クリンの広場

たまっこくりんのおもいのたけ

秋の綿雲

2015-09-30 | 歳時記

 夜となく、

                昼となく、 

 ロマン・ただよう、秋の空・・


 今日も青空に、わた(綿)みたいな くも(雲)が

フワフワ・うかんで

たのしそう

 そんな空を見上げて、チットがいいました。

 

「・・なんか、あの雲、

 クリンに 似てるね。」

「特に、このお腹のあたり」  「やめてっ

 

 

 

 

 

 

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秋の月の魔力

2015-09-29 | 歳時記

<一昨日、中秋の名月

 


<昨日、スーパームーン


いつもとちがう、月がみちて・・

   ま(魔)界に かわる、秋の夜。。 

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百物語に合うお酒~「魔界への誘い」

2015-09-28 | グルメ

 夏の「納涼イベント」として、今も たのしまれている・百物語。

ですが、

夕方からはじまって

うしみつ(丑三つ)時に おわるのは、

なかなかの 長丁場です・・

 「ぜったい、とちゅうで、おなか・すいちゃうよね~。」

灯火をした、暗いおざしき(座敷)で、

百話のかいだん(怪談)をきくのに、

せめて

何か、ちょっと食べたり

チビチビのんだり、

できないものだろうか。。

 すると、うちのチットが、「いいお酒がある。」と言って、

とっておきの

芋しょうちゅう(焼酎)を 出してきました。

その名も、

「魔界への誘い」。


・・・・・・・

これさあ、

 まず、ネーミングがいいでしょ♪

 それに、涼やか~な味がするのよ!

 飲んですぐは 少し酔うけど、

 1時間くらいたつと、逆に

 目がさめてくるというか、

 覚醒するんだよね

と、

チットが 述べました。

 真夜中まで、こわい話を ききつづけなければならない「百物語」の席には、

うってつけです







 



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「青蛙堂鬼談」~百物語の本

2015-09-27 | 本と雑誌

 江戸ツウのひなこ先生(杉浦日向子)も 書いてましたが、

江戸時代、

知しき(識)人たちの

夏の楽しみとして、

 百物語・かいだん(怪談)会 というイベントが、

はやっていたようです。

 夜、大人たちがあつまって、こわい話を、一人4つか5つする。

 百話・はなしおえると、お化けが部屋に あらわれる

いじげん・たいけん(異次元体験)を

きたい(期待)する・・。

 でも、本当に出ると 困るので、99話でとめておく

っていう

レクリエーションです

 江戸時代じゃなくなっても、ゆうれい(幽霊)や ようかい(妖怪)に

関心をもつ人々により

行われつづけて

今にいたって

いるらしい。

そんな・あつまりを「舞台装置」とした

百物語本

人気があるので、

いろいろ・書かれてきたそうですが、

 うちのチットのおすすめは、

明治生まれの小説家、

岡本きどう(綺堂)

が書いた、

せいあどうきだん(かんじ:青蛙堂鬼談)

っていう本です。

『半七捕物帖』の作者が書いた

百物語なので、

近代の話に

ほんのり 

前近代が入りまじり、

とっても おもむきがあるという・・。


その中の

「兄妹の魂」と、

「山」と、

「利根の渡」と、

「敵討ちの話」は、

 あたまの中に、ざんぞう(残像)が チラッ・チラッとあらわれるような、

何かをひき出す

本のう(能)的なこわさを、

かんじさせて くれるそうです。

 今じゃ、郊外でも くらやみ(暗闇)ってないから、

読書の中に

くらやみをさがすのも、

ひとつの手だね、

って

うちのチットが 言ってました。














 

 

 

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杉浦日向子「百日紅」感想

2015-09-26 | 本と雑誌

かつしかほくさい(かんじ:葛飾北斎)で 

思い出しましたが、

 うちのチットの あいどく(愛読)書に、

すぎうら・ひなこ(杉浦日向子)先生の、

『百日紅』っていう

マンガがあります


(※さるすべり、ってよみます)


 すぎうら・ひなことは、「江戸風俗研究家」として有名だった マンガ家で、

2000年ころ、

「コメディ・お江戸でござる」

という

テレビ番組で かつやくしました

 ふくふくした・ひなこ先生が語る、江戸のうんちくは 

ひょうばん(評判)になり、

チット

友だちといっしょに、

NHKに

番組かんらん(観覧)に 行ったほど


そんな

ひなこ先生のマンガの中で、

チットが ずっと・とっておいてるのが、

『百日紅』です

 この作品は、

かつしか・ほくさい(葛飾北斎)

その娘

さらに

周囲の人の目を通して、

江戸のくらしを 

描いたもので、

かく(核)になる・ストーリーは

とくに ありません。

 ただ、どくとく(独特)の フンイキがあり、

紙面に

江戸のよいん(余韻)が

ただよっているそうです。

すごく・たんたん(淡々)としたお話なのに、

 チリチリ・チリチリ・・・ 心にのこる。

 江戸の文化を いっぱい・知ってた人がつむぐ イメージは、

げんそう(幻想)的な火花を 見せるらしい・・ 

 

 

 

 

 

 







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北斎の「骸骨図」~牡丹灯籠散歩・番外編2

2015-09-25 | クリン江戸散歩

 今回の「怪談散歩」中、クリンたちは こんな絵を、知ることができました


<骸骨図:浅草誓教寺蔵>

 ほくさい(かんじ:葛飾北斎)・90さい(歳)の、「牡丹灯籠図」です。


江戸時代、

人々は ゆうれい(幽霊)や ようかい(妖怪)に

多大な 関心をはらい、

たくさんの 有名ゆうれい(幽霊)が生まれ、

人々に語られたり、

描かれたり

したそうです。。


 「ガイコツだけど、このなまめかしい骨盤 さすがは、北斎

と、

うちのチットが うなってました。







 

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大江戸牡丹(線香花火)~牡丹灯籠散歩・番外編

2015-09-24 | クリン江戸散歩

 江戸の三大かいだん(怪談)の地を歩いて、夏をすごした・クリンたち

 「打ち上げに、花火やろう」と言って、チットが 出してきたのが

せんこう(線香)花火です

「大江戸牡丹」・・・

 (ふさわしすぎる・・。)

 大江戸ボタンは、とってもキレイな 火花が出る、せんこう(線香)花火

 外国産が たいぜい(大勢)をしめる、昨今において、

 でんとう・せいほう(伝統製法)で 作られた、国産の高きゅう(級)花火です

 10本で、700円近くするだけあって、

 百均のとは、ぜんぜん・ちがう、

 花のうつくしさ・・

    (ちなみに、百均の超成功例。⇒)

 ←ふたたび・大江戸ボタン

 さっきの百均のは、あれくらい・良いじょうたい(状態)になることが、

10本中2・3本と 少なく、

 しかも、20秒・もちません

しかし、

大江戸ボタンは、

「松葉」から「柳」のじょうたい(状態)が長く、

 1分以上、チリチリチリチリ・・つづきます

 (散り菊状態で、フィニッシュ

 「1分間69円かあ。。 百均のだと、1分間で3・4本だから、30~40円・・」(チット)

   (風流ごとに、おとく計算) 


 




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オーギョーチ~牡丹灯籠散歩・9

2015-09-23 | クリン江戸散歩

「江戸・三大怪談」の 

さいしゅうしょう(最終章)として、

お伝えしてきた

 ぼたんどうろう(牡丹灯籠)ですが、

さいごに、

このお話に ピッタリの

スイーツを 紹介して、

まく(幕)を閉じたい。

クリンは 考えます。

 その スイーツとは、「オーギョーチ」

 「牡丹灯籠」が生まれた・ねづ(根津)の、

駅から10分・歩いたところで、

 昔から、えいぎょう(営業)している、

あの、古いお店で 食べることができます   

 「あいぎょくし・・(オーギョーチィ)。」

オーギョーチ、とは

たいわん(台湾)の山のふもとに

いっぱい・生えてる「愛玉」っていう、

植物のタネを 加工した

かんてん(寒天)みたいな デザート

レモンシロップが かかってて、

400円

 「チークリームあんみつ・・」 (←アレンジ自在

なぜ

オーギョーチが 「牡丹灯籠」に

ふさわしいか??

というと、

 ぼたんどうろうが、もともと 中国発しょう(祥)の

お話だからです。

「剪灯新話」っていう

中国の かいい(怪異)小説が

日本に伝わり、

さらに

円朝さんが、江戸前に仕立てた お話なのです

 

・・・・

 でも、中国の話なら、

 オーギョーチみたいな 台湾スイーツより

 中華ゴマ団子とかのほうが いいんじゃない?」

チットが 言いました。

 「あっ!そっか


(牡丹灯籠散歩・完)

 











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お化け階段の真相~牡丹灯籠散歩・8

2015-09-22 | クリン江戸散歩

 「怪談牡丹灯籠」の主人公、はぎわら・しんざぶろう(萩原新三郎)

住んだとされる、

文京区・ねづ(根津)。

そこは、

ねづ(根津)神社のまわりにひらける

いんえい(陰翳)のある

下町で、

 ちょっと・うら(裏)に行くと、「お化け階段」とよばれる、

フシギな かいだん(階段)が

あるという・・。

 ねづ(根津)交番から、ニ本目の道を曲がって 住宅地に入り、

つきあたりを

左に曲がると、

 その、あやしい・かいだん(階段)が 見えてきます。

 ねづ(根津)小学校の しき地にそって つくられた、

小さな 

コンクリートかいだん(階段)。

 とても 小さな・かいだん(階段)ですが、

かい(階)上までは 見わたせない、

都内で

有名な ダークスポット・・

  下から上がると 40だん(段)

 上からおりると、39だん(段)・・

のぼりと くだりの

だんさ(段差)が合わない

それが、

かいい(怪異)

って、ことらしい。。

 これは、一番下のだん(段)が ひくすぎて、道路だか・なんだか・分からないので、

つい・カウントし忘れちゃう

って

ことなのだそうですが・・


昔の「お化け階段」を 知る人によれば、

そういう話じゃなく、

今みたいに、「拡幅工事」される前は、

かいだん(階段)自体が

はば(幅)がせまく

古かったので、

かべ(壁)に接した その一角が、

昼でもやけに うす暗く、

通る人の心を

ブルッ、っとさせた

とのことです。

 <下りおえた後・・


ねえ、何段だった?私、40段。」(ジェマ)

あたしは、39段かな。」(チット)


「怪異」(二人)


・・・・・・

 「チットは、シャシン(写真)とってて 数えてなかったでしょ

(つづく)



 

 

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根津教会~牡丹灯籠散歩・7

2015-09-21 | クリン江戸散歩

 ねづ(根津)神社の参道は、何とはなしに 古い家並み。。

それでも今は、

家も道も こぎれいで

やはり

文京区のはじっこらしい

まじめなおちつきが あります

 でも、昔は ゆうかく(遊郭)があったり、苦学生の下宿があったり、

わりと

うすぐらい町だったようです

そこに、一けん(軒)  水色のレトロなたてものを 見つけました


 ねづ(根津)教会です

この道すじに

大正時代からあるという、

木の教会

しんさい(関東大震災)や

せんさい(東京大空襲)を

受けなかった、

「奇跡のプロテスタント教会」として、

今も 

現役らしい

 だれでも入りやすいように、

コンサートを 開いたり、

落語会を 開いたり、

牧師さんが、おもしろい本を 書いたりして、


地いき(域)にねざして

がんばっているらしい


『牡丹灯籠』が語られたのが 

 明治中期だから、

 この教会が 

 あと少し早く建ってたら、

  おつゆ(露)をあの世に返すのは、お坊さんじゃなくて、

牧師さんだったかもしれないね。」

うちのチットが 言いました。

(つづく)


 







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「根津権現裏」~牡丹灯籠散歩・6

2015-09-20 | クリン江戸散歩

 「昔は、つつじ祭りのイメージしかなかったけど、

あの本読んでから、

根津神社には 

暗いイメージがこびりついた。」

といって、

うちのチット

 ふじさわ・せいぞう(藤澤清造)の、「根津権現裏」

という

しょうせつ(小説)の話を

はじめました。

 ねづ神社のことを、ねづごんげん(根津権現)

って言ってた・大正時代が

ブタイです。

ないようは、

 神社の近くに住む、病気もちの青年が、

これまた病気もちの、

まずしい友だちの自殺を 

きっかけに、

いろいろ・考えていく・・

 という、作者の ししょうせつ(私小説)


 「苦役列車」をかいて、芥川しょう(賞)をとった、

西村けんた(賢太)さんが

そんけいする作家

というだけあって、


 ひんく(貧苦)や、はんもん(煩悶)や、しっと(嫉妬)や、グダグダが 

つづられた、

なやめる青年の 

お話らしい。。

 「江戸の怪談より、よっぽど残酷で暗黒。」と、

チットが

ため息を ついていました

(つづく)







 

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仕切りなおし

2015-09-19 | クリン江戸散歩

 (よっしゃ!仕切りなおし

    「パンパン」  (根津神社拝殿にて)

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地獄の門開く

2015-09-17 | チットの瓦版

「この門をくぐる者は、一切の希望をすてよ。」  (Dante Alighieri)

 

 

 

 

 

 




※次回から通常のクリンの広場に戻ります。

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へび道と、乙女稲荷~牡丹灯籠散歩・5

2015-09-17 | クリン江戸散歩

 あいぞめ(藍染)川を、あんきょ(暗渠)にして・できた「へび道」

 その名のとおり、細い道が ウネウネと、

 ねづ(根津)方面に向かって のびています。 

 (歩くと10分くらいで、広い道につながります) 

 この道を、毎ばん(晩)、ゆうれいになった・おつゆ(露)さんは、通いました。

 恋する新三郎のもとへ、通いました

 (「新三郎さま~」って、ワクワクしながら、通ったんだろうな~。)

 新三郎が住んでいた、とされる・ねづ(根津)には、

有名な、「根津神社」がありますが、 

 その・けいだい(境内)にある、おいなり(稲荷)さんの名が、

 「乙女稲荷」というのは、このさい・ピッタリすぎて、

(おつゆの女心が、救われたのかも。)

なんて

気がして、

 クリンは、ホッとしたのでした

 

「乙女稲荷のご利益、『玉の輿』だってよ~。」(チット)

 「えっ クリンも おまいりする

(つづく)

 

 

 

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新幡随院・へび道~牡丹灯籠散歩・4

2015-09-16 | クリン江戸散歩

 さて、谷中・全生あん(庵)から、ふたたび 「千駄木」方向に もどっていくと、

 坂の下に、下町っぽい・せんとう(銭湯)が 見えてきます

 朝日湯です

ここは、

かつて、「新幡随院」という

お寺があった場所。

新ばんずういん、とは

「牡丹灯籠」のストーリー上で、

おつゆ(露)さんのおはか(墓)があるお寺、

ってことに

なっています

 そして、そこの和尚さんは、

おつゆ(露)に とり殺されそうな

新三郎を 救うため、

「魔除けのお札」を 

さずけた お坊さん

 そんな、「新幡随院」があったという、

朝日湯の横あたりにのびる、へび道。 

 これが、おつゆ(露)が 夜な夜な・新三郎のもとへ通った、とされる道です

 「しんざぶろうさまあ~~」  (つづく)





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