ここが「島」っていうだけで、わくわくする。
石塀の積みからから、そこに咲く花まで、なんでも面白く見える。
長い年月で朽ち果てそうな家。
ここが島だから、余計に哀愁がある。
そんな豊島の空き家のひとつが、新たな交流の場に生まれ変わった。
21 安部良 Ryo Abe(Japan) 島キッチン
旅する人が休むところとして、レストランとして、会話が生まれる場所として。
すごく気持ちのいい空間。
食事の予約を済ませて(混んでるから)、作品を見に出かけた。
24 Janet Cardiff & George Bures Miller ストーム・ハウス Storm House
ここも空き家だったのかな。
嵐が来て過ぎ去るまでの約10分間を再現するインスタレーション。
しとしと降る雨から、だんだん叩き付けるような雨になり、激しく雷が鳴る。
突風で窓もガタガタと音をたてる。
中に入るのは15人くらいの他人同士。
こういう嵐みたいな状況で、暗くなったりしたら、作られた状況だと分かっていても、
そこにいる他人との精神的距離がぐっと縮まる気がする。
恐怖は人を団結させるものだな。
21 島キッチン
食とアートで人々をつなぐ、というコンセプトで設計された「島キッチン」
1時間くらい待って、ようやく食事ができそうです。
まずは白ワイン。ぬー。さわやか。
今そこの木になっていたイチジクを使った前菜。
空気にもイチジクの香りがただよってきて、すごくいい。
すべて島の食材を使っている。お米も野菜も。
なんか、ありがたくて、なんか、すがすがしくて、とても気持ちが安らぐ。
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