40 木村崇人 Takahito Kimura/Japan Sea Gull's Parking Lot カモメの駐車場
港の堤防沿いにカモメがずら~っと並んでいる。
この作品は風が吹くといっせいに同じ方向に動くことで、目に見えない風の形を
視覚化するというもの。
今日はほとんど風がなくて蒸し暑い。
9月後半なのに30度を軽く超えているという中、よかったなって思ったことは
曇っていること。写真写りはあんまりよくないけど。
私は鳥の中ではカモメが多分もっとも好きな鳥で、
曇っている日に(吉野川大橋の)街灯の上にちょこんと座っているカモメをなぜか
こよなく愛している。
曇ったイスタンブールでも、よく街灯の上にカモメがちょこんと座っているのを
見た。大好きなイスタンブールで、地元で慣れ親しんで愛すべき光景を見たときは
本当に嬉しかったなぁ。
以来私は「曇り」と「カモメ」によって、何かの回想スイッチが入るようになった。
この日に出会った「カモメの駐車場」という作品は、きっとこれから
私の「曇りとカモメ」スイッチによって呼び起こされる快適な回想の中に加わることに
なるんだろうな。
徳島と女木島とイスタンブール。
何の関係もない場所が、ひとりのちっぽけな人間の脳内でお互いにリンクしあって
いるって、なんかおかしい。人生っておもしろい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます