クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

鏑木清方「築地明石町」の絵~築地江戸散歩・5

2015-02-24 | クリン江戸散歩

 <あかつき公園より、聖路加ガーデンをのぞむ>

文明開化・先がけの地だった、

つきじ(築地)明石町。

 そこは、げん(現)在、「聖路加病院」の町となり、

表向き、はっきりと

洋風ですが、

 もうちょっと すみだ(隅田)川河口に近づくと、

 古くて、しっとりした、江戸のじょうちょ(情緒)が まざってきます

 (←運上所跡)

ふと、

目を上げると・・

(なに この大きな・りょうてい) 

 (「つきじの治作」・・・?)

 昭和6年から・つづき、ツウ(通)な人々が 通ったという、

水炊きの

高きゅう(級)りょうてい(料亭)

だそうです。

・・・・・・

(そういえば、この町は

 こんな りょうていがお似合いの、

 お姉さんがいたっけ

クリンは 

思い出しました。

 日本画家・かぶらき・きよかた(鏑木清方)は、明石町で生まれ育ち、

 朝な夕な、すみだ川を海に向かう船を ながめてくらしました。

自分と同じように、

河口の船をながめる・美女は

つきじ(築地)にただよう

「異国情緒」をまとった、

新時代の女性です

 かみ(髪)は、夜会まき(巻き) そして中に、長じゅばん(襦袢)を着ない、すあわせ(素袷)

おまけに、たび(足袋)ははいてない  (素足)

 これぞ!当世の イキ・すがた(粋姿)

とされた時代に描かれた、

美しい人の絵は

その名も

「築地明石町」です

(つづく)







 

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