日々茫然

猫・本・アート・日常生活などを、つれづれと思いつくままに記録

ある現実

2007-11-08 | 猫たちの話

先日、よくお邪魔しているろーずまりーさんの猫ブログ「こはる日和.」で、ある動画が紹介されました。
爆笑猫ブログなので、それ自体でもとってもオススメなのですが
この日は、後半にちょっと真面目な話。

ろーずまりーさんは、いずれも捨てられていた4匹のニャンコを育てていらっしゃって、猫への愛情と献身ぶりには頭が下がるほどの、猫飼いの鏡のような方ですが、そんな方だからこそ、取り上げずにいられなかったのかもしれません。


何かといえば、「ペットの殺処分の現状」についてのニュース動画です。


その時の記事はこちら → 「こはる日和.」11/4の記事
前半は通常通りの爆笑ブログ、後半に動画のリンクがあります。


こういうの、苦手な人多いでしょうね。苦手じゃない人はいないですよね。
でも、動物を飼っている以上、いや、人間として、目をそらしてはいけない話です。
動画を見るかどうかは別として、話として、知っていて欲しいので取り上げました。


この動画には、ある家族が登場します。
動物管理センターに、仔猫を引渡しに来ました。
子供が拾ってきた猫を2ヶ月飼ったけど、旅行に行くので世話が出来ない。
旅行か猫かどちらかを選べ、と子供に言って、こうなった、と。

仔猫の運命を分かってて、何故こういう結論になるのかさっぱり理解できない。

普通の思考回路なら、「猫の世話をどうするの。旅行に行ったら、猫はどうなるの。生き物を飼うってこういうことなんだよ、旅行は我慢しようね。」とか教育しどころじゃないのか?
この親、旅行に行くためにって理由をつけて、結局2ヶ月で猫を持て余しただけなんだと思います。
だって、旅行に行くにしたって、ペットホテルとか人に預けるとか、いくらでも方法はあるでしょ?

ここで命より旅行を選択させられた子供、末恐ろしい。
そしてあげくにこの親、「また飼えたらいいですね。ここへ貰いに来てもいいし。」みたいな事を言う。

やめてくれ金輪際動物は飼わないでくれ
あんた達に動物を飼う資格なんてない
ついでに子供を育てる資格もない

で、あなた方は何故泣いているの?涙に何の意味があるの?
この家族が不気味で恐怖を覚えました。
エイリアンみたいに思えた。
ホラーだよ。


最後に、世話ができなくなって連れて来られた、病気で動けない老犬が出てきます。
あと少し、あと少しだけ、最期まで看取ってあげられなかったんでしょうか?
飼主のもとで息を引き取ることができれば、きっと幸せに逝けるのに、
この施設で絶望しながら息絶えなければいけないなんて。
殺処分は、安楽死などではなく、炭酸ガスによる窒息死です。
苦しんで死ぬんだそうです。
最期の瞬間に、こんなに苦しみ絶望させるくらいなら、病院で抱きながら安楽死させる方がまだマシだ、と思ってしまった。

飼えないって自分勝手に処分しようとする人には、自分でガス室にペットを入れて、ボタンを押して、苦しみながら窒息死する姿を見届け、埋葬まで責任持ってやれ、と言いたいくらい。
でも、そうすると、今度は施設まで連れて行かないで捨てる人が増えるんでしょうね。


こういう映像、学校でも授業で見せるべきだと思う。
実際に見学に行くとか。
愛護センターでも、講習とか見学会とかの取り組みをやっていて、少しずつですが実際に処分される頭数が減っているそうです。
かわいいからって、安易に飼ってはいけない、と子供にこそ知って欲しい。


たった一人でも、誰かがこのブログを通じてこのことを知り、考える機会になるかもしれない、と思ったので、取り上げました。
いつもコメントをくださる皆さんは、こんなこと取り上げなくても命を大事に出来る方たちばかりなので、ただ不愉快にさせてしまうだけのようで申し訳ないのですが…
何かの拍子にここに辿り着く人もいるかもしれませんから、リンクすることでほんのわずかでも役に立てたら、と思います。

コメント (8)
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