Adagietto

アダージェット 
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○ 島キッチン ~豊島/瀬戸内国際芸術祭2010~

2010年10月23日 | 旅 ~Voyage~



   

   ここが「島」っていうだけで、わくわくする。
   石塀の積みからから、そこに咲く花まで、なんでも面白く見える。


   

   長い年月で朽ち果てそうな家。
   ここが島だから、余計に哀愁がある。
   

   

   そんな豊島の空き家のひとつが、新たな交流の場に生まれ変わった。
   

   
   21 安部良 Ryo Abe(Japan) 島キッチン

   旅する人が休むところとして、レストランとして、会話が生まれる場所として。
   すごく気持ちのいい空間。
   食事の予約を済ませて(混んでるから)、作品を見に出かけた。


   
   24 Janet Cardiff & George Bures Miller ストーム・ハウス Storm House

   ここも空き家だったのかな。
   嵐が来て過ぎ去るまでの約10分間を再現するインスタレーション。
   しとしと降る雨から、だんだん叩き付けるような雨になり、激しく雷が鳴る。
   突風で窓もガタガタと音をたてる。
   中に入るのは15人くらいの他人同士。
   こういう嵐みたいな状況で、暗くなったりしたら、作られた状況だと分かっていても、
   そこにいる他人との精神的距離がぐっと縮まる気がする。
   恐怖は人を団結させるものだな。


   
   21 島キッチン

   食とアートで人々をつなぐ、というコンセプトで設計された「島キッチン」
   1時間くらい待って、ようやく食事ができそうです。

   
   

   まずは白ワイン。ぬー。さわやか。

 
   

   今そこの木になっていたイチジクを使った前菜。
   空気にもイチジクの香りがただよってきて、すごくいい。


   

   すべて島の食材を使っている。お米も野菜も。
   なんか、ありがたくて、なんか、すがすがしくて、とても気持ちが安らぐ。


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   瀬戸内国際芸術祭2010



○ 空の粒子/唐櫃 ~豊島・瀬戸内国際芸術祭2010~

2010年10月23日 | 旅 ~Voyage~



   

   本当は直島に行くはずだった2日目。
   ホテルを早く出て高松港に行ったら、なんと今日は美術館が休み・・・・。
   予定を大幅に変更して、豊島へやってきた。
   海、森、棚田、湧き水、この景色。
   これこそ「豊島」という名前が語っている景色だろう・・・・

   ・・・・しかし、暑い、どこに向かうか分からない、しんどい!
   というのが、この景色を見ながら思った最初の正直な感想。
   でもこの豊島での一日を終えたあと、またこの場所に戻ってきた時、
   ここはやっぱり特別な場所になった。写真を見ても、思い出してもなんか特別。


   

   景色を撮影した場所は神社。
   豊島に来てはじめて見る作品。
   貯水タンクの周りに、鉄なのに繊細な彫刻、空の粒子。


   
   19 青木野枝 Noe Aoki(Japan) 空の粒子/唐櫃 Particles in the Air

   彫刻のなかに入ってみる。
   ポツポツと降る雨で水たまりにたくさんの円ができていくのを、内側から見ている感じ。


   

   そのとなりには、豊かな森からのわき水。
   この湧き水は「霊泉越水」とも呼ばれ、空海によって掘られたと言い伝えられているそう。
   空海さん、ほんとにちょっと仕事しすぎじゃないでしょうか。
   たしか、まんのう池も、水主神社の井戸も、高野山も、東寺も、八十八カ所も遣唐使も。


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   瀬戸内国際芸術祭2010