丹沢山ボッカトレ

2009-04-21 00:00:49 | 登山
久しぶりに丹沢にボッカトレに行って来た。ボッカトレといっても20kg。この重さは今回限りで、次回からは25kgに上げよう。あまり上げて、膝を壊すのも怖いので、ほどほどにしたい。

さいきんは週に2・3回走っているので、心肺機能は向上しているはず。あまり気合いを入れすぎず、でも密かに新記録を狙って、黙々と歩き続ける。

二股に分かれてから、また合流するところにある台(テーブル?)のところで35分。なんだ。いつもと同じじゃん。ちょっと慎重?に歩きすぎているようだ。少しピッチを上げる。やっぱり走っているから、呼吸も楽だ。花立までいつもなら2時間を超えてしまうが、1時間50分。塔の頂上で2時間18分。やったー、新記録だ!

塔での景色は丹沢では珍しい一面の雲海。



上の写真は江ノ島方向だが、大山も三ノ塔も雲の下。すばらしい景色だった。

今回の荷物は水ではなく、クライミング道具などを背負っていたので、途中で捨てられない。丹沢山で一口ビールを飲んだせいもあるが、塔への登り返しは結構疲れた。大倉尾根の下りの階段で、よく足を痛めるので心配したが、今回はとくにどこも痛めることなく無事下山。たまにはゆっくり休みたいなぁと思ったりもするが、やはり歩くと気持ちがいい。歩いてばかりいないで、クライミングの練習もしないと。アルパインは忙しいなぁ・・・





第27回横浜ロードレース

2009-04-13 23:50:02 | ランニング
ランニングの大会に出てみた。

2月から週2・3回、体力アップのために走っている。もちろん山のための体力作りで始めたのだが、ランニングも楽しい。モチベーションを保つために大会にエントリーしてみた。

もちろん短期間で体が出来るわけはないので、とりあえず5㎞から。運動会のようなワクワク気分でスタートラインに立つ。いつも夜しか走っていないので、昼間の日差しが異常に暑く感じた。結局練習の時の記録を破れず、21’59”(21’56”)。初めての大会にしてはまあまあという事で・・・

調子に乗って、6月の関東マスターズ10㎞にもエントリー。来年の三浦のハーフマラソンを目指し、やがてはフルマラソンのサブスリー達成へ!

あくまでも山のトレーニングです。




石尊稜まさかの敗退

2009-04-08 23:53:17 | クライミング
実はまだ石尊稜を登った事がない。一度チャレンジした事があるが、鉱泉からのラッセルがきつくて、敗退した事がある。今シーズンは終了点まで行った山行がほとんどないので、春の石尊稜で気持ちよく登り切りたいと思って八ヶ岳に入った。

パートナーは何年ぶりかの阿○さん。会の人と組むのは去年の変チ以来か。鉱泉から歩いて10分ほど?橋を渡ってすぐに、うっすらとトレースがある。以前はここから入っていった。同じところでは面白くないので?、もうちょっと上から入ろうと、つづら折りのところまで行くことにする。そこからルンゼ状を詰めていく。すると、すぐ近くに登山者の姿が!ルンゼに入ったつもりが、いつの間にか中山乗っ越し付近まで上がってしまったようだ。なんで?

そのままトラバース気味にルンゼ戻る。ここで40分くらいロスしただろうか。人のトレースをあてにして、楽ちんに稜線まで行こうと思っていたのが甘かった。2400m付近からラッセルで、取り付き直下は膝上くらい。取り付きについた頃には、天気予報と違って雲が広がり初めていた。

取り付き付近で登攀準備をして、岩に取り付く。ここは狭いので、三叉峰ルンゼとの分岐付近で準備をした方が良かった。今思えば、とにかく石尊稜を舐めていた。第一岩峰を眺め、どこでも登れると判断。深く考えずに、登り始める。

ムズいっ!めちゃくちゃ怖い!掴むホールド、乗せるスタンス。5割の確率で剥がれる!ここでおかしいと気づき、一旦戻るべきだった。しかし「初級ルートだ。なんとかなるべぇ」と進んでしまう。ベルグラから顔を出す5mm径くらいのロープスリングに体重を掛けてやっと一息。これだって抜けるかもしれない。もう後戻りできない。とにかく進まなくては。薄いベルグラをごまかしながら、はい上がる。チムニー内に腐ったスリングの掛かるハーケンを見つける。もうダメだ。精神的にこのクライミングを続けられない。抜けるのを覚悟で、このハーケンを利用してロアーダウン。

リッジから右側にビレイポイントがあったようだ。左へトラバースして登って行ってしまった。おそらく岩が凍っている時期なら、こちらからでも登れるのだろう。春の八ヶ岳がこれほど脆いとは思わなかった。

舐めていた自分が悪いのだが、悔しくて悔しくて仕方がなかった。もう気持ちが萎えてしまったのと、雪が降り出したので、敗退を決める。美濃戸につく頃には大雪になっていた。

帰りに阿弥陀北西稜パーティーと合流し、そばを食べた。彼らは気持ちよく登れ、とても満足している様子。その後「鹿の湯」で汗を流し、仮眠をして帰途についた。なんか、石尊稜が鬼門になってしまったようだ。なんだかなー。さっさと片付けなくては。





錫杖岳・前衛壁左方カンテ -2-

2009-04-02 00:10:12 | クライミング
無雪期の核心は雪に埋まっているので、チムニー内にはスムーズに入っていく。

7ピッチ目(お)
ピンも少なく、結構厳しそうだ。時間を掛け慎重に進んでいる。ここのピッチは無雪期でも緊張して登ったピッチだ。チムニー内をなんとか抜けて、ビレイポイント直前の乗っこし部で動きが止まる。何度かチャレンジするがなかなか進めない。無雪期もここの乗っ越しはちょっと思い切りがいる。ネットなどの書き込みにはあまり書かれていないが、雪氷があればバイルを打ち込んで這い上がれるのだろう。それがない今回は、微少スタンスとバランスで越えて行かなくてはいけない。かなり消耗しながら、本当にやっとの思いで乗り上げに成功した。

フォローするかどうか聞かれたが、登り始めれば途中で暗くなるので、FIXしてもらい、翌日チャレンジする事にする。

狭いツエルト内で簡単に食事を済ませ、水を飲み、早々とシュラフに入った。二人がやっと横になれるスペースなので、寝返りを打つのも一苦労。疲労と興奮でちょっと寝付きが悪い。ポケットに忍ばせておいた「ドリエル」を唾液で飲み込む。うとうとはしていたが、深く眠った感じはない。それでも夜明けが意外と早く感じたので、結構眠っていたのだろう。ツエルトの外が明るくなる頃には雨が激しく降り始めていた。

降っても雪だろうと思っていたのに、みぞれ混じりの雨。撤収だ。FIXしてあったので、支点まで登り返す。それほど寒くはないが、ユマーリングで上げっぱなしの右腕の感覚がなくなってくる。

冬用のオーバーパンツは今年で6年目。クリーニングの時に撥水加工をお願いしているが、もうほとんど効いていない。槍見温泉に着いたころには下着までびっしょり濡れていた。栃尾温泉の200円の無人温泉につかり、体を温めてから帰路につく。

今シーズン、最大の目標だった錫杖・左方カンテ。とりあえずは登れたので、ほぼ満足。ただ、きっちり終わらせたいと思う。次回は偶数ピッチで稜線まで抜けたい。