人工の練習

2008-07-28 23:00:29 | クライミング
とにかく今月は忙しかった。やっと仕事のケリがついてほっとした。ふぅ~。三ツ峠の人工の練習から、もう1ヶ月経つ。時間が過ぎるのが本当に早いなぁ。

7月27日の練習の後、8月の2・3で屏風の東稜に行くつもりだった。しかしアブミの操作になっとくがいかず、結局2・3も三ツ峠で練習。あまりの暑さに熱射病気味になり、月曜の仕事中に鼻血がとまらずあせった、あせった。7/27の後にはブヨにやられて目蓋を腫らし、お岩さん状態でお客さんと打ち合わせ。今度は鼻栓をして打ち合わせ。まったくはずかしいなぁ、もう~!

とりあえずアブミには慣れた。慣れると結構楽しい。東稜はすいすいと気持ちよく登れるだろう・・・なんて、そう甘くないか。週末が楽しみ!





一ノ倉・中央カンテ -2-

2008-07-22 23:40:40 | クライミング
「どうぞここから懸垂してください」というような、めちゃくちゃにスリングの絡んだ、しかしちゃんとカラビナがセットされた懸垂ポイント。当然疑う余地もなく、同ルート下降用の懸垂ポイントだと思った。

ここから降りるには、忠実に登ってきた方へ降りるべきだったのか。何も考えず真下に下りた。30mくらいで腐ったビレイポイントに到着。あまりに汚いので、さらに下降。そして何もなかった(涙

このクソ暑い中、十数mも登り返した。汗だくになって、さっきの汚いビレイポイントに到着。チェックしたら懸垂には十分耐えられそうだった。ふぅ~。ここでだいぶタイムロス。ここからまた真下へ懸垂。変チのルートに出るかと思いきや、まだ届かない。ロープの残りが少なくなっても、一向にビレイポイントらしきものが見当たらない。50m一杯降りてやっと見つけたのが、RCCボルトとリングボルトのポイント。しかもハンギングビレイ。ハーケンを足したが、浅いリスに合うのがなく、気休め程度。二人でぶら下がる気にはなれず、金○さんには不安定なスタンスで頑張ってもらい、急いで下降に入る。安定した場所に降りるまで、気が気ではなかった。ここでやっと中央カンテのラインに戻った。

予報と違って、このあたりから雨が降り出す。だんだんと降りも強くなり、あっという間に着ているものはびしょびしょ。取付に戻ったときには対岸の滝沢スラブに数本の滝が出来ていた。それほど疲労もなかったが、全身濡れてしまったのと壁の染み出しも嫌い、翌日の変チは中止にして湯テルメへ急いだ。締りのない下山だったが、これも経験。よしとしよう。

それにしても錫杖と比べて、あまりにもグレードが違うように感じた。たしかにトレーニングは積んできたが、Ⅳ+でビビってた一月後にⅤ+が楽に感じられるなんて。これは精神的なものだろうか。なにはともあれ、オールフリーで気持ちよく登れ、とても快適なルートだった。しかし、一ノ倉に4回も来てるのに、一度も6ルンゼを降りてないなんて・・・・次の目標は6ルンゼの懸垂にしよう。




一ノ倉・中央カンテ -1-

2008-07-21 01:23:27 | クライミング

三連休は会の金○さんと一ノ倉に行ってきた。企画が流れっぱなしになっていた、中央カンテと変形チムニーを登りに。

土曜日の夕方に待ち合わせてロープウェーの駐車場へ。6階にあがるとなんとフロアにはまだ誰もいない!時間が早い(20時半くらい)のだろうか。軽くビールを飲んで、早めに寝る事にする。

0時前くらいになって仮眠の人達が集まりだした。夜中だというのに大きな声や、笑い声で目が覚める。常識がない連中は、いつでも自分の事しか頭にないのだ。山では縦走であれバリエーションであれ、朝は早いもの。他の人達の事を考えたら、少しでも静かに振る舞うのが当たり前だと思うのだが・・・まあ静けさを求めるなら、誰もいないところで幕張って寝ろって言われそうだけど。

駐車場を3時半近くに出発。出合を4時前に出た。雪渓がテールリッジまで続いており、とても楽に取り付けた。この時期の一ノ倉は始めてだったので、この楽さにはちょっと感動。ゆっくり歩いたのに1時間半も掛からず凹状の取り付きに到着。まだ早いのか、確認したパーティはダイレクトカンテの1パーティーと変チの1パーティーのみ。落石の心配が少ないので、安心して取り付いた。

1ピッチ目(まリード)
ところどころ濡れていて見た目怖いトラバースだが、進んでいくと特に問題なし。トラバース後の草付きの緩斜面も楽にいける。

2ピッチ目(金○リード)
草付きの緩斜面をさらに進み、中央カンテによりに左上。快適。

3ピッチ目(まリード)
スタートが濡れていて、あまり気持ちよくない。しかし慎重にいけば支点もあり特に問題なし。カンテに入ってからは快適なクライミングを楽しめる。去年滑落した○山さんはここで落ちた。実力のある○山さん。こんなところで落ちるなんて、油断以外のなにものではない。もっと傾斜のきついところならあんな怪我もしなかっただろうに・・・。カンテ途中でピッチを切る。

4ピッチ目(金○リード)
ここも快適なカンテ。ただただ快適。となりの変形チムニーの人達が苦労しているのを、のんびり眺めたりしてた。ガイドブックに「小垂壁」とあるが、どこが垂壁だったの?というくらい気持ちよく登れた。

5ピッチ目(まリード)
ネットの記事で何度も見たチムニーがあるピッチ。傾斜があるのでちょっと気合いが入ったが、登ってみるとガバだらけで、ここも快適に登れる。とにかく楽しい。

6ピッチ目(金○リード)
このピッチ。何故かあまり記憶がない。

7ピッチ目(まリード)
さあ、核心の始まりだ。核心の垂壁部分を通り過ぎ、ピナクルの狭い隙間をズリズリしてピナクルの上に立つ。ここからこの垂壁を登るの?ハーケンないじゃん!こわー!っと悩んでいたら、金○さんからの助言。「もう少し右のスリングの掛かっているところじゃないですかー!?」。あ、なるほど。そうでした。傾斜が強いので一瞬ビビるが、ホールドは全てガバ。落ち着いていけば問題ない。むしろ抜けたと思った後のマントリング?が怖かった。4畳半テラス直下ではロープの流れを考えて一旦切る。

8ピッチ目(まリード)
ここもよくネットの写真で見る場所である。下から見ると簡単そうであるが、取り付いてみると結構急。でも右側の壁をよく探ると、やはりガバだらけ。落ち着いていけばそう難しくはない。やはりここも、抜けた後の一手が怖い。

9ピッチ目(金○リード)
Ⅳ級のピッチ。簡単そう。しかしこういうところが実は怖い。ピンも少なく、草が多い。セカンドで登ってもあまり気持ちがいいものでは無かった。金○さんはビレイポイントを行き過ぎ、少し戻ってピッチを切る。ここのピッチはちょっと時間が掛かった。

10ピッチ目(まリード)
通常9ピッチ目のところ。自分も切る場所を通過してしまい、危ういハーケンとリングボルトでピッチを切る。

11ピッチ目(金○リード)
すぐ上が終了点だった。ここで登攀終了。本来なら烏帽子岩の左を登り、懸垂岩まで2ピッチ伸ばして終了するのだが、翌日は変チもあるし、後続も核心部まで上がってきてるし、同ルートを下降する事にした。そして悲劇が始まった(たいした事ないけど)・・・






 


沢レスキュー -事故者の搬出-

2008-07-10 21:29:37 | 登山

「もう寒くなるまで、表丹沢にはこないぞ!」・・・翌々週に表丹沢で救助訓練がある事をすっかり忘れてました。しかも沢レスキュー。ヒルの巣窟に侵入して戦いを挑むようなもの。なんという企画に参加表明してしまったのか・・・

訓練自体はとても有意義なもので、想像していた通り、沢での救助というものは大変なものだった。誰でも好きこのんで事故を起こすわけではないが、沢での事故はより救助が大変な事を考えると、絶対に冒してはいけないと、改めて痛感させられる訓練だった。

ところで、ヒルである。入渓するまでにみんなでヤマビルファイターを塗りまくったのだが、ほぼ全員がヒルの被害にあった。やはり沢では勝ち目はないようだ。下山してからスパッツの裏などにひっついたヒルをみんなで退治していた。ライターであぶったりしていたのだが、これは結構あぶられている方も熱い。雪童のGさんのお薦めは、食用の「お酢」。小瓶に入れて持参し、ヒルに食いつかれたらそれをたらすだけで、噛むのを止め、動かなくなるという。その後どうなるのだろうか?

今度丹沢に入る時は是非試してみたい。