2日前から、もやっとすることが溜ってきて、ここらで吐き出しておいた方がいいような。。。
フィギュアスケート全日本選手権とその後のソチ五輪・世界選手権の選考についてなんですけど。。。
まず、スコアシートの即時開示を求む!
点数の出方と見た目の出来が乖離している選手の場合、私は加点・減点とか回転不足などをチェックしてから怒ったりしています。
だから、開示されるまでは「あの人の点数おかしい!」とか言わない様にしています。
そう言う意味でも、国際大会同様すぐに見られる様にして欲しい。
例えば本人も首を傾げていた、小塚選手のSP。。。ステップとスピンのレベルが3と4だし、ジャンプも着氷が乱れても回転が足りていたので基礎点がそのままもらえてる訳です。
そこに従来のスケーティングが戻って来ているので、国内大会ということもあり90点はあり得ると思いました。
それよりも、女子選手が3Aを跳ぶ意味って。。。ってすごく考えました。
織田選手がSP冒頭の4Tが3Tになったので、コンビネーションも3−2になってしまったことで、浅田選手のジャンプ構成より少し低いんじゃないかな。。。
もちろん男子と女子を比較する事に意味もないし、織田選手は3Aも綺麗に決まっているから「織田選手高過ぎ!」なんて全く思ってないのですが、浅田選手の構成は男子選手がちょっとミスったら同等になる程のレベルだと言いたいんです。
でもフリーに至っては浅田選手が「最高レベルの構成」という3A2回の構成よりも、当初の8トリプルの方が基礎点が高いという不思議な感覚。
私は巷で言われる「3Aに拘り過ぎ」とか「3−3入れるべき!」なんて思ってはいないけれど、今朝の中日新聞にちょうど私の気持ちを代弁するかのようなコラムを伊藤みどりさんが書いてくれました。
私も同意します。
それから、最大のもやっと!は選考のこと。
女子はともかく、男子がね。。。
小塚選手と高橋選手の単純比較なら、高橋選手が選ばれると思っていたので選考結果に異論はありません。
あるのは世界選手権の代表もそのまま五輪代表になった事と、連盟側の選考理由やコメントとか。
昨年、全日本の表彰台の選手が四大陸選手権の代表にそのままなりました。
五輪の選考は全日本+世界ランクやGPFの結果などで決まると公表していましたが、世界選手権は実は五輪よりも救済が明確になっていて五輪の1~3の条件の他に、全日本4~6位も3番目の条件に加わり、さらに「過去の世界選手権で3位以内のものが怪我などでシーズン前半に実績が残せなかった場合は総合的に判断して加えることができる」と書いてありました。
この条件なら織田選手にも無良選手も条件に入って、全日本軽視の印象が強くなるのですが。。。
ここは納得いきません。
それから、今日はあちこちで選考の裏話?的なものや選手のコメントなどが出ていて全てをチェックしていませんが、私が目にしたものだけでも、納得いかないお話がありました。
高橋選手がバンクーバーでその2年前の大けがを乗り越えて銅メダルを獲った事とか、枠取りに貢献した事とかってお話がありました。
だったら、最初から彼は内定じゃないですか。。。
フィギュアの場合、GPシリーズをスキップする他国の有力選手は世界ランクが低かったりします。
世界ランクって滑走順に影響が出るくらいで、最終組かその1つ前の組に入れる程度のランクを維持していれば問題ないと思うんです。
その世界ランクはそもそも昨年四大陸と世界選手権に同じ選手を派遣した事で、差が開いてしまっています。
だったらジャパンオープンだって世界ランク上位の選手に出てもらえばよかったのに、小塚選手を出したのはなぜ?
あそこで好演したところで、世界ランクも得点の記録も無関係だし。
枠取りだって、今の3枠は小塚選手は貢献していないかも知れないけれど、高橋選手の怪我の時とか織田選手の謹慎の時にずっと小塚選手が頑張ってたじゃないですか。
連盟にそういう理由を挙げられたら選手に失礼だと思うし、ファンが外野で騒ぐのとは違うから口を慎んで欲しい。
実績というなら、今回はむしろ得点ですよね。
「団体戦もあるので、今季の得点の出方も重視しました」が大人の対応じゃないかな。
GPFを逃して全日本に賭けて来た選手に対して、「もう少し仕上がりが早かったら…」なんてよく言えたものだと思います。
怪我で苦しんだのは高橋選手だけじゃないし、織田選手も小塚選手も昨シーズンの怪我のハンデがあったのに華麗にスルーって、ちょっとおかしい。
その織田選手もGPF補欠で繰り上げで3位になったのに、全日本が4位だったばかりに早々に選考基準から外れてしまって、ある意味彼が一番貧乏くじをひかされた感じで気の毒に思います。
怪我もソチに間に合うと医師に確認したそうで、これって選手にはプレッシャーじゃないかな?
まず、医者はこういう場合「間に合う」と言うと思う。
冷静に考えて欲しい。。。スポーツ選手の場合は怪我が直ったらOKではない。
まず怪我前のポテンシャルに戻し、さらにレベルアップしないといけない。
これを含めての「間に合う」じゃないと意味がない。
でも無理をすればまた怪我をするから、選手の焦る気持ちを周囲が上手にコントロールしながら結果を出させないといけない。。。連盟ももう少し考えてものを言って欲しい。
マラソンも柔道も過去に『実績重視』と選考して、満足な結果を残せなかった痛い経験があります。
フィギュアは採点競技で実績がアドバンテージになる事も否定できないので、「同じ轍を踏む」にはならないけれど、スポーツに『実績重視』を持ち込んで良かった記憶がありません。
そういうことも加味して、連盟にはもっと慎重に言葉を選び選手に敬意を表して欲しい。
もう一回だけ念を押します。
選考結果に異論はないです。
ただ、最近柔道だって五輪代表から漏れた選手から「パワハラ行為」としてクレームがついたように、発表の仕方とか選考内容の公表の仕方とか、マスコミ目線じゃなくファン目線でもなく選手の立場で行なって欲しい。
最後に代表に決まった選手の皆さん、これからが正念場です。
悔いのない練習を積んで、悔いのない本番を迎えてほしいと願っています。