昨年、12月20日の記事で、派遣先が『付随的業務』の見直しをしたという事をお伝えしました。
その後、私の部署では何の動きもなくて、でも他の部署では色々と細かな取り決めが進められているので変だなって思っていました。
今年に入ってからも何の動きもないので、ある雑務的な業務を依頼されたのをきっかけに派遣先の上司に確認をしてみたんです。
そしたら、うちの部署はその取り決めの通達があった会議で、業務上のトラブルが発生した為に会議に出られなかった事と、その後の打ち合わせでも周知連絡を受けた人が何も展開していない事が解りました。
私の相談をきっかけに上司が関係部署へ問い合せて、直ちに見直しが行なわれました。
と同時に、派遣社員へ正式に通達がきました。
私も勘違いしていたのですが『付随的業務』は業務上切り離せない契約外の業務の事だそうで、例えば会議資料を作成する『5号事務機器操作』の人が資料を作成して印刷まで行なう場合の印刷業務などが含まれるそうです。
今回の見直しは『付随的業務』を拡大解釈して全く関係のない『その他業務』と言われる業務をさせてはいけないという事らしいのです。
これは昨年2月に厚労省から『専門26業務の適正化』という指針が出て、労働基準監督局などでヒアリングを行ない拡大解釈をしている企業へは指導や是正を求め法の徹底化を推進する動きがあっての事だそうです。
その結果、私は入力だけの簡単な資料作成や他部署に書類を持っていくだけ、ファイリングするだけの業務が禁止業務になり、社員の方が行なう事になりました。
それと併せて「業務上電話で問合せをする・受ける必要の無い人は一切電話取次を行なわない」とも言われました。
社員がいなくても好意で電話を取る事も禁止されました。
それに、私の席にあった優先的に鳴っていた固定電話を社員の席へ移動させた途端「そもそも電話ってほとんど◯◯さん宛じゃない?」とか「伝言とかは受けたくない」とか言い出しました。
私はそんなの関係なく他の社員の方と業務の相談中でも電話が鳴ると「先に出て」と電話を優先させられていたのに…。
法律を徹底する事は良い事なのですが、さすがに鳴りっぱなしの電話を無視して自分の業務を行なうのは気が引けます。
派遣社員の中にも「業務がやり難い」という人もたくさんいます。
ちょっと徹底し過ぎじゃないかと思いながら、今までいかに法律を無視して来たのか、これは派遣先企業だけでなく、「臨機応変に対応してあげて下さい」と言っていた派遣会社、『専門性』の意味も考えず普通に事務をこなして来ていた派遣社員、全ての甘さが招いたんだと思います。
でも…今まで私が批判していた「これは契約外ですから私はやりません!」とか「電話は取りません!」とか言っていた派遣社員の方が法律上あるべき姿だった訳で、私達もそれに倣わなくてはいけないなんて、ちょっと屈辱的な気分でもあります。
先日トヨタが400人の事務系の派遣社員を正社員にするというニュースを見ましたが、きっとトヨタでも専門業務の徹底で不都合がたくさん出たんだな…って想像できました。
今後の展開を見守りたいと思います。
益々正社員雇用が遠くなる気がしてなりません。
派遣社員制度はどちらに向かっていくのでしょうか?急場しのぎか、とても通常社員で出来ないような超専門性の高い業務を隔離病棟的な部署で行うことになるのでしょうか?
専門26業務は通訳やプログラマーなど自分でお金をかけないと得られないスキルを要する業務の事を差すのだと思います。
だからこそ、当初は3年という期限が切られていました。
3年を超えるなら直接雇用を働きかけるという…。
日本に派遣制度を導入した学者か官僚の方が「こんな風になるとは思わなかった」とテレビで嘆いていたのを聞きました。
多分、5号『事務機器操作(OA事務)』は法を整備してた時代背景があると思います。
以前は手書きの書類中心で、伝票を入力する程度のPC操作だったと思います。
だんだんOA化が進み、表やグラフを用いたカラフルな会議資料が浸透するにつれ、それなりのスキルを持った人に依頼する為の派遣だったのでしょう。
だから、通訳の方が通訳業務以外にお茶汲みとか電話応対をするのが不自然な様にOA事務の人もPCの業務に従事するのが当然というのが法解釈。
しかし、今やPCできなければ事務職は働けない状況にあって、OA事務=事務職全般という拡大解釈に繋がっていったように思います。
実際、厚労省からの資料には「初心者でも出来る程度のPC業務は特別なスキルを要しないので5号とは言えない」という見解が出ています。
派遣社員に電話取次をお願いしたいなら、5号業務ではなくて一般事務として契約したらいいのです。
その代わり、3年という期限が切られますが…。
税金は全て天引きされてもパート扱いの年契約で5月に3年を迎える妻も毎日怒ってます。
正社員の3分の1の給料で正社員の倍以上に働いていると自負しるからです。
でも切られる運命にあるようです。
労働保険期間中に独立外注業務対応でもするか!
でも、派遣先企業から評価されている方ほど「こんな会社直接雇用なら絶対に働かない!」と言います。
パート扱いなら直接雇用だから別に切らなくても良い様な気がするのですが…。
あ、パートと言う名のフルタイム労働だとヤバいか?
時給に計算しなおすと最低賃金を軽く下回ってしまいます。
どういう職種か存じないのですが、同業他社で働く訳にはいかないのでしょうか。
それだけ出来る方なら、今の職場にしがみつく必要はない様に思えます。
それにしても…働きに見合う対価を出さないのは日本の悪しき習慣ですよね。
なのに海外の『評価主義』とか導入して、でも「全体の点数は何点以内と決められている」という馬鹿げたルール。
企業が安い労働力を求めて国内が空洞化する以前に、日本人労働者のモチベーションが下がると思います。
同業他社が受け入れ難い職なんですよ。
独立しても厳しいしなぁ~
そうですか、未だに容姿が重視ですか。。。
それでさらに3年超えを切ろうというのだから、未払いの残業分、請求したいですよね。