4月はまあまあ?
絵本が多いです。図書館でその場でもサクッと読めてしまうので、気になる表紙とか目に入ると気軽に手に取れるのがいいです(*^_^*)
気になっていた いまいあやのさん の絵本に出会えたのは、一番の収穫!!
絵がすごく好きです
2013年4月の読書メーター
読んだ本の数:31冊
読んだページ数:4017ページ
ナイス数:1060ナイス
近藤史恵リクエスト! ペットのアンソロジー
★4 「ペット」をテーマにしたアンソロジー。犬、猫が多いけど、鳥や爬虫類も。ただの可愛いペットの話じゃなく、様々なアプローチがあって、特にミステリ系は元々好きなので面白かった。
【ババアと駄犬と私/森奈津子】早紀の近所に住む老婆は、迷惑な行動が多い近所の爪弾き者。シベリアンハスキーを飼っているが、散歩も躾もせず…。 *主人公の早紀も、正論を振りかざす意固地な人間で共感できないなぁ、と読み進む。ラストもいいような悪いような。
【最も賢い鳥/大倉崇裕】事件の被害者らのペットを預かる警視庁総務部の須藤と薄。殺人事件の被害者宅で飼われていたヨウムから犯人の糸口が…。 *動物馬鹿の薄さんが面白い。シリーズ化されたら読みたい。
【灰色のエルミー/大崎梢】元同級生の美鈴から猫を預かった栄一。数日後、美鈴が事故にあったと知らせが…。 *ミステリとしてはゆるいけど、預かった猫にメロメロな栄一が微笑ましい。オチも(*^m^*)
【里親面接/我孫子武丸】翔子と宮下は犬を貰い受けるため、裕福な夫婦になりすまして、里親に相応しいか面接に来た谷川夫妻を迎え入れた。 *どういう状況か分からずハラハラ。なるほどなぁ!
【ネコの時間/柄刀一】「みゃーは、歳取っちゃったの?」真子が六歳の時に家に迷い込んだ猫、みゃー。話しているような鳴き方をする、賢い猫との生活。 *冒頭のセリフで覚悟はしてたけど、泣くよこれは!ちょっとラストは凝り過ぎな気もするけど、猫飼いにはもう…(T ^ T)
【パッチワーク・ジャングル/汀こるもの】爬虫類好きの修司と結婚した鳴海。爬虫類の世話が第一で、残業の時も「加湿器に水を足しておいて」など連絡を怠らない。ところがある日、連絡なく朝まで帰ってこなかった。 *ちょっとコミカルなミステリ。奥さんは強い!(笑)。爬虫類はいいけど餌がヤバイなぁ(汗)。
【バステト/井上夢人】自殺願望のある篤志。ある日骨董屋でバステト像に目を留める。その夜帰宅すると、黒猫が入り込んできて…。 *少し幻想的でホラーっぽい。
【小犬のワルツ/太田忠司】子どもがバラバラに分解してしまったオルゴールの修理を頼まれた主人公。好奇心の強いその子は、彼の飼い犬にも興味を示す。 *ちょっと怖い想像をしてしまった。
【『希望』/皆川博子】ヤモリを飼う女。連日上がり込みギターを弾いたりして過ごす男。謎の交流。 *シュールで幻想的。
【シャルロットの憂鬱/近藤史恵】警察犬を引退したシェパードを飼い始めた夫婦。近所の異変を吠えて知らせるような賢い犬。ところがある日家に空き巣が入り…。 *微笑ましいミステリ。シャルロットが可愛い。 以上10編
読了日:4月2日 著者:近藤 史恵
さかな1ぴき なまのまま
★3.5 《おばあさんと暮らすネコ。ある日「ぼく友達探しにいく」と家を出て…》独りよがりなネコ、呑気なんだか図々しいんだか、イマイチつかみどころのないヘビ。友情が生まれたんだかどうなんだか(笑)。そしてネコが出て行く時も帰って来ても、全く動じないおばあさん。シュールだけど、何か現実ってこんな感じだったりもするんだよなぁ(^_^;)
読了日:4月2日 著者:佐野 洋子
よるくま
★3.5 夜中、男の子のもとへ訪ねてきたクマの子「よるくま」。よるくまのお母さんを探しに、二人で夜の町へ…。 *よるくまの可愛いさ全開!! 男の子の優しいお兄ちゃんっぷりも可愛い。お母さんに会えた時のよるくまの顔、ぐちゃぐちゃで、酒井さんの絵に見えないくらい崩れてるけど、それだけ会いたかったってことなんだよなぁ(´ー `*)
読了日:4月2日 著者:酒井 駒子
家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。2
★3.5 奥さんの性格が全然つかめないので戸惑いがあったんだけど、雰囲気に慣れたからか、1巻よりは普通に読めた。二人とも基本ローテンションで無表情なのは、もしかして漫画家さんの癖みたいなのも入ってるのかな?実際はどうなんだろう? 面倒臭そうな奥さんなのには変わりないか(^_^;) 最初は旦那さんがリアクションしないのが物足りなかったけど、多分ちえさんと付き合ううちに自然とスルーが身に付いたんだな。奥さんの友達も、さすがの「類は友を呼ぶ」。私なら一人ででも観光する!(笑)
読了日:4月2日 著者:K.Kajunsky
うわさごと
★3.5 色々考えさせられる絵本。《私の悪口を言いふらしていると聞いた子とケンカをした私に、じいちゃんが子どもの頃の話を始める。兄のクラスに、広島からの転校生・ケンゴがやってきた。兄は「ゲンシ病がうつる」と言ってケンゴとケンカした。そんな兄に、父ちゃんは「ジンピンゲレツ!」と言い…》 偏見や差別とどう向き合うか。じいちゃんの両親は立派な人だったから、じいちゃん達もしっかり育ち、その思いはきっとこの女の子にも伝わっていくんだろうな。
読了日:4月2日 著者:梅田 俊作
滝のむこうの国 (今昔物語絵本)
★3.5 今昔物語絵本3冊目。《友人の陰陽師の家を訪ねた権大納言。食事の用意をするという陰陽師を待つ間、庭を眺めていた権大納言は、出てはいけないと言われていた庭の外へついつい足を踏み入れ…》 権大納言と陰陽師が若い!! 多分若い頃の話なんだな。迷い込んだ先の怪しい僧の正体は結局分からないままなのが、ちょっと消化不良。あの煮えたぎった銅を飲む話は、夢枕獏の『陰陽師』でも出てきたような。元の今昔物語ではどんな話だったのか気になる。一度読んでみたい気はするんだけど…。
読了日:4月2日 著者:ほりかわ りまこ
もりのおくのおちゃかいへ
★4 可愛らしいお話。《雪の朝、森の向こうのおばあちゃんの家へ雪かきに出かけたお父さん。キッコちゃんは、お父さんが手みやげのケーキを忘れて行ったことに気付き、届けに行くことに。お父さんの足跡を追いかけていたはずが、知らない家にたどり着き、入ってみると、動物達のお茶会で!》 一斉に動物達がこちらを見るシーンは、ちょっと怖い(^_^;) でも優しい動物達。木炭か太くて柔らかい鉛筆で描かれた、ほとんどモノクロの絵の中で、時々使われている色が鮮やかに映り、特にケーキのページは「うわぁ!」とテンション上がった♪
読了日:4月2日 著者:みやこし あきこ
くつやのねこ
★4 絵が好き! 表紙の猫とオシャレなブーツ、可愛らしいだけかと思いきや靴からは蛾がチラリ。こういうちょこっと毒のある所も気になる。《猫と暮らす貧しい靴屋。店を閉めるしかなくなって、途方に暮れる靴屋に、猫は「いい考えがある」と…》『長靴をはいた猫』をアレンジしたストーリー。なので、お話に目新しさはあまりないかも? 絵の魅力に尽きる。1ページごとに絵に惚れ惚れした(*´ω`*) 一ヶ所、「ひゃー!」ってビビるページがあったけど、大人にはこの毒がたまらない(笑)。
読了日:4月2日 著者:いまい あやの
絵本マボロシの鳥
★3.5 爆笑問題・太田光が書く小説には興味がありつつ、難解そうで手を出してなかったんだけど、大好きな藤城さんの絵(影絵)で読めるとは、なんと有難い。《小さな劇場「オリオン座」に、その日は多くの人が詰めかけていた。人々の目当ては「魔人チカブー」の出すマボロシの鳥。強欲な支配人は、許容量を超えた観客を入れ、場内はすし詰めに…》 随所に太田らしいひねくれた言い回し。時空を超越した存在のマボロシの鳥は、手塚治虫の火の鳥と被る。ラストもスッキリとはいかない。やっぱり一筋縄ではいかない感じが強いなぁ。ただ、癖が強いんだけど、ちょっと小説も読んでみたくなった。短編集なら手を出してみようかな…。 *藤城さんの影絵はひたすら美しく、感嘆の溜息がでる。内側から輝くようなマボロシの鳥の美しさは、藤城さんの影絵ならでは。実物の作品も見てみたいな。
読了日:4月5日 著者:藤城 清治
大崎梢リクエスト! 本屋さんのアンソロジー
★4 「本屋」をテーマにしたアンソロジー。以前に本にまつわるアンソロジーを読んだ時もそうだったけど、本好きが本屋さんの話を読んで面白くないはずがない。編者の大崎さん自体が、書店を舞台にしたミステリを書く元書店員さんだしお墨付き。どれも本屋さんが舞台でありながら、見事にバラエティに富んだ描き分けをしている。「なるほどこうきたか」と作家さんのあの手この手にニヤニヤ。特にロバの登場にはビックリしました(笑)。
【本と謎の日々/有栖川有栖】死者が来店?傷んだ本を有難がる客?ダブった本を返品してきた客の不可解な言葉の訳は?…書店で起こる小さな謎を、店長が鮮やかに解き明かしていく *大崎さんの成風堂シリーズに似た、直球の書店の謎解き短編。サクサクと沢山の謎が解決されるのは心地良かった。
【国会図書館のボルト/坂木司】老店主が一人で営む潰れそうな本屋。オタク高校生の岡島がその店に足繁く通うのは、男子のパラダイスだから! 店を守るため、常連客らと共に万引犯に挑む! *設定が面白い。常連客も個性的で、痛快。
【夫のお弁当箱に石をつめた奥さんの話/門井慶喜】松波さんの愛妻弁当からおかずが一品ずつ消えていき、ついに石が詰められる事態に!松波さんは仕事も上の空。弁当の謎を解いて会社のピンチを救え! *謎はユニークだけど、ちょっとヒントが弱い。それにしても傍迷惑な夫婦だ。
【モブ君/乾ルカ】書店アルバイトの美奈は、立ち読み専門で日参するある男性客の存在に苛立っていた。一方美奈には、お気に入りの一冊があり、その古い単行本の所在確認が日課で…。 *地味だけどドラマチックな話。段々モブ君に肩入れしたくなる。
【ロバのサイン会/吉野万理子】テレビの企画で有名になった、ロバのウサウマ君。書店でサイン会をする事になったのだが…。 *一番好き。実は人間の言葉を理解している賢いウサウマ君の独白で話は進む。このウサウマ君が可愛い! 最初は悪印象だった沢村が大活躍。
【彼女のいたカフェ/誉田哲也】書店内のカフェで働く冬美には憧れの女性客がいた。難しそうな本に没頭する美人、時々居眠り。その人がいつしか姿を見せなくなり…。 *女の友情に爽快感。
【ショップtoショップ/大崎梢】友人がスタバで耳にした謎の会話。「鞄に入れる練習」と「鞄に入れない練習」。ある推理に達した健人は、同じビル内にある書店へ…。*少し消化不良だけどスリリングな展開。
【7冊で海を越えられる/似鳥鶏】客から「彼女から7冊の本が届いたのだが、理由が分からない」と相談される。ジャンルもバラバラの7冊に託されたメッセージとは。 *これも直球の書店の謎。語り口がシニカルで面白い。店長のキャラも個性的。
【なつかしいひと/宮下奈都】母を亡くした僕と妹、父は、母の故郷に引っ越す。喪失感で好きな本も読めずに過ごしていたが、フラリと入った本屋である少女に出会い…。 *ミステリが多い中、切なくて優しい奇跡の話。
【空の上、空の下/飛鳥井千砂】空港の書店で働く歩美。本が好きで夢を持って臨んだけれど、フライト中の「暇つぶし」としてしか需要のない本、従業員も漫然としてやる気がない。そんな中、ある出会いが…。 *空港内の書店というのは目の付け所が面白かった。 以上10編
読了日:4月8日 著者:大崎 梢
その2へ続く