CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

究極ガイドTV「2時間でまわる高野山」を視聴して その1 壇上伽藍エリア

2021年01月18日 05時46分47秒 | 和歌山県情報

新年(2021年)の元日2:30~4:30にNHK総合テレビで標題の番組を録画して

視聴しました。この番組は2020年2月16日に放送された再放送番組であった。

高野山を下記の3つの地域に分けて2時間で要所を巡るもので判り易い解説であった。

 1.壇上伽藍

 2.金剛峯寺

 3.奥の院

【語り】篠原ともえ,眞島秀和

本日はその第1回で壇上伽藍について要点を纏めてみました。

このシリーズのIndex

 究極ガイドTV「2時間でまわる高野山」を視聴して その1 壇上伽藍エリア - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 究極ガイドTV「2時間でまわる高野山」を視聴して その2 金剛峯寺エリア - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 究極ガイドTV「2時間でまわる高野山」を視聴して その3(最終回) 奥の院 - CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ) (goo.ne.jp)

 

Youtube動画

2時間で廻る高野山

 

赤枠で囲まれたところを巡って説明されました。

本題に入る前に「壇上伽藍」と「密教」の意味の解説がありました。

 壇上伽藍 壇上=道場 

      伽藍=僧が修行する静かな建物・場所

 密教=秘密仏教

1.金堂  

  空海により819年に建立 現在の堂宇は1932年に7回目の再建

上の写真は金堂の正面よりの外観 

上の2枚の写真は金堂内陣内の仏像(高村光雲作)

 

2.六角経蔵

回転部を押して1周廻ればここに収められて経典を全部読んだ功徳が得られるとされる

 

3.御社(みやしろ)

髙野山としては、いちばん大切な鎭守であって、丹生明神社、髙野明神社、総社の三棟

からなっています。今の建物は大永元年(1521)火災後のものです。

金剛峯寺山王院本殿(丹生明神社、髙野明神社、総社)として昭和40年(1965)国の

重要文化財に指定されています。

ここで、弘法大師さま空海が何故この地を聖地を開いたかの解説があります

奈良時代(710-784)の仏教は庶民とは縁遠いものであった。空海(774-835)は

延暦23年(804)31歳の時、仏教の極意を学ぶため中国に渡りました。

庶民を救済する今迄と違った新しい仏教の道を会得した空海は大同元年(806)33歳で

唐より帰国し全国を行脚します。(下の写真)

下の写真は弘法大師空海が31歳で入唐した804年から帰朝した806年の経路と
主な出来事を纏めたものです。
出典:奈良観光ガイドブック2018 なら温故知新 空海壮大なる旅路

番組では紹介されていませんが大同2年(807)34歳で真言宗を立教開宗

弘仁6年(815)空海42歳で四国八十八ケ所を開創しています。

弘仁7年(816)空海43歳で2匹の犬(黒と白)を連れた狩人(狩場明神の化身)

に出会います。(上の写真)

 

さらに、犬に導かれ丹生(にう)明神にも会い、この場所に三鈷を見つけ聖地を開創

(上の2枚の写真)

上の写真のように御社の狛犬は白と黒の対になっています。

「お大師さま」という小冊子より弘法大師の略年譜を添付しておきます。(下の写真)

4.三鈷の松

上の2枚の写真は三鈷の松と御利益

33歳で修業を終え日本に帰国することになった空海は、真言密教の道場を開くのには

どこがいいのかと願いを込めて三鈷杵(さんこしょ)という密教法具の一つを明州の

浜から日本の方に向けて投げました。

その後、帰国した空海がその三鈷杵を探して日本全国を旅をしていたところ、和歌山県の

高野山にあるこの松の木に引っかかっていたのでこの地に真言密教を広める道場を

開くことにしました。

 

5.御影堂

上の写真で右手の建物が御影堂です。弘法大師が住まわれていたとろ

毎月、弘法大師の命日の21日には朝9時頃からお祈りが行われます

現在の建物は弘化4年(1847)紀州徳川公が壇主として再建されたものです。

法印(高野山僧職の最高位)が空海のかわりに儀式の導師を務める(上の写真)

空海の教え「即身成仏」の解説(上の写真)

 

6.根本大塔

上の写真は昭和12年(1937)に完成した根本大塔(多宝塔)。高さ48.5m、23.5m幅

鉄筋コンクリートの建造物です。高野山のシンボル的な建物です。

7.立体曼荼羅

 

上の写真は根本大塔の内部の立体曼荼羅

中央に大日如来 手前右に阿閦(あしゅく)如来 手前左手には宝生(ほうしょう)如来

写真では隠れていますが右奥に不空成就如来 左奥に阿弥陀如来が鎮座

上の写真は立体曼荼羅の配置図

16本の柱には十六大菩薩が描かれています。

曼荼羅は胎蔵曼荼羅(知恵の世界)と金剛曼荼羅(悟りの世界)の2種類があります。

(上の写真)

必見の場所以外の見どころ

上の写真は高野四郎と名付けられた鐘楼

鐘の時間は午前4時、午後1時、午後6時(冬は5時)、午後9時、午後11時

上の写真は不動堂(国宝)の前で祈りを奉げる研修僧達

建久9年(1198)、鳥羽上皇の皇女である八條女院内親王が発願され、行勝上人

によって建立されました。鎌倉時代の書院造り様式の仏堂で国宝に指定されています。

現在の建物は14世紀前半に再建されたものです。

上の写真は高野山の紅葉

上の写真は蓮池と蓮池にかかる太鼓橋です。撮影:2009-10-21

 

 

高野山には2009年10月20日~21日に1泊2日で訪問した1回のみです。ブログも

書いていますのでリンクしておきます。(宿泊は一乗院

番組で高野山には52の宿坊があるとの解説がありました。

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その1) : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その2) 女人堂とお竹地蔵 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その3) 準別格本山 蓮華定院 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その4)金剛塔 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その5)徳川家霊台 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その6)別格本山南院(浪切不動尊) : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その7)一乗院宿泊 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その8)高野山駅と橋本警察署高野幹部交番 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その9)一乗院の朝 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その10)普賢院 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その11)綱引弁財天と6町石 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その12)金剛峯寺 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その13)大門 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その14)壇上伽藍 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

 高野山詣 on 2009-10-20&10-21 (その15 最終回)苅萱堂から一の橋 : 散策とグルメの記録 (exblog.jp)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする