほどにしておこう。

昼食を食べたり写真を撮ったりしてのんびりし、12:00過ぎに舟山十字路めざして御小屋尾根に向かう。夏はガレガレの下りも雪に埋まって歩きやすい。最初は調子良かったが、だんだん歩くのに飽きてきた。少しヘロヘロ気味で車に戻ったのが15:00。久しぶりの山だ、まぁこんなもんで勘弁してやろう。大同心南陵の帰りに少し痛み始めた膝が心配だったが、カラマツの落ち葉の絨毯のおかげで、痛めることもなく無事帰還。鹿の湯にゆっくりつかり、仮眠をしてから帰路についた。