CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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蓮理のクスノキ in 須磨離宮公園

2021年01月03日 06時04分36秒 | 神戸情報

 

上の写真は須磨離宮公園の道理(蓮枝)のクスノキです 撮影:2008-10-27

高さ16m、幹周4.7m 枝長15mもある大木です。

神戸市の「市民の木」に選ばれています。

神戸市の市民の木の一覧にリンクしておきます。

https://www.city.kobe.lg.jp/life/town/flower/img/shim-itiran-ki.pdf

須磨離宮公園のサイトにクスノキの全体の写真が掲載されていますのでリンクしました。

 須磨離宮公園のクスノキ (tree-flower.jp)

 

上の2枚の写真は現地説明書き

須磨離宮公園にある連理の枝で、生えた2本の木の枝が、1つにくっついている様子が判ります。
この連理の枝は「比翼の鳥」同様、夫婦、兄弟姉妹が仲のよい様子の例えに使われます。

源氏物語 桐壺の一節である。

朝夕の言いぐさに 翼をならべ 枝をかはさむと契らせ たまひしに、
かなわざりけるいのちほどぞ 尽きせず うらめしき。
瀬戸内寂聴氏の現代語訳によれば
朝夕のおふたりの愛の誓いには「天にあっては比翼(ひよく)の鳥、地に生れれば

連理(れんり)の枝となろう」と、長恨歌の詩句を固くお約束なさったものなのに、
それも果たせなかったはかない更衣の薄命さこそ、限りなく恨めしく思われてなりません。

与謝野晶子の現代語訳?では
朝夕の口癖に「比翼の鳥となり、連理の枝となろう」とお約束あそばしていたのに、
思うようにならなかった人の運命が、永遠に尽きることなく恨めしかった。

 「連理の枝」は「比翼の鳥」と対になって語られます。

比翼の鳥は片目・片翼の雌雄の鳥で、飛ぶときは二羽が合体して飛ぶという鳥である。

蓮理の枝は一本の木の幹や枝が、他の木の幹や枝と連なって通じ合うことで、夫婦

または男女の仲の親密なさまのたとえです。兄弟姉妹の仲が良いことにもたとえられます。

比翼鳥を祀った神社とかお寺は知りませんが、連理の枝は信仰の対象となっている。

 「連理の枝」は源氏物語でも、光源氏の父親である桐壺帝が、亡くなった光源氏の母親
桐壺の更衣を思って、「長恨歌」に思いをはせるシーンで登場。「長恨歌」は、中国の

大詩人・白居易が、玄宗皇帝と楊貴妃の運命を歌った作品。「天に在っては比翼の鳥、

地に在っては連理の枝」になろうよねえ、と永遠の愛を誓い合った。はずが、

玄宗の「命令」で貴妃殺害となる悲劇の一幕である。

 連理の枝は古代中国の戦国時代、宋の国に悪い王様がいて、これが仲のよい夫婦を

引き裂いて、妻を自分のものにしようとした。妻は操を守るために自害し、夫もあとを追う。


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