35 Funjo Hagetaka(China/Japan)禿鷹墳上 20世紀的回想
いつもは穏やかな瀬戸内海の海も、冬が近づくにつれて西からの季節風が
強く吹き、その風が島の山頂にあたって海水を巻き上げながら吹き下ろす。
風の名は「オトシ」。オトシから島の集落を守る石垣が「オオテ」。
女木島には、
数百にのぼる風見鶏、「カモメの駐車場」
オオテに囲まれた家(空家)を整備して活動する愛知芸大の瀬戸内プロジェクト、
そして、禿鷹墳上の「20世紀的回想」
この作品では、グランドピアノの上に立てられた帆が、風を受けてはためく。
女木島に到着してすぐに目にするこの作品たちを通して、
「風」と常に対峙してきた島の生活を感じてほしい、というのがコンセプト。
船のようなピアノ。ピアノのような船。
近づくとはかないような旋律が流れ、それとハーモニーを成すものは、
島に打ちよせる「波」と「風」と一人ひとりの「想い」といったところかな・・・。
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