大倉尾根

2008-03-18 20:28:59 | 登山
天気がよいのでじっとしておれず、トレーニングに大倉尾根を歩くことにした。無届けだが、自己責任ということで(言い訳・・・)。

みろく山の会では体力の目安として大倉尾根の歩行時間でランク付けしているらしい。みろくに入会する気など全くないのだが、ただ歩くよりも何か目標を持った方がたのしい。一番上のDランクになるには15kgを背負って塔ノ岳頂上まで3時間で歩けなくてはいけない。よしこれが目標だ!

最初からオーバーペースで息が荒い。時間を短縮するためにあまり休まずに歩く。バス停から頂上まで2時間25分。背負った重さは16kg。やったぜEランク(ないってば)。来週は2時間切りか、20kgで3時間切りを目指してみようかな。

下山は鍋割経由。塔-鍋割間は歩いていて気持ちがいい。好きなルートだ。鍋割山荘にボッカしてきた3㍑の水を引き取ってもらい、ずっと前からの念願だった鍋焼きうどんを食べた。こんな場所で鍋焼きが食べられるなんて。しかも具だくさん!すごくおいしかった。念願叶って大満足の1日。たまに丹沢を歩くのもいいものだ(^^)



谷川岳・東尾根

2008-03-11 15:10:54 | クライミング

白毛門から一ノ倉の雪景色をみてからというもの、ずっと頭の中で谷川東面の事が気になって仕方がない。どうしても今シーズン中に入ってみたくなり、危ないとは思いつつも単独で東尾根の計画を出した。案の定山行管理者から「考え直した方がよいのでは?」との返事。やっぱそうだよなー、っと諦めることにしたのだが、なんとアル横の人達が東尾根に行くというので声を掛けてくれるという。そしてリーダーからOKの返事!

ロープウェー乗り場の駐車場で仮眠をして3:40に出発。暗い林道を他パーティーと抜きつ抜かれつしながら、いいペースで歩き続ける。出合まで丁度1時間。ここで登攀具を身につけ一ノ倉沢へ入っていく。天気予報もよく、当然前日も誰か入っているだろうとラッセルを期待していたのだが全くない。我々がこの週末の1番始めのパーティーらしい。結構深い場所もありハイピッチで頑張ったのだが、出合からシンセンのコルまで2時間半掛かってしまう。夜が明けて太陽が上がり始めると、雪はすぐにザラメ状になっていった。前日から気温が高いせいで、すでに雪がくさりはじめているのだ。

第二岩峰でロープを出す。我々がロープを出してる間に、
フリーで抜けようという二人組が前に出る。岩峰左の雪稜から上がろうとするが、ただ雪を崩すだけで上がれない。結局諦めて後退するとき、一人が3mほど足を滑らせ一瞬ドキッ!としたが、なんとか止まる事ができた。杉○さんがリードで行くが、とにかく悪い。自分はセカンドで行ったが、草付きにバイルを刺すまで結構怖かった。数十メートル進むと、今度は稜線が切れている。ここでスノーボラードによる5mほどの懸垂。第二岩峰を巻いたパーティーが先行して雪壁にトレースを付けている。その後に続くが、しまりのない雪壁にかなり苦労しているようだ。待てども待てども進まない。待っている間も太陽はギラギラと照りつけ、状況は悪くなるばかり。水分量の心配も出てきた。

「どうしましょう?」。東尾根3回目の熊○さんが聞いてきた。過去2回の時にくらべ、今回の雪は最悪の状態だという。これから核心に入ることを考えると、相当な覚悟がいるようだ。4人で相談した結果、残念ながら敗退することにした。敗退は残念だったが、先につながる経験が出来たのでよしとしよう。

先へ進んだパーティーのうち1組は酷い雪庇に悩まされ敗退。もう1組は雪庇の切れ目に3m程落ちたが、アンザイレンしていて助かったらしい。やはり厳しかったようだ。来年雪がしまってから再チャレンジしよう。




松木沢・黒沢

2008-03-06 10:08:49 | クライミング

今シーズンから真面目にアイスに取り組み始め、シーズン中に1本ルートを登りたいと思っていた。あまりアイスの経験がないので簡単なところがいいと、会の○本さんと松木沢の黒沢に行ってきた。

銅親水公園で仮眠。シュラフを忘れたのでダウンのインナーを着込んで車で寝ようとしたが、さすがに寒くて寝られない。結局途中でエンジンを掛けて寝た。地球を暖めてしまってすみません・・・

朝起きるとやはり松木沢に行くという二人組の人に声を掛けられた。「もしかしたらゲートを開ける事が出来るかもしれないから、ついて来たら?」。おーっ!それはありがたい。期待に胸をふくらませて彼等の車の後について行く。ゲートの前で車を止めて、なにやらおまじないを始めた。「ほにゃららほにゃらら、ひらけーゴマっ!」。すると、びにょーん!みごとゲートが開いたではないか!すばらしいっ!誰にも内緒だよ、という約束でそのおまじないを教えてもらった。内緒なので問い合わせないでください。

第二ゲート?の手前の広場まで入れたので、だいぶ楽が出来た。その二人組にお礼を言って出発。階段状のF1がよく見えるので、黒沢はすぐにわかった。そこそこ雪は積もっていたが、登りにくいほどではない。スタートは緊張したが、階段状の滝は簡単で朝一にはちょうど良い。気持ちよく落ち口にたどり着くと、なんとりっぱな釜があるではないか。とてもいやな予感がする。



次の滝に向かう途中もところどころ踏み抜きそうで怖い。実際○本さんは何度か踏み抜き、足を濡らしてよろこんでいた。F2の上も(写真)じゃーじゃー水が流れている。落ち口の氷は薄く、体重を掛けると割れそう。やはり気温が高いのだ。あまりに状態が悪いので、核心のF3を見ずに撤退することにした。残念だったが、どうせならもっと状態のよい時に気持ちよく登りたい。ウメコバ沢と合わせて来シーズンまた来よう。