SpiMelo! -Mie Ogura-Ourkouzounov

L’artiste d’origine Japonaise qui mélange tout sans apriori

Paint the futur! -未来を描け!

2024-06-12 20:53:00 | Essay-コラム

結果とは自分自身の思考が作り出した必然である。


なーんて最近考えるのは、もう歳を重ねてきて、失敗しても、もう成功する前には失敗するのが当たり前になってるし、何かを試している時に周りから「〇〇はやっぱり〇〇優先らしいぜ」とか情報入っても、そっかー、なるほど厳しいな、でもまあ例外の奇跡が時々来るだろうからまいっかーいつかは成功出来るだろ、がんばろ。というふうに考えられるほど成長したようである。若い頃だったら失敗する度「私ってなんてダメなんだろう」って絶対落ち込んでたと思うから。


そして、落ち込むことで時間を無駄にしてしまうことが、もう残り時間が短くなってくると、省略して前進するよりほか方法も無くなってしまうんである。


嗚呼心から落ち込む時間のあった若き日々よ。それはそれでとても美しい日々だったに違いない()


やっぱり、自分が掴みたいフィールドに自分がまだ立てないということは、やはりそれに見合った思考レベルがまだ足りてない、ということだからな、やはり自分が今いる場所が自分にまだ見合ってるんだよな、そこに自分が見合うようになれば、自然にそこに行くことになる、と今は確信できる。


人は自分が居るべき場所にしか居ないのだ。


今いる場所が過去の自分が作り出してきたものなら、今、未来を創れば良いじゃない!


面白いことに、自分がそう確信していると、周りの人もどんどんそう確信するエネルギーが強まってスパイラル状に伝染していくみたいなんである。


Paint the world という大好きなチックコリア・エレクトリックバンドのアルバムがあるんだけれど、未来の世界を自分でペイント出来るなんて考えると楽しいね、Paint the futur!


ということで、来学年度よりついに音楽院教授公務員資格に向けた6ヶ月間のテスト期間に入ることで、それをステップとして実は気持ちはPaint the futur、もはや他の視野に移っているのです。良い結果が出てここでいつかお知らせ出来ると素晴らしいのですが。


ところで、オーケストラプロジェクト、カリブのアンティーユ諸島の伝統フルーティスト、マックス・シラ、並びにドラマーのエッジ・タフィアルと組んだ「フランス-アンティーユ-日本」のアンコールと題した即興オーケストラ(もう大規模になってきたので即興アトリエは即興オーケストラに名前を変えたらしいです笑)の最終コンサート、終了しました。




私の愛するプロミュージシャンたちと生徒たち。楽器を始めて2年目という子からプロを目指す子たちまで、本当に色んなレベルを超えて、しかも「口伝伝承音楽」、「記譜音楽」という垣根を超えて、本当の音楽をモットーに(本当の音楽って、本当に自分が感じてる事を音にすることだと思う)、全てのエネルギーを一手にまとめたコンサート、凄まじい熱狂の渦にまかれたこのオーケストラプロジェクト、ひとまず終了です。(絶対次に繋げたいところ!)



ウチのあの気難しい相方アタが「ほんと凄かった、、、ちょっと体調悪かったのが、これ聴いて一気に元気になったぜ!どうやって色んなレベルをミックスしてあんなこと出来るんだ?ミラクルだぜ!」って言って舌を巻いたこと。


とにかく色んなレベル、色んな職業、色んな年齢。(今回なんと最大年齢差71歳!)全部混ぜてプロだけのコンサートより凄くなっちゃうのがスパイラル・スピリットなのです。



そしてコンサートの次の週の授業に、練習は足りなくヘタクソだわ、集中力途切れまくるわで、年がら年中怒られまくっていたチェロの生徒が、授業の30分も前に現れて、「あのコンサート、すっっっごい良かった!!」って清々しい笑顔を見せたこと!その子のその日の即興は、その子なりに、例えメチャクチャやっていたとしても、自信やイマジネーションに音が裏付けられ、一段階次元が上がってました。そう、それまでもごもごしていた音がちゃんとその子の音としてクリアーに聴こえるようになるんですね。音ってやっぱりエネルギーだわ。


こういうはっとする瞬間って、本当にスパイラルを達成した瞬間、と思います。


音楽って、深い体験に培われる本当の自信からしか生まれないのですね。


それは先生に言われた通り弾くとか、世間のニーズ通りに綺麗に弾く、ということではないんです。


先日は恒例のパリ国立高等音楽院の修了試験のプリを聴いたけど、如何に表面的に上手にフルートを操っていようと、エネルギーのない無味乾燥な音には私は興味を持てなかった。


そんな音は時が過ぎれば記憶から忘れ去られ、そのヘタなチェロの女の子の覚醒したその日その時の音の方が、ずっと心に残っていくことでしょう。


今日見つけたソニー・ロリンズの言葉


「私はインプロヴィゼーションをする時、自分の深部に入っていき、そこで音楽自体に勝手に演奏させます。自分が考えて演奏しているのではなく。自分は曲や、演奏に必要なマテリアルを練習しますが、ステージで演奏する時はそれを忘れ、自分の深部にある覚醒意識のみで演奏します。それは二度と同じ演奏になることがない。それこそがインプロヴィゼーションの美しさです。」







2 Comments

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Unknown (ナオフミルク♪)
2024-06-13 21:04:30
人間の結果は思考ではなく、行動である?
知的に話す人はたくさんいるけど、何も実現しない…🐉
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Unknown (ミエ)
2024-06-14 03:56:29
ナオフミルクさま!まったく。行動に出てくるものって思考そのものですね。この世ってたのちい🤩
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