ネットで検索して調べてみると、2005年くらいの記事ではドームのピンが抜けているという。誰かが落ちた時に抜けたとか。ピンがないために敗退したパーティーもあるようだ。果たしてピンはあるのだろうか。ここまで来たらもう行くしかない。一応念のためにジャンピングも持って来てはいるが、こんなきっついところで前進用に打つなんてまず自分の技量では難しいだろう。
スタートしてすぐは新しいペツルが打ってある。ハンガーってほんとに頼もしく感じる(涙。岩の美観云々もあるかもしれないが、ロシアンルーレット的な抜け掛かったハーケンより、どうせランニングを取るなら安心出来る方がいい。でもペツルは一カ所だけ。途中にはリングのはずれた穴に切れそうな細引きを通してる場所もあった。ランニングを3カ所くらい取ったあとは、終了点手前までアブミで抜ける。
終了点手前の壁は、傾斜は強いもののホールドもしっかりしているのでフリーで抜ける。ただ高度感があるのでかなり緊張した。そして終了点に到着。おー、夢中になって登っていたから気がつかなかったが、登れたという事はピンが打たれていたという事だ。良かったぁー!!やったぞー!大同心の頭はこれで3回目だが、壁から登ったのはこれが最初。結構うれしかった。
後○さんがかなり一杯な感じで登ってきた。それもそのはず、このピッチのほとんどをフリーで抜けてきたらしい。ちっ!やられたぜ。今度来たときは自分もフリーで抜けてみよう。次の冬のシーズンには雲稜もやってみたくなった。行けばいくほど目標が増えていく・・・
写真はまたも去年の暮れのもの。これだけ雪がつくとかっこいい。今年は雪が多そうだが、どんな山行が待っているのだろうか。まずは今度の土曜に阿弥陀南陵単独で遊んでこよう。寒気が入ったので雪も結構あるかもしれない。楽しみだ。